観音像
(住所) 赤穂市尾崎825

(本尊) 十一面千手観世音菩薩

(御詠歌)
  あなとうと みやまにおさまる 観世音
   世情の民を 救ううれしさ 
観音像( 由 来 )
聖徳太子の開創、慈覚大師の創建といわれる当寺は、
古来降魔寺といい、赤穂市北方の雄鷹山に建設されていた。
時代の流れと共に幾多の兵災にかかりながらも、
本尊千手観音像は焼失をまぬがれ、その後現在の地に移し
祀られていたが、昭和二十七年の区画整理によって再び
当地に移された。
同じく、当市西方にあった長安寺(本尊薬師如来)も移転を
よぎなくされ、普門寺と宗派も山号も同一であった縁により
堂宇を当地に移して両寺合体し、現在に至っている。

本尊十一面千手観世音菩薩は、弘仁期の作といわれ、
もと高雄山神護寺に祀られていたが、応仁の乱などの幾多の
兵火をのがれ、赤穂の地に遷座されたものである。
播磨の守護職であった赤松円心が厚く信仰していたともいわれる。
昭和十五年旧国宝に、次いで昭和二十五年に国の重要文化財に
指定された。

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