観音院
(住所) 岡山県玉野市日比2丁目1〜12

(本尊) 十一面観世音菩薩

(御詠歌)
 ひび寺へ まいる我が身も たのもしや
  岸うつ波や ふだらくの船 
( 見 所 )
本土と四国の距離が最も近く、高松、屋島等が望見される。
境内に応永年間生身のまま入定留身された即身仏の石棺あり。
( 由 来 )
天平年間、行基菩薩により開創さる。
本尊十一面観音は俊寛僧都の念持仏で、治承年間
鬼界ケ島への配流のみぎり、響灘にて暴風にあい
まさに遭難の寸前、観音菩薩自ら尊体を激浪に投じ
奇跡的に難をのがれたといわれ、その後尊体が当山の
海浜に漂着せるを祀ったもので、化身である牛王将大権現と
共に海上安全の守護神としてあがめられている。
ことに、応永の頃、南方との通商を求めて海を渡った
人達の間に牛王将大権現信仰が盛んで、それら海人達が
始めた「会陽」(はだか祭り)は有名であり、会陽の元祖と
伝えられている。
また当山は天神山とも称し、菅原道真公太宰府へ左遷のおり
当山に山籠されたといわれ、境内に天神宮を祀り、
学問守護神として信仰を集めている。
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