
ローズウッド Rose wood
[その他の名称]
シタン【紫檀】、レッドサンダルウッド(red sandalwood)

マメ科 Dalbergia属の広葉樹。環孔材的な散孔材。

Dalbergia 属は世界の熱帯から亜熱帯に分布し、ブラジル産のブラジリアンローズウッド
(現地名ハカランダ・ジャカランダ)、中米産のココボロ(Cocobolo)、
東南アジア産のイーストインディアンローズウッド、いわゆる典型的な紫檀と、
手違紫檀と呼ばれるチンチャン(Ching-chan)などがある。

辺心材の差は明瞭で、辺材は白っぽい淡色、心材は赤紫褐色から紫色を帯びた暗褐色を呈し、黒紫色の縞模様をもつ。

木理は交錯し、木質は緻密であるが肌目はやや粗い。磨くと美しい光沢がでる。重硬のため乾燥・加工性に難がある。耐朽性は極めて大きい。
気乾比重 : 1.04

高級家具材、指物、唐木細工、象嵌、突き板、ナイフの柄など

新鮮な木材には、バラのような香りをもつものもあり、ローズウッドの名の由来となった。
ブラジリアンローズウッドはワシントン条約の絶滅危惧種に指定され国外への移出が禁止されている。