
カラマツ 【唐松・落葉松】 Japanese larch
[その他の名称]
ラクヨウショウ、フジマツ【富士松】

マツ科カラマツ属の落葉針葉樹。
学名 : Larix kaempferi

天然分布は、本州中部から北部に至る。別名、富士松、と呼ばれるように富士山や日光、浅間山、八ヶ岳などの天然林がよく知られている。
明治の中頃から 北海道に移入され、最も主要な人工植栽樹になっている。幹高は20〜30m、高いものでは50mほどになる。

辺材は白色、心材は褐色。材に節が出ることが多く、脂壷などのキズがあらわれることがある。

針葉樹のうちでは重硬で、耐久性、耐湿性に優れるが、割れやすい。加工性は中庸で、仕上げ面は粗い。
脂気が多く、年数を経ると樹脂が染み出て木肌が赤味がかり、風格のある美しさをたたえるようになる。
気乾比重 : 0.53

家屋の土台や電柱・鉄道枕木・屋根板・船舶に用いられ、樹皮はタンニンを含み染料にする。

日本の松類の中で落葉するのはカラマツだけで、落葉松と書く。