福山阿部藩
藩主
誠之館
先賢
福山藩
関係者
誠之館
歴代校長
誠之館
教師
誠之館
出身者
誠之館と
交流した人々
誠之館所蔵品
関係者
誠之館同窓会
歴代役員
藤井厚二
ふじい・こうじ
建築家、京都大学教授、正四位勲三等
藤井厚二 (出典1)


経 歴
生:明治21年(1888年)12月8日、広島県深安郡福山町字深津町(現福山市宝町)生まれ
没:昭和13年(1938年)7月17日、享年51歳、京都嵯峨野・二尊院に葬る
明治40年(1907年) 19歳 広島県立福山中学校(誠之館)を卒業
明治40年(1907年)9月 19歳 第六高等学校入学
明治43年(1910年)7月 22歳 第六高等学校卒業
明治43年(1910年)7月 22歳 東京帝国大学建築学科に入学、学生時代は妹・快、母・元とともに東京・小石川に住む
大正2年(1913年)7月 25歳 東京帝国大学建築学科を卒業
大正2年(1913年)10月 25歳 竹中工務店へ入社、神戸で勤務
大正4年(1915年) 27歳 第1回実験住宅(神戸市葺合区熊内)が完成、母親と住む
大正7年(1918年) 30歳 千家壽子と結婚
大正8年(1919年)5月 31歳 竹中工務店を退職
大正8年(1919年)11月〜
 大正9年(1920年)8月
31〜
32歳
欧米諸国を視察旅行、環境工学の知識を深める
大正9年(1920年)12月2日 32歳 東京帝国大学工学部講師を嘱託され、意匠製図を担当
大正9年(1920年)12月10日 32歳 京都帝国大学中央大講堂設計事務を嘱託される
大正9年(1920年)冬 33歳 第2回実験住宅(京都府乙訓郡大山崎町)が完成し入居する
大正10年(1921年)5月30日 33歳 京都大学建築科助教授
大正11年(1922年)春 34歳 第3回実験住宅(京都府乙訓郡大山崎町)が完成
大正13年(1924年) 36歳 第4回実験住宅(京都府乙訓郡大山崎町)が完成
大正14年(1925年)11月〜
 昭和2年(1927年)3月
37〜
39歳
『国民衛生』に博士論文「我国住宅建築の改善に関する研究」を連載
大正15年(1926年)4月1日 38歳 工学博士
大正15年(1926年)5月30日 38歳 京都帝国大学建築科教授、建築学第四講座を担当
昭和2年(1927年) 39歳 第5回実験住宅《聴竹居》(京都府乙訓郡大山崎町)を建てる
昭和3年(1928年) 40歳 「日本趣味」と題して衛生工業協会大会で講演
昭和3年(1928年) 40歳 新建築主催「住宅展覧会」に出品
昭和3年(1928年)12月 40歳 『日本の住宅』(岩波書店)を出版
昭和4年(1929年)5月 41歳 『聴竹居図案集』(岩波書店)を出版
昭和9年(1934年)10月 46歳 満州旅行(下関−釜山−京城−外金剛山−平壤−大連−旅順−新京−パルピン−奉天−門司)
昭和12年(1937年)夏 49歳 直腸癌宣告
昭和12年(1937年)6月 49歳 入院し手術
昭和12年(1937年) 49歳 遺作「扇葉荘」竣工
昭和13年(1938年)3月 50歳 入院
昭和13年(1938年)7月17日 50歳 正四位勲三等


生い立ちと学業、業績
福山市宝町、福山の豪商「くろがねや」藤井與一右衛門(廣一)の次男として生まれる。
父は厚二が10歳の時に亡くなり、兄の祐吉が家督を継いで
藤井興一右衛門を名乗った。

明治40年(1907年)福山中学校(誠之館)を卒業、第六高等学校、東京帝国大学建築学科を卒業し、竹中工務店に入社。
村山龍平邸、大阪朝日新聞社、橋本汽船ビルなど著名建築を手がけるが、竹中工務店退職後、
武田五一の推薦で京都帝国大学建築学科助教授、のち教授となる。
彼を最も著名たらしめたのは京都大山崎に広大な一万坪の土地を購入し、10年間に自邸を5回建築する実験を繰り返し、その居住性を検証すると共に岩波書店から『日本の住宅』として発表したことによる。
特に第5回実験住宅は、「聴竹居」と命名され(1927年)、近代建築史に異彩を放っている。
こうして彼は実験住宅を建て、住宅を一貫した研究テーマにし、環境工学を基礎にして科学的な設計方法論を展開した。
彼の着眼は畳式と椅子式の生活を和風住宅のなかに実現することで、今のリビングルーム利用の元祖ともいえる。(住田昌三・福山市立短大前学長、山陽新聞掲載「芸備録」などを参照した)。

田辺淳吉武田五一・藤井厚二ら3人の業績は建築学会において著名にかかわらず、郷土においてあまり知られないので、平成16年(2004年)ふくやま美術館において大規模な企画展が持たれ、二人の出自に深く係わる誠之館同窓会として、これを共催した。   岩崎博、昭和19年卒)


著 書
氏 名 名  称 発行所 日 付 コメント
藤井厚二 著 『日本の住宅』 岩波書店 昭和3年
藤井厚二 著 『聴竹居図案集』 岩波書店 昭和4年


誠之館所蔵品
管理 氏  名 名  称 制作/発行 日 付
03468 ふくやま美術館 編 『武田五一・田辺淳吉・藤井厚二 日本を意匠した近代建築家たち』 ふくやま美術館 平成16年
07191 松隈章 著 『聴竹居 藤井厚二の木造モダニズム建築』(コロナ・ブックス) 平凡社 平成27年


出典1:『武田五一・田辺淳吉・藤井厚二 日本を意匠した近代建築家たち』、ふくやま美術館編刊、2004年1月16日
出典2:『誠之館同窓会報第9号』、49頁、福山誠之館同窓会編刊、2002年5月1日
2005年1月27日更新:肩書●2005年4月19日更新:経歴●2005年11月25日更新;所蔵品●2006年6月28日更新:タイトル・所蔵品●2007年11月26日更新:経歴・本文●2008年10月29日更新:経歴・本文●2009年11月13日更新:経歴・著書・誠之館所蔵品・出典●2015年4月11日更新:誠之館所蔵品●