ニヤトー Nyatoh
[その他の名称]
フィリピンではナトー(Nato)、パプアニューギニアではペンシルシダー(Pencil cedar)又はパラキウムと呼ばれる。俗名で南洋桜ともいう。
アカテツ科 Palaquium 属の広葉樹。散孔材的な環孔材。
学名 : Palaquium spp.
東南アジア、ニューギニア、ソロモン諸島などに分布。日本への入荷量も多い。
辺心材の境界は不明瞭で、材は淡褐色、桃色、赤褐色、濃黄褐色などで、材に色むらがある。
材質は、やや軽軟なものから重硬なものまである。木理は通直ないし浅く交錯し、肌目はやや木目細かい。接着性及び表面の仕上がりは良好。シリカを含むものもあり、切削などの加工が困難な場合もある。
気乾比重 : 0.47〜0.89
家具材、建具材、建築材、装飾用内装材、造作材、楽器材など。日本の真樺 (マカバ) に似た材質をしており、その代用としての用途が多い。