November,1999

イタリアワイン特集

Barolo Zonchera '94

Roero Arneis '96

La Romilda U'96

Barbera d'Asti Superiore '95

Lofor Cabernet Sauvignon '95

Isonzo Del Friuli Sauvignon '97

Tignanello '94

Solaia '95

Sassicaia '96

Vino Nobile di Montepulciano Reserva '82

Rosso di Montepulciano '97

Chianti Rufina Reserva '78

Chianti Classico Riserva '69

Chianti Classico Grosso Sanese '95

Cerviolo '96

Pietracupa '95

Villa Fidelia Bianco '96

Trebbiano d'Abruzzo '98

Taurasi '94

Taurasi '91

Il Rosso '96

Franciacorta Cuvee Brut

Franciacorta Grand Cuvee Pas Opere '92



Italy-Piemonte

Barolo Zonchera
バローロ・ゾンケッラ

バローロ地区 赤 (ネッビオーロ)
('94 \3,500位)

 1935年、リカルド・チェレットがアルバで創業。息子(ブルーノ、マルチェッロ)の代に、バローロのブリッコ・ロッケ、ベルバレスコのブリッコ・アジリといった、銘醸畑を購入し、評価を高めます。
 「ゾンケッラは、原則として自社畑産以外のぶどうから醸されたバローロ。ただし天候に恵まれなかった年には、<ブリッコ ロッケ><ブルナーテ><プラポー>の生産をすべて取りやめ、それらのぶどうがゾンケッラ銘柄の生産に当てられます。ヴィンテージによる品質の差のきわめて少ない人気のバローロです。」という輸入元サントリーさんの説明。
 やや明るめのルビー色をしたワインは、最初、高めの酸と多めのタンニンがワインの質の高さを感じさせるのですが、どことなく焦点が合っていない。。。しかしながら、時間とともに果実の中にそれぞれの要素が溶け込んで、本領を発揮してきました。ブルーノ・チェレット氏がブリッコ・ロッケ等のバローロの品質向上と共に、品質の安定したワインを造る目的で造ったこのセカンド・ワインは、優しさを持った気取りのないバローロ。好感が持てます。
(チェレット社)DOCG


Roero Arneis
ロエロ・アルネイス

ロエロ地区 白 (アルネイス)
('96 \3,200位)

 アルネイス種という珍しいぶどうからつくられた辛口白ワイン。造り手は、バルバレスコ地域内、ネイヴェに1900年から続く老舗のワイナリー、そしてバローロ、バルバレスコの最高の造り手としても名高いブルーノ・ジャコーザ。アルネイスは、昔この地域で多く栽培されていた品種ながら、近年はおざなりにされていた品種で、このジャコーザが造ったワインによって再び注目を集め、DOCに認められたということです。
 熟した果実や花のような香り。北部イタリアの豊かなミネラル分、ふくよかなボディにかすかな苦味が複雑味を与え、とても個性的。それでいて雑味がなく心地よい飲み口。この季節にピッタリです。
(ブルーノ・ジャコーザ) DOC


La Romilda U
ラ・ロミルダU

アスティ地区 赤 (バルベーラ)
('96 \3,500)

 この造り手、素性はよく分からないのですが。。。DOCは、バルベーラ・ダスティ・スペリオーレです。
 春に地元で開かれた、ピーター・ツーストラップ氏のワイン講習会とワイン・オークション。どうしても行けなかったので、行った友人から聞いたこのワイン。ピーターさんが飲んで「これは出来のいいワインなんです」と言ったとか。なんでも「樹齢100年以上の畑のブドウから造られ、Uという表記は、2年めの収穫」だということ。又聞きで、すいません。
 でも本当にいいワインなんです。バルベーラ種は、タンニンの少ないブドウ品種、飲みやすくもあれば平凡なワインもあるという印象だったのですが。このバルベーラ・ダスティは、ブドウの味、そして酸味共にスマート。「樹齢100年以上」という言葉のイメージとは違いとても活々しています。「奇麗」という言葉が似合うワインです。
(カッシーナ・ラビオーラ)DOC


