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棕櫚庵 旬 草 花


棕櫚庵周りの、いま盛りの草花です。お越しの折に、どうぞご覧ください。
                                             店 主

いま、盛りの草花

   柚    子
ユズ。
柚子一つ
  掌に晩年を
    見詰めをり
(紫水)
 先日、あの「葛飾北斎」の放映をNHKで見ました。70歳の時「脳梗塞」に侵され寝たきりとなったようですが、この柚子が命を助けたそうです。今でもこの病気になると難しいのに、江戸時代にその効果があったとは、本当に柚子様様ですね。それを見た我が連れ添いが、早速大量の柚子をもらってきました。
   山  茶  花
サザンカ。
山茶花や
  庭の春秋
    巡り来し
(汀子)
 「椿」に比べこの「山茶花」は咲き始めが非常に美しく、まるで伝説に登場する乙女の如き色合いです。それが散る前になるとだらしなく開ききり、「恥じらい」すらも感じさせなく、見る影もなくなります。どんな花にもある「旬」を味わう季節は、やはり花の少ない秋が最適ですね。
  八  つ  手
ヤツデ。
八つ手咲いて
 茶座敷としも
  
見ゆるかな(子規)
 「天狗のうちわ」に例えられているこの「八つ手」からは大きな葉に目がやられ、花の「ハ」の字も思い浮かびません。ところがどっこい、秋の終わりになると鳥の冠のような美しい花をたくさんつけ、虫たちを呼び寄せます。こいつは相当の「自己主張」タイプなのでしょうね。

  姫     椿
ヒメツバキ。
葉にそむく
   椿や花の
      よそ心
(芭蕉)
 実はこれも上記同様「山茶花」の赤版ですが、白色の木に遅れて咲きます。咲き始めが、非常にきれいな色を醸し出すので、敢えて今回も載せてしまいました。だだ、同名では面白くないので、山茶花の別名「姫椿」としました。姫が付く植物は、形が小振りか赤い色が多いのですがこれはその両方です。
  南     天 
ナンテン。
南天の
  実をこぼしてや
      鳴く雀
(子規)
 この南天は、「難を転じる」と言う語呂合わせから、日本の庭には必ずと言って良い程植えてありますね。「棕櫚庵」の周辺にも、至る所に生えています。それは、人が植えたと言うよりも、鳥類等の動物があちこちに運んだ結果とも言えるのです。まあ難が転じられたと思えば嬉しい悲鳴ですが。
  三  色  菫
サンシキスミレ。
とりどりの
 さんしきすみれ
    夢にいず
(士王)
 「三色菫」は、ご存知パンジーの和名。この小さい花は「ビオラ」で、どちらも寒さに強いことから、クリスマスの時期には無くてはならないと言うより、クリスマスの代名詞の一つとしてわが家でも重宝しています。反対にこの花が咲きだすと、「今年も一年過ぎたか」と言う思いにもなりますね。