[そば]播種から脱穀まで
[種の入手]
いったいどこから種を入手したらよいか。近所の人に聞いても分からない。そこでインターネットで検索。
ありました、ありました。どこの種苗会社でも売っている。しかし、どれだけ買ったらいいのか。u当たり、どれだけ播いたらいいのか。何もわからない。
種苗会社のサイトでは、たとえば1000粒300円とかいう。でも、1000粒で一体どれだけの面積に播けるのか、一切分からない。
念のためにと思って、地元JAに問い合わせてみた。
「取り寄せになります」という。1キロあれば2畝(アール)は撒けるでしょう、という。
そんなには要らないと言ったが、最少注文単位が1キロだという。仕方ないから、1キロ注文したら、数日たって配達してくれた。
「信州大そば」という品種。袋に簡単な栽培法が書いてある。それによると、秋そばは基本的には8月播種ということが分かった。
[畑地、掘起し]
畑地は、長年野菜を栽培してきた日当たりのよい土地で、きわめて水はけがよい。夏は例年日焼けし、水遣りに苦労するような土地である。
7/31 大根、ホウレンソウなどを収穫したあとを、耕運機で掘起しする。一切、施肥せず。
[播種]
8/7播種、50u=0.5アール程度。条撒きする。畝幅60センチ程度、植え幅は10センチ程度。播いた種の量は約200gで、買った量の3/4以上残った。
8月上旬では、この地――山陽地方――では少し早すぎるのではないかと思ったが、「信州大そば」の袋には通常より5〜10日早めに播けと書いてあるので、この日にした。
比較するため、播種予定地の一部を残し、もう少し晩く、8/24 第2回目播種した。
[発芽、間引き、土寄せ]
8/9 相当量(20〜30ミリ)の雨降る。
8/12 すでに発芽している。発芽率ほぼ100%、なかなか強い植物のようだ。
8/14 密集しすぎたところを間引きする。間引きした苗は、「ソバモヤシ」として食した。
8/22 土寄せする。
[花咲、結実]
9/7 花咲き始める。1本ごとに頂上で4〜5に枝分かれし、それぞれの枝に数個の白い花が咲く。美しい。
8月下旬から9月中旬にかけ、全く雨降らず。
9/15〜16 相当量の雨が降る。
第2回目播種した苗が、第1回目播種したものに高さがほぼ追い付く。
9/27 第1回目播種した分に実が付き始めたのを発見。実はまだ青い。
これ以降も、花は依然として咲き続けており、早く咲いた花は少しづつ茶色に枯れてきている。
第2回目播種も花が咲き、最盛期。
10/03 昨日の大雨で、倒伏しかけた。45度くらいまで倒れている(上右写真)。
10/13 実が黒化してきている。60%位。青い実もまだ多い。花もまだまだ咲いている。後で播種したそばも実をつけ始めている。
[刈取り、乾燥]
11/03 刈取り、手で2、3握り位づつで束ねる。第2回目播種のものも最初のものにほとんど追いついたので、同時に刈り取る。
これを、「はぜ」――当地の方言らしいが、稲でいうと稲架――を作り、1把づつ立て掛ける。はぜは1列作ったが、なかなか厄介なので、半分くらいは4把づつ島立てにした。
1週間ほどは雨が降らないように祈るのみ。
[脱穀]
11/08 明日は出かけるし、明日夜から雨の予報だから、まだ充分に乾いているとは思えないが、今日脱穀することにする。
ブルーシート(1.8mx3.6m)を敷き、その上にビールケースをさかさまにして置き、1把づつそのケースにたたきつける。うまく実が落ちる。だたし、飛び散るので、ブルーシートはもう少し大きいほうがよかった。
穴あき(9mmx9mm)のプラスチック製収納かごを使って葉や茎などを取り除くため、粗篩して、家に持ち帰る。脱穀・選別で、3時間ほどかかった。
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