Barbera d'Asti Superiore
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ

アスティ地区 赤 (バルベーラ)
('95 \1,600)

 ピエモンテ州のDOCであるバルベーラ・ダスティ。主にアスティ県で産出されるバルベーラ種を使ったワインという意味です。バルベーラ種の特徴は、なんと言っても「タンニン分が少ない」という事でしょう。
 綺麗なルビー色のワインは、きちっとした酸味と果実味があり、イタリアの食事、トマトソースのパスタやシンプルなステーキには最適でしょう。食事のお伴にどうぞ。
(スカナヴィーノ社)DOC

Italy-Trentino Alto Adige

Lofor Cabernet Sauvignon
ロフォール・カベルネ・ソーヴィニオン

アルト・アディジェ 赤 (カベルネ・ソーヴィニオン主体)
('95 \8,000)

 トレンティーノ・アルト・アディジェはオーストリアに面したイタリア北部の州。このワインが産出されるSudtirol(南チロル)という村は、ボルツァーノ周辺のドイツ語を話す地域のようです。
 注目の醸造家リカルド・コッタレラ氏の手によるとされるこのワイン。黒に近い深みのあるガーネット色。甘い香りとロースト香。アタックは丸くこなれた感じがします。意外と低い酸味により、まろやかな飲み心地のワイン。
 まあ、ワインの中身もいいですが、このラベルは印象的。私は「ジュディ・オング」を思い出してしまいました(笑)。
(ロフォール)DOC

Italy-Friuli Venezia Giulia


Isonzo Del Friuli Sauvignon
イソンゾ・デル・フリウーリ・ソーヴィニヨン

フリウーリ・ヴェネチィア・ジューリア 白 (ソーヴィニヨン・ブラン)
('97 \1,800)

 こちらも北部の州、フリウーリ・ヴェネチィア・ジューリアの産。イソンゾ河というのがあるらしく、その沿岸地域で作られるようです。
 雰囲気はフランスのロワール河上流のサンセールやトゥーレーヌ辺りのワインに近いと思います。ライムのような柑橘系の香りと爽快な酸味。ただ、樽での熟成ゆえかバニラ香、そして後味にやや渋みと苦味がありました。この価格でしたら、お買い得だと思います。
(ボルトルッソィ)DOC

Italy-Toscana


Tignanello
ティニャネッロ

フィレンツェ近郊 赤(サンジョヴェーゼ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%、カベルネ・フラン5%)
('94 \4,300位:海外にて)

 1385年から続くトスカーナの貴族、アンティノリがつくる高級VdT。同社のソライア、従兄弟が造るサッシカイアと共に、スーパー・トスカーナ御三家の一つ。イタリアにはこういったDOCGに匹敵するようなテーブルワイン(スーパー・ヴィーノ・ダ・ターヴォラと呼ばれる)が数多く存在します。
 1970年に「Vigneto Tignanello」と名づけられたキャンティとして登場。翌71年に「Tignanello:VdT」となります。現在に近いセパージュとなったのが、1982年。フレンチ・オークの小樽にて約14ヶ月熟成されるこのワインは、天候の悪い年にはつくられず、近年では、84年、92年にはつくられていません。
 噂に違わず素晴らしいワインです。香り、味わい共に、サンジョベーゼ種のきれいな酸味や飲み口の爽やかさ、カベルネ種の深さとコクを、完璧にまとめあげています。本当に好み。94年という小ぶりな年にここまでのワインを造るのですから「アンティノリ、さすが」の一言です。
(アンティノリ社)VdT


Solaia
ソライア

フィレンツェ近郊 赤(カベルネ・ソーヴィニヨン80%、サンジョヴェーゼ20%)
('95 \15,800)

