(住所) 倉敷市玉島黒崎沙美4595

(本尊) 千手観世音菩薩

(御詠歌) おおきみの みことつたえし ひろまえに
        もるるたまやの みこえとおとし
雨笠の松(見所)
雨笠松(倉敷市天然記念物)
( 由 来 )
承和年間、慈覚大師の開基であるが、現在地に移ったのは
宝暦二年(1752)であり、この時から矢崎山本性院と称した。
歴代住職の中でも第十五世慧亮法印(雪涛と号す)は、
仏法修行のかたわら、詩歌、書画にすぐれ、詩文を西山拙斎に学び
画を黒田綾山に学び、幾多の作品を残している。境内の雨笠松は
樹齢三百年あまり、幹の太さ約三米、高さ六米、枝張り十六米あり、
その優美な姿はこの地方随一の名松として幕末より明治にかけて
文人墨客の来遊多く、名松を詩った詩歌も多い。
「団葉巧模笠 夏天翠欲流 時々懸法雨 沛沢十方周」坂田警軒

本性院また境内には葉上照澄師の
筆になる、湯本喜作の歌碑が
ある。

「磯山をくだりつくせば目の前に
月夜の海のはろばろしけれ」

瀬戸内海を望む景勝地である。
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