寒水寺
(住所) 広島県深安郡神辺町西中条

(本尊) 十一面千手観世音菩薩

(御詠歌)
 ふだらくの 浄土をうつす 寒水寺
  大悲のちかい あらたなりけり  
( 由 来 )
養老二年(717)密蔵上人の開基で、本尊は正法明如来の
御自作と伝えられる。
古くは寺禄三千貫を領し、七堂伽藍完備し、子院十二ケ寺があった。
その後しばしば火災にあったが、不思議にもその度に
本尊大士は岩上あるいは土中に難をのがれ、明治30年の火災にも
東北の老松のこずえに避難されたと古老は伝えている。

古来安産の観音として参詣する人が多い。
開創年代を証する白鳳期の碑仏数体が発掘されている。
寺は、海抜120メートル。眼下に福山城を望見する。

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