 600年以上の歴史を持つ、フィレンツェの名門、アンティノリ。上記の「ティニャネッロ」を生み出した後、1978年に同社の「エステート・テーブルワイン」としてリリースしたのが、このソライア。当然のごとく現在のスーパー・ヴィーノ・ダ・ターヴォラの先駆け、そして名実ともにイタリアワインの最高峰という位置付けを維持してきました。
 面白いことは、「ティニャネッロ」に対し、そのカベルネとサンジョヴェーゼの比率が逆になっているということ。こちらは、カベルネ・ソーヴィニオン主体のボルドースタイルです。
 さすが、ソライア。確かに95年という年は開けるのには、ちょっと早すぎるかもしれません。最初はまるでタンニンがやんちゃ坊主のように舌の上で暴れ、ややまとまりに欠けるきらいもありました。しかしながら、凝縮された色と果実味、カシスやコーヒー様の香りは、約1時間待つことにより、落ち着いてくると、なんともエレガントな表情をかもしだします。メドックの格付けに十分対抗しうるワイン。素晴らしい。
(アンティノリ社)VdT

Sassicaia
サッシカイア

ボルゲーリ地区 赤(カベルネ・ソーヴィニヨン85%、カベルネ・フラン15%)
('96 \12,000)

 テヌータ・サン・グイードの初代オーナーが1944年にシャトー・ラフィット・ロートシルトのカベルネ・ソーヴィニヨンを譲り受け、このワインが出来あがったのが、1968年。あのアンティノリ社の当主、ピエロ・アンティノリとボルドー大学のエミール・ペイノー教授のアドバイスのもと、このスーパー・トスカーナと呼ばれるボルドー・タイプのワインの第一号が造り上げられました。格付けはずっとVdTだったのが94年にDOCに昇格。
 96年のサッシカイアは、まだまだこなれていない様子でした。独特の甘い香りはあるものの、95年の柔らかさとは対照的。凝縮感は素晴らしいワインである事を物語っているようですが、全体的に固いように思います。ちょっと置いたほうがよさそうです。
(テヌータ・サン・グイード)DOC


Vino Nobile di Montepulciano Reserva
ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ ・リゼルヴァ

モンテプルチアーノ地区 赤 (プルニョーロ・ジェンティーレ他)
('82 \?)

 「ヴィノ・ノビレ」とは高貴なワインの意。シエーナ県のモンテプルチアーノでプルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョヴェーゼ・グロッソ種)という品種から造られるワインです。「リゼルヴァ」は3年以上熟成させたもの。
 このワインは、酒屋さんがイタリアに行かれた際、現地で購入されたワイン。この造り手、見かけたこともないし、この銘柄で82年というのも珍しい。
 とても美味しいワインでした。アンズのようなブーケが印象的で飲む前から気に入ってしまいました。タンニンも丸く熟成され、深みのある味わいは、ボルドーの古酒のよう。イタリアのオールド・ヴィンテージも魅力がありますね。
(テヌータ・S・アグネス)DOCG


Rosso di Montepulciano
ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ

モンテプルチアーノ地区 赤 (プルニョーロ・ジェンティーレ他)
('97 \2,000位)

 トスカーナ州の伝統的な銘柄、「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」のセカンド的な存在に「ロッソ・ディ・モンタルチーノ」があるように、「ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ」には、この「ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ」があります。
 当然、イタリアらしいカジュアルなワインは、パスタやスパゲッティにぴったり。気さくな酸味とフレッシュな果実味は、いつ飲んでも美味しく感じられるでしょう。このモンテプルチアーノのデイという造り手も要チェックかもしれません。
(デイ)DOC


Chianti Rufina Riserva
キアンティ・ルフィーナ・リゼルヴァ

キアンティ地区 赤 (主にサンジョヴェーゼ)
('78 \6,000)
Chianti Classico Riserva
キアンティ・クラシコ・リゼルヴァ

キアンティ地区 赤 (主にサンジョヴェーゼ)
('69 \5,000)

