西寺
(通称) 西寺

(住所) 岡山県邑久郡牛窓町牛窓4033

(本尊) 十一面千手観世音菩薩

(御詠歌)
 世の人の ちかいをここに 納めおく
  むろたに山は 金剛の寺  
( 見 所 )
背後に翠谷を擁し前方に滄海を望む、備南絶景の室谷山十二景
( 由 来 )
当山は、天平勝宝年間(七四九〜七五九)に報恩大師の
御開創になる
備前四十八ケ寺の一にして、本尊は聖徳太子の御作と伝う。
嵯峨天皇の弘仁年間(810〜824)に、堂宇を修補す。
治承三年(1179)の元海上人の遺文によると、
山中に堂塔九宇・塔頭十一坊を数え、室谷と称せられしも、
幾星霜を経たる後、寛文六年(1666)備前藩による法難にあい、
一旦にして一山廃絶し、衆僧離散して堂塔鳥有に帰すと。
然れども、元禄九年(1696)高野山金剛頂院々主栄鏡上人の
周旋により嘉運を得、千手山竹本坊より玄翁上人を
中興第一世として迎えるに及び、遂に再興の悲願を遂げる。
以来、漸次堂宇を再建、境内を整備し、今日に至る。
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