
キハダ 【黄蘗・黄肌】 Chinese cork tree
Amur cork tree
[その他の名称]
ヒノハノキハダ、カラフトキハダ、方言でキワダ、シコロとも言う。

ミカン科の落葉広葉樹。環孔材。
学名 : Phellodendron amurense

北海道、本州、四国、九州に自生。また、樺太、韓国、中国にも分布。

心辺材の区分は明瞭。辺材は白黄色、心材は緑色を帯びた黄褐色。

比較的軽いが、適度に堅質である。水湿には強い。加工性に優れ、木目が非常に美しい。鉋で削ると材面は滑らかに仕上がり光沢がある。
気乾比重 : 0.45

家具材、楽器材、建築材など。着色して桑材の代用として使われることがあり、その場合は雌桑・女桑(めぐわ)と称し本桑と区別される。

樹皮の内側が黄色なのでこう呼ばれる。
樹皮は苦味があり、生薬名を黄蘗(オウバク)といい、健胃剤や火傷の医薬などとして、また、黄色の染色剤に用いる。
オオバノキハダ、ミヤマキハダなどの変種があるが、木材はよく似ている。