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FMVでは Plamo Linux:その2
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その2:サウンド編

  1. カードの認識
  2. ツール類の探索
  3. 音が鳴る
  4. MP3
  5. 役割分担


1. カードの認識

イーサカードを入手するまでの間、どう使ってやろうかと考え、とりあえ ずオーディオCDを演奏させてみることにする。「とりあえず」のはずが、それ 相応の準備が必要で、いい暇潰しになった。

まず、インストールが終った段階では音が出ない。サウンドカードが認識 されていないようであり、モジュールもロードされていない。Vineならここで 「sndconfig」すればよいのだが、Plamoにはそれが存在しない。

さてどうしよう、としばし迷った末、「/etc/rc.d/rc.modules」を書き換 える。

/sbin/modprobe sound

「/etc/modules.conf」も書き換える。

alias sound sb
options sb io=0x220 irq=5 dma=1 dma16=5 mpu_io=0x330


2. ツール類の探索

多分これで音は出るようになったはずだから、テストしてみよう。Linuxの サウンドテストとなれば、何はともあれLinus君の声を聞かねばならない。そ の声はHDD内には見当たらず、他の機械からコピーする。

$ play swedish.au
bash: play: command not found

え、「play」ないの?
(後で考えると、「$ cat swedish.au > /dev/audio」とか試せばよかったのである)。

$ xplaycd &
bash: xplaycd: command not found

え、「xplaycd」もないの? なるほど、Plamoの「お勧めパッケージセット」 はこれらのツールを含んでいないのであった。自分で入れなきゃなるまい。 PlamoのCD-ROMの中を探す。

$ less /cdrom/contrib/contrib.lists
......
/mnt/Plamo-2.0/contrib/Sound: サウンド関連ツール
  aumix.tgz         : ボリューム調整
  freeamp-1.2.3.tgz : X 用 MP3 player
  grip-1.4.tgz      : CD player & ripper
  mp3blaster.tgz    : ncurses 版の MP3 player
  mpg123.tgz        : コマンドラインからの MP3 player
  sox.tgz           : サウンド形式変換ツール
  wavplay.tgz       : Wav ファイル player
  xmms.tgz          : X 用 MP3 player
......
$ tar tvzf /cdrom/contrib/Sound/sox.tgz | grep play
-rwxr-xr-x root/root      1082 1999-08-10 23:01 usr/bin/play

「play」発見。次はCDプレーヤー。「grip」が使えそうである。リッパも 兼ねているということは、CDから音取り出してMP3化できるんじゃないの? そ うしたら「xmms」で聴ける。あ、でもエンコーダがない。と思って調べてみる と、「/cdrom/contrib/Sound/lame3.51.tar.gz」がエンコーダと判明。方針転 換し、とりあえずMP3ファイルを作って聞いてみることにする。


3. 音が鳴る

サウンド関連のパッケージをまとめてインストール。

# cd /cdrom/contrib/Sound/
# pkgtoolj

aumix、grip、sox、xmms を入れる。grip は 「/cdrom/contrib/CDtools/grip+cdpar-2.91.tgz」の方がヴァージョンが新し いと分かって入れ換える。lame はtarボールなので、コピーしてコンパイル、 そしてコピー。

# cp lame mlame /usr/local/bin/
# cp doc/man/lame.1 /usr/local/man/man1/

play でLinus君の声を聞いて安心した後、grip 起動。

$ grip -d /dev/cdrom &

おー、鳴った鳴った。再び安心して、リッピングに挑戦。


4. MP3

Grip には cdparanoia というリッパが内蔵されてる。最初に試したのは、 ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンの「Shadow」という3分の曲。リッピング に要した時間が3時間 (笑)。30MBのWAVEファイルが出来上がる。

続いて LAME でエンコード (128kbps、joint stereo。デフォルト設定のま ま)。こちらは15分かかる。かなり遅いけど、リッピングに比べたら可愛いも の。結局、3分の曲をMP3化するのに200分くらいかかってしまったわけだ。

XMMS で聞く。FMVのちゃちなスピーカーで聞くには充分な音。再生中のCPU 使用率は50%付近をキープし、かなり負担かかるもんやなと実感。

「やればできる」ことはわかった。ただ、CD1枚をMP3化するのに2日もかか る計算では、到底実用的にあらず。再生ならともかく、作成は諦めた方が賢明 か。


5. 役割分担

Power Mac 7200/120 を買ったのを契機に、MacでもMP3を作ってみることに した。ソフトウェア構成は、

  1. CD Audio Importer (リッピング)
  2. CokaCoda (エンコード。ベースは LAME)
  3. SoundApp (再生)

鬼門のリッピングがあっという間に (数分の曲が数分で) 終わり、拍子抜 け。嘘やろ (笑)。本当にちゃんと音を切り出してくれてんの、と疑いつつエ ンコードへ。これまた LAME の倍近く速い。再生にも異常は感じられず。

てなわけで、Macでは3分の曲を10分ちょっとでMP3化できることがわかった。 耐えうるレベルである。舞台をMacに移し、せっせとMP3作成に励む。再生だけ はLinuxに任せて (CPUに負担のかかる作業をバックグラウンドで延々続ける、っ てのはMacには毒だ)。

その後 7200/120 が突然死、CokaCoda が使えなくなったため、エンコード もLinux (LAME) の役目になった。リッピングの速度も低下。Centrisの内蔵倍 速CD-ROMドライブでは CD Audio Importer の「Hi-speed mode」でエラーが頻 出、「Safe mode」を選択せざるを得ず、数分の曲に数十分かかってしまう (それでも cdparanoia より数倍速い)。

現在の構成は、

  1. CD Audio Importer (Mac)
  2. LAME (Linux)
  3. XMMS (Linux)

ということになる。


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Last Modified : Mar 3, 2001