
イチョウ 【鴨脚樹・銀杏・公孫樹】

イチョウ科イチョウ属の落葉針葉樹。
学名 : Ginkgo biloba L.

中国原産とされるが自生地は不明。古くから日本に入り各地に植えられている。庭木や街路樹としておなじみである。

辺材と心材の区別は不明で、全体に淡黄色を示す。早材(春目)と晩材(秋目)の差が少なく、木目はやや不明瞭。

材は緻密で美しく加工し易い。全体に均質で、狂いも少ない。
気乾比重 : 0.55

碁盤、将棋盤のほか、算盤珠、まな板などの器具材、印判、版木、木魚などの彫刻材、天井板などの建築材、漆器木地などに広く使われている。

成長が早く、高さも30-40m、直径5mくらいまで成長する。葉は扇形で、よく広葉樹に間違えられるが、針葉がつながったもので、秋に黄変する。
雌雄異株。秋、黄色の種子を結び、内に白色硬質の核がある。
これを「ぎんなん」といい、食用となる。
イチョウはヨーロッパでは1億年前世界中で栄、その後絶滅したと考えられていた。それが日本に存在するというので大反響を引き起こし、進化論の父ダーウィンはイチョウを「生きている化石」と呼んだ。