 キャンティは世界で最も名の通ったイタリアワイン。早くから美味しく気さくなワインは、トマト系のイタリア料理との相性もバッチリ。でも、こんな古酒もあるし、今でも美味しく頂けるんですよね。

 78年のルフィーナ・リゼルヴァは、依然として果実の甘味、ボディも健在で、今飲んでまとまりを感じさせるワイン。いい意味で飲み頃。おすすめ出来ます。
 69年のクラシコ・リゼルヴァ。さすがにワイン自体は細身になっていたようですが、その熟成香は、古酒ならではの優雅さを感じられると思います。
 これからの季節、こんな古酒をプレゼントにするのもいいかもしれません。
(Villa di Vetrice)(Fossi)

Chianti Classico Grosso Sanese
キアンティ・クラシコ・グロッソ・サネーゼ

キアンティ地区 赤 (サンジョヴェーゼ100%)
('95 \5,400)

 キャンティのキャラクターとはかけ離れた濃厚なワインができるため、数年前まではグロッソ・サネーゼと呼ばれるサンジョベーゼ100%のVdTだったというこのワイン。キャンティクラシコの中の最上の畑。
 サンジョヴェーゼ100%でここまでコクのあるワインが出来るんですね。かなり深い色をしたワインは、やはりキャンティらしくない?まろやかな香りと、やや低めの酸がワインの強さをまとめている印象です。
(イル・パラッツィーノ)DOCG


Cerviolo
セルヴィオーロ

トスカーナ 赤 (サンジョヴェーゼ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%)
('96 \3,000位)

 キャンティの造り手、サン・ファビアーノ・カルチナイアがつくるIGT。サンジョベーゼとカベルネ・ソービニョン主体によるこのワインは、イタリアよりも日本の方が安く売られているという事。いつもお世話になるNappeさんにご提供いただいたワインです。
 炭を思わせるロースト香に新鮮な果実が立ち向かうような鮮烈な印象です。カシスやチョコの風味、凝縮された果実とタンニンの強さは、ややまとまるのに時間がかかるのかもしれませんが、このワインの造りは、ワールドワイドな市場を目指す、今のイタリアの姿勢を物語っているのかもしれません。
 「ワイナート」のイタリア特集でも、89点の高得点。また、ガンベロ・ロッソでは、「トレ・ビッキエリ」を獲得しているらしいですね。Nappeさん、本当に良いワインありがとうございました。
(サン・ファビアーノ・カルチナイア)IGT

Pietracupa
ピエトラクーパ

トスカーナ 赤 (サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニヨン)
('95 \2,680)

 このワインも、キャンティの造り手、サンジョベーゼとカベルネ・ソービニョンのブレンドのVdTです。ワインショップ「エノテカ」さんによれば、そろそろブレイクの予感がするとかしないとか。あのワイン・スペクテイターもこの95年には、87点の高得点をつけています。
 やはりイメージ的には上記のセルヴィオーロに近く、ロースト香、サンジョヴェーゼの気軽な酸味、はっきりしたタンニン、スパイシーなフィニッシュです。この造りが最近のイタリア・トレンドなのでしょう。
(ファットリア・ディ・モンテッキオ)VdT

Italy-Umbria


Villa Fidelia Bianco
ヴィラ・フィデリア・ビアンコ

ウンブリア 白 (シャルドネ80%、グレケット20%)
('96 \3,000)

 ウンブリア州産のIGT。このワインもリカルド・コッタレラ氏のコンサルタントを受けています。コッタレラ氏はラッツィオ州のファレスコ社のオーナーでもあり、スーパーメルロー「モンティアーノ」を生み出した人物。
 シャルドネ主体に、グレケットというギリシャ原産のブドウ(イタリアではオルヴィエートなどにも用いられる)をブレンド。かなりの収量規制をして作り上げられたワインだそうです。
 確かに複雑味のあるワイン。あんずの甘さやナッツやイースト香、ビスケットっぽい感じもあります。味わいは丸みを帯び、余韻に青さと苦さを残します。スーパーメルローの次は、白にも期待がもてそうです。
(Sportoletti)IGT

Italy-Abruzzo

Trebbiano d'Abruzzo
トレッビアーノ・ダブルッツォ

アブルッツォ 白 (トレッビアーノ)
('98 \850位)

 その名の通り、アブルッツォ州で産出される、トレッビアーノという品種のワイン。トレッビアーノ種はイタリア全土において栽培、数々のワインにブレンドされます。フランスでいうユニ・ブラン種のことで、主にコニャックやアルマニャックの原料となるブドウ。
 特徴的なのは、その酸味で、「すっぱさ」と「無個性」。決して高貴な品種とは言えませんが、かえって飲みやすい品種でもあると思います。このワインは、トレッビアーノの中ではしっかり造られていると思います。ボトルも可愛いのがいいですね。
(テッラ・ダリジ)DOC

Italy-Campania

Taurasi
タウラージ

カンパーニャ 赤 (アリアニコ)
('94 \4,000位)
('91 \4,500位)

 南イタリア、ナポリのあるカンパーニャ州。ここでよく知られたワインは、あの「キリストの涙」という意味のラクリマ・クリスティ。しかしながら、この州で唯一DOCGとして認められているワインがタウラージです。
 「ギリシャ伝来の葡萄」という名前のアリアニコ種は、古くから港町として栄えたこの地に伝えられ、イタリアのワイン文化を築いたといわれます。
 サン・グレゴリオ社の94年:輝きのある深いルビー色をし、ローヌのワインにも近いスミレやプルーンの香り。もっとタンニンの多い骨格をもったワインと思っていたのですが、適度な余韻を伴うフレッシュな果実味。
 ジョヴァンニ社の91年:ようやく飲み頃を思わせる、力強いコクのある果実が印象的。とにかく、長期熟成も出来る、果実味豊かなワインですね。
(フォイディ・ディ・サン・グレゴリオ社)
(ストルツェーロ・ジョヴァンニ社)DOCG

Italy-Sicilia

Il Rosso
イル・ロッソ

シチリア 赤 (カラブレーゼ、ペリコーネ)
('96 \1,780)

 発売元、エノテカさんのコメントを借りると、
「マルサラワインで有名なシチリアのトラパニにおいて、いちはやくスティルワイン造りに力をいれたドンナ・フガータ社。1983年にオーナー夫人であるラロー女史により、シチリアでは当時、誰も植えていなかったシャルドネ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなどを栽培しました。そのラロー女史が、カラブレーゼ、ペリコーネといったシチリア在来の品種で手掛けたイル・ロッソは、シチリアの太陽と地中海に抱かれて生まれた豊かな味わいです。」
 はい、その通り。元気いっぱいのワインでした。
(ドンナ・フガータ)

Itary-Spumante

Franciacorta Cuvee Brut
フランチャコルタ・キュヴェ・ブリュット

(NV \3,500)
Franciacorta Grand Cuvee Pas Opere
フランチャコルタ・グラン・キュヴェ・パス・オペレ

('92 \5,000)

 お馴染みのアスティ・スプマンテと共に、ロンバルディーア州のDOCG(統制保証原産地呼称)に指定されるフランチャコルタ。こちらは辛口です。
 もともとこのベラヴィスタ社のオーナー、ヴィットリオ・モレッティはワインのラベルをデザインしていたらしく、その特徴的なボトルに惹かれます。彼の信念は「土地の個性を生かすこと、なるべく自然に近いワインを造ること」だといいます。「パス・オペレ」は同社の上級キュヴェで5年間熟成させてから出荷されます。セパージュは、シャルドネ65%、ピノ・ネーロ35%。
 「パス・オペレ」には、バニラやハーブの香り、ほんのりと甘味を伴う味わいを感じ、フィニッシュにやや苦味が。スプマンテとしては複雑性のあるタイプ。
 (ベッラヴィスタ社)DOCG

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