
コクタン【黒檀】
[その他の名称]
エボニー (ebony) 、カマゴン、ウブンボク 【烏文木】、ウボク 【烏木】、クロキ 【黒木】とも言う。

カキノキ科カキノキ属の常緑広葉樹。
学名 : Diospyros philippensis Gurke

インドネシア(セレベス島)を中心に東南アジア全域に生育。また、アフリカの一部にも分布。

辺材は淡い赤色を帯び、心材は黒色と淡赤色の帯びが交互に配列して縞目を有する。
稀に真っ黒なものもあり、それを本黒檀又は真黒 (マグロ) と称し、縞杢を有したものを縞黒檀(シマコクタン・英語ではマッカーサーエボニー)と言う。

非常に重く硬い材で、加工は困難を極める。割れやすいので釘止めは無理である。耐久性は非常に優れる。
気乾比重 : 0.85〜1.09

家具材、唐木細工、仏壇、床柱、象嵌材、楽器材、工芸品など。また、ゴルフのクラブヘッドに用いられることでも知られる。

属名のDiospyros(ディオスピロス)は「神 dios」+「穀物 pyros」で「神の食べ物」を意味し、果実は美味で食用となるものがあるが、中には有毒なものもある。