April,1999

Ch. La Lagune '79
(France-Bordeaux)
シャトー・ラ・ラギューヌ

Ch. Ludon Pomies Agassac '95
(France-Bordeaux)
シャトー・リュドン・ポミ・アガサック

Ch. Troplong-Mondot '78
(France-Bordeaux)
シャトー・トロロン・モンド

Echezeaux '89
(France-Bourgogne)
エシェゾー

Condrieu '95
(France-Cotes du Rhone)
コンドリュー

Il Vallone '93
(Italy-Toscana)
イル・ヴァローネ

Antico di Casa Fosca '93
(Italy-Marche)
アンティコ・ディ・カーサ・フォスカ

Geyser Peak Cabernet Sauvignon Alexander Valley Reserve '96
(America-California)
カイザー・ピーク・カベルネ・ソーヴィニヨン・アレクサンダー・ヴァレー・リザーヴ

Noble One '95
(Australia-New South Wales)
ノーブル・ワン

Campillo Gran Reserva '93
(Spain-Rioja)
カンピロ・グラン・レゼルバ

Dragon Seal '93
(China-Peking)
ドラゴン・シール

Jordan "J"
(America-California)
ジョーダン ”J”



France-Bordeaux


Ch. La Lagune
シャトー・ラ・ラギューヌ

オー・メドック(リュドン) 赤 (CS50,M20,CF20,PV10) 
('79 \6,400)

 メドック地区でも最も南に位置する格付けシャトー。その土質はグラーヴのものに似ていて、軽く砂礫に近い砂地という事。そのため酒質も優雅なグラーヴのようだとも言われます。
 79年物は、今飲んでもしっかりしたワインが多いように感じるのですが、このラ・ラギューヌもそんな1本。まだまだ、しっかりした骨格と酸味を持っています。メドックらしいスパイシーな感じは、飲む人に落ち着きを与えてくれます。この価格でこの品質ですからお買い得です。
メドック格付け第3級


Ch. Ludon Pomies Agassac
シャトー・リュドン・ポミ・アガサック

オー・メドック(リュドン) 赤 (CS50,M20,CF20,PV10) 
('95 \2,180)

 このワイン、上のラ・ラギューヌのセカンド・ワインです。名前が全然違うので、分かりにくい。
 とても心地よい飲み口ながら、十分な果実味、落ち着きもあります。このセカンドも、コスト・パフォーマンスの高い1本です。


Ch. Troplong-Mondot
シャトー・トロロン・モンド

サン・テミリオン 赤 (M80,CF10,CS10)
('78 \18,000 1500ml)

 オーゾンヌと通りを挟んで向かい合った丘の上に位置する30haとサン・テミリオンでは、やや広めの畑。1980年代半ばより、あのミシェル・ロランにアドバイスを受け、セカンド・ワイン(モンド)を導入。今では、サン・テミリオンでも、トップ・クラスの評価を受けています。
 78年、マグナム・ボトルのトロロン・モンド。悪くないですよ。評判の良くない時期とはいえ、メルローの高貴な香りが印象的。ややタンニンが荒い感はありますが、全体的に柔らかなボディは、食事の供としていいワインのように思います。改めて近年のヴィンテージを飲んでみたくなりました。
サン・テミリオン・グラン・クリュ




France-Bourgogne


Echezeaux
エシェゾー

ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('89 \22,000)

 初めてブルゴーニュのワインに感動したのが、ジャイエ・ジル。そして、今でも最もお気に入りの造り手。
 この89年のエシェゾーは、R.パーカー氏が100点満点を付けたようです。
 詳しくはこちらをご覧下さい。

(ジャイエ・ジル)グラン・クリュ



France-Cotes du Rhone


Condrieu
コンドリュー

コンドリュー 白 (ヴィオニエ)
('95 \3,980)

 ローヌ河の右岸、コート・ロティの南続きにコンドリューの地区があります。ここは、ヴィオニエ種を使った白ワインの産地で、今ではフランスでもヴィオニエ種を栽培している地域はここ位。それだけ栽培に手間がかかり、収穫も不安定な要素があるようです。
 ローヌきっての造り手、そしてネゴシアンでもあるギガル社が造るコンドリュー。果実の凝縮による甘い香りは定評通り。そして意外にも繊細に感じたこのワイン。白い花をイメージさせ、わずかにロワールのワインに似た感じも。ヴィオニエ種のワイン、もっと飲んでみる必要がありそうです。
(ギガル)



Italy-Toscana


Il Vallone
イル・ヴァローネ

トスカーナ 赤 (プルニョーロ・ジェンティーレ、カベルネ・ソーヴィニヨン)
('93 \4,800)

 ヴィラ・サント・アンナは、あのポリツァーノの娘さんが運営するドメーヌらしい。つまり、ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノも造っていて、