カプール・カポール Kapur
[その他の名称]
ボルネオカンフーウッド(Boruneo camphou woode) 、和名ではリュウノウジュ 【龍脳樹】とも呼ばれている。
フタバガキ科 Dryobalanops 属の広葉樹。散孔材。
学名 : D.aromatica、D.oblongifolia、D.lanceolata を含む Dryobalanops spp.
マラヤ、スマトラ、ボルネオなど
辺材は桃色を帯びた淡い黄褐色、心材は黄色を帯びた赤褐色を呈す。
木理はやや通直で、肌目は粗い。やや重硬な材で、強度に優れるが、反りが生じやすく、表面も毛羽立ちやすいなど、乾燥・加工性に難がる。また、少し石灰分を含んでいる個所もあり、鉋刃の切れ味を鈍らせる。耐久性には優れるが、シロアリの抵抗力は無い。
気乾比重 : 0.56〜0.84
建築材、床材、合板材(特に、コンクリート型枠用合板)、車両用材など。装飾性に劣る。
樹から芳香ある樹脂の竜脳が得られ、香料、薬用となる。