観音寺
(住所) 広島県因島市三庄町
        千守591〜2

(本尊) 聖観世音菩薩

(御詠歌)
 はるばると のぼれば孤岸の 山おろし
  松のひびきも 御法なるらん 
観音寺( 見 所 )
 
総くすのき本堂。

本堂彫刻。

眺望絶佳。
( 由 来 )
本尊聖観世音菩薩は、弘法大師因島を御巡化のみぎり
造り給いしと伝えられる。
寺伝によると、豊臣秀吉公が朝鮮出兵の折、当山の沖合
備後灘を通過中暴風にあい、まさに各船難破せんとした時、
昼間はるか山腹に眺められた一堂に向かい、
日頃信仰する観世音菩薩の御名を唱えしところ、霊験あり、
辛うじて難を免れえた。そこで、助かった時は報恩のため堂宇を
建てんと心に誓った事を思い、帰朝後村民を呼び大枚の
金子を下さったという。
しかし、その者は金に目がくらみ浪華の花と散らしてしまい、
その後処罰されたという。

現在の堂宇は、天明6年、当山中興浄眼比丘焦心苦慮し、
有縁檀越の力を得て再建、尊像を安置せられたものである。

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