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France-Bourgogne |
Blagny Sous le Dos d'Ane ピュリニィ・モンラッシェの名手ルフレーヴ。現当主アンヌ・クロードになってからは、バイオダイナミクスを実践。農薬や化学肥料に頼らず、大地が持っているパワーを十分に活用してぶどう樹を育成させるというもの。 |
サン・ロマン村で1996年にワインを造りはじめたばかりの新しい造り手、ドメーヌ・ド・シャソルネイ。オーナー兼醸造家のフレデリック・コサール氏は、ロワールのバイオダイナミクで名高いニコラ・ジョリー氏の主催するサロンに参加し、数少ないバイオダイナミクを実践している醸造家の一人。デビューと同時にフィガロ誌で取り上げられ、レストラン、ワイン愛好家から注文が殺到するほどになったという事です。 |
![]() ![]() Morgon モルゴン モルゴン 赤 (Ga,Ch,Al) ('93 \3,000) ![]() ![]() Brouilly ブルイイ ブルイイ 赤 (Ga,Ch,Al) ('98 \2,800) |
クリュ・ボージョレあるモルゴンとブルイイ。ここで高い評価を受けているのがマルセル・ラピエールです。有機栽培による樹齢40年のガメイ種の古樹、1ha当たりの収量は35〜50hl。酵母も培養酵母を使用するのではなく葡萄の皮につく天然酵母で発酵。樽熟成、シャプタリザシオン(補糖)は全く行わず、さらにノンフィルター、亜硫酸無添加というビオディナミに近いワインです。最後の仕上げは真っ赤な蝋で封印。鉛のキャップシールの環境問題も危惧してのことでしょうか。 93年のモルゴン:ある酒屋さんの地下セラーで見つけた物。そのボトルを手に考えること数分。「大丈夫だろうか?」と。 98年のブルイイ:一緒に飲んだ方々も「飲みやすくて美味しい」と好評。開けた直後は、樽の渋みを余韻に残し、「何だろう、この香りは?」という不思議な香り。あれが天然酵母からくる香りだったようです。時間とともに、果実味にすべてが溶け込み、本当にやさしくまろやかな味わい。これは美味しい。おすすめのボージョレです。 |
France-Cotes du Rhone |
「焼けた斜面」という名のコート・ロティは、ローヌで最も北部に位置する有名な銘柄。40度近い斜面はすべて南東を向き、ローヌの強い日差しを受けています。この地区には、15%位まで白ブドウのヴィオニエ種(コンドリューを造る品種)の栽培が許可されており、太陽をいっぱいに浴びたブドウの酸が低くなることを補うためにブレンドされます。 |
France-Cotes de Provence |
Ch. Romanin 1988年に創立されたレ・ボー・ド・プロヴァンスにあるシャトー。レ・ボー岩山の南に30ha、北側に21haの畑を所有。主に南にある畑より造られ、北側の畑のブドウは、セカンドラベル(シャペル・ド・ロマナン)に使用されるようです。ブドウ栽培はバイオダイナミック農法、今注目のシャトーです。 |
France-Val de Loire |
ビオディナミ農法を1980年より実践。今では指導者的存在となっているのが、ロワールのニコラ・ジョリー氏。ブドウ栽培だけにとどまらず、醸造においてもあくまで可能な限り人の手を加えない人物です。 彼がサヴニエールの名畑から生み出すワイン達。こちらで詳しく紹介しています。 (ドメーヌ・ニコラ・ジョリー) |
ブルグイユは、ロワール河中流域、トゥーレーヌ地区のAOCで、シノンと河を挟んで対岸にあたる場所で産出されます。ブドウ品種のブルトンとはカベルネ・フランの別名で、10%までカベルネ・ソーヴィニオンの使用が許されています。この造り手、ブレトンもこの地区で有機農法を実践。 |
![]() ![]() Sancerre サンセール サンセール 白 (ソーヴィニヨン・ブラン) ('97 \2,800) ![]() ![]() Pouilly Fume プイイ・フュメ プイイ・フュメ 白 (ソーヴィニヨン・ブラン) ('97 \2,800) |
祖父と父がプイィ・フュメのシャトー・ド・トラシイで醸造長をしていたというパスカル・ジョリヴェが1982年サンセールに売りに出ていたネゴシアンを買って独立。契約農家からのブドウでワインを造りながら、今ではプイィ・フュメ(8ha)、サンセール(12ha)の自社畑も所有。そして自社畑では有機栽培を実践。 サンセール:この地方らしい青草や、レモンのような柑橘の香りはあるのですが、ボディ自体は意外にもまろやかでふくらみを感じ、酸味よりも果実味に富んだ印象。 プイイ・フュメ:このワインはブラインドで飲んでみたのですが、あまりにもその豊かな果実香を感じたため、まさかプイイ・フュメとは思わなかったほど。熟したグレープフルーツや何故かマスカットのような香りもあり、この地域にあるシャープさより、しっかりした味わいを感じました。 |
「プイイのやんちゃ坊主」というあだ名を持つディディエ・ダギュノー。ブルゴーニュで修行を積んだという彼は、ボルドー大学のドゥニ・デュブルニュー教授と共同でスキンコンタクトや培養酵母の実験しているということ。1993年より、バイオダイナミックスを採用。それぞれ畑の土壌の成分がワインの名前に付けられ、「シャイユー:珪土」「シレックス:火打石」としています。 |
France-Alsace |
バールの町のやや南にあるアンドローに本拠を構えるドメーヌ。自然の堆肥だけを用いるバイオダイナミックスを実践。約10haの畑から、年間4500ケースのワインを産出しています。 |
Tokay Pinot Gris Rot-Murle ![]() トケイ・ピノ・グリ・ロ・ミュルレ アルザス 白 (ピノ・グリ) ('94 \2,800位) このワインもピノ・グリ種。アルザス地方では、ピノ・グリ種をトケイと呼びます。「グリ」というのは「灰色」という意味で、実際にこのブドウは紫がかった灰のような色でだそうで、ピノ・ノワールが突然変異したもの。ピエール・フリックも有機栽培にこだわる造り手であり、冷涼なこの地区で、補糖を行わず、天然のブドウ果汁のみでつくられます。 最初飲むと「あれ、リースリング?」という印象だったのですが、時間と共に、酸味も落ち着き、ワイン全体にまろやかさが出てきました。 (ドメーヌ・ピエール・フリック) |
America-California |
Kenwood Cabernet Sauvignon カリフォルニア州認定有機栽培農家であるケンウッド。約50haの自社畑を所有し、他の栽培農家からもブドウの供給を受け、年間21万ケースを産出しています。このカベルネ・ソーヴィニオンはアメリカン・オークにて2年間熟成。 |
Frog's Leap Sauvignon Blanc 1981年、ジョン・ウイリアムスがパートナーであったラリーとともに、2台のオートバイを売り払って始めたというワイナリー。今では52haの畑を所有し、すべての畑に有機栽培を実践し、一切の化学肥料を拒否。彼は意識的に畝間に豆科の植物を植え、刈られた草が土に返って窒素となり、残された草は害虫を駆除し、テントウ虫などの昆虫を宿らせるといいます。実際、彼の畑の土中には、フィロキセラを消化する微生物の数が、他の畑の10倍にもなると言われます。 |
New Zealand-Matakana |
プロヴィダンス、ある人はこのワインをニュージーランドの「ル・パン」だと言い、カベルネ・フラン・ベースのプライヴェート・リザーブを「シャトー・シュヴァル・ブラン」に喩えたとか。いずれにせよ、今南半球で最も騒がれているワインかもしれません。 数々の専門誌でも素晴らしい評価を与えられるこのワイン。こちらで詳しく紹介しています。 (プロヴィダンス) |
Germany-Mosel Saar Ruwer |
Maringer Sonnenuhr Riesling Kabinett Trocken ワインのみならず、すべての環境問題において最も敏感な国はやはりドイツかもしれません。ドイツはワイン生産の分野においても、自然に即した方法を目指す人々が増えているようです。 |
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