龍華寺
(住所) 広島県世羅郡甲山町甲山

(本尊) 十一面観世音菩薩

(御詠歌)
 ここもまた たかののやまと ききしより
  そのあかつきを たのみおくなり 
( 見 所 )
 総門・粟島社鳥居・結界石・安楽院本堂(等の県重文−9)
 落葉松(県天然記念物)
 観音堂・御影堂(等の町重文−25)
 塔の岡、普門閣(旧大田庄一望)
( 由 来 )
今高野山は、弘仁十三年(822)弘法大師の御開創と
伝えられる。

本尊は十一面観音二体(国重文)のうち、一体はセンダンの
一木造りで、縁起書によると、観音大師が東神崎の庵室に在った
行円僧都をお訪ねになられた晩、東方の山頂から光明につれて
観音経の偈文が聞かれたので、翌朝登頂なされ、岩窟内に
エンブダ金の小観音像を得られた。その喜びのあまり等身大の
十一面観音像を彫刻され、後頭部に小観音像を納められたと
伝えられている。
他の一体はけやきの一木造りで、春日仏師の作といわれ
平安初期の作である。

当山が最も栄えた時代は、文治二年(1186)大田庄が
高野山根本大塔領となってからのことで、当時は山内に
七堂十二院あったが、現在は二院を残すのみである。

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