
タブノキ 【椨】
[その他の名称]
イヌグス【犬楠】、タブ、タマグス、ダマ、ダモ、クスダモ

クスノキ科タブノキ属の常緑広葉樹。散孔材
学名 : Machilus thunbergii

本州南部から四国、九州、沖縄に自生。また、朝鮮中南部や台湾、中国にも分布。主に、暖地の海岸地方に生え、高さ15メートルに達する。

辺心材の境界は明瞭で、辺材は灰白色、心材は紅褐色を呈する。
材の赤みが強いものをアカタブ (赤椨) と呼び、色の淡いものと比べ良質材とされる。

木質は中庸で、木理は交錯し、木肌は粗い。加工性や乾燥は中程度。割裂性は小さい。
気乾比重 : 0.69

家具材、器具材、床板、造作材、枕木、ベニヤ板など。

高さ15メートルに達し、晩春に枝端から円錐花序を出し、黄緑色の小花を多数つける。
樹皮はタンニンを含み黄褐色の染料にもする。