8月7日(土)bP1 蚕舞
 宿では現地の中学校の卒業生が50歳記念同窓会をしていた。女将の好意で郷土芸能である「蚕舞」を見た。この地、種子島も過去には養蚕が盛んな時代があったとか。養蚕が盛況であるようにと祈願する踊りがこの「蚕舞」で、カイコの成虫を模した容姿で男性が女性の着物姿で踊るものであった。何人かは踊りを見ずに、東海岸に日没を見に行った。ついでに流木を拾っていた。9日に角倉亭南荘へ「蚕舞」について問い合わせをした。丁寧な返事が戻ってきたので紹介しよう。
 先日誠にありがとうございました。
 ご質問の件ですが、蚕舞は、昔より五穀豊穣、家内安全等を祈る行事で、
月の15日から、20日までの間に各集落ごとに、1軒1軒家々を回るというものです。
 踊り子は、女装をした若い男性が舞うもので、なぜ女性は踊れないのかというご質問ですが、女性は生理があって血で汚れているという理由で、男性だけ踊るのだそうです。
 特に、たいそうな理由はないそうです。
 簡単な返事で、要を得ませんで申し訳ありません。
 ありがとうございました。
  門倉亭南荘 代表 日高 広太郎
 さてさて、皆さん、特に女性の方々は納得いきませんね。昔の「穢れ意識」が伝統文化の伝承の中にまだ生きている証のようだ。「たいそうな理由はないそうです」と締めくくられているが、そのことが「たいそうな理由」になりそうだ。でも、疑問点が一つ、解決した。
 角倉亭南荘の夜は東の空の紅く燃える夕日と共に暮れて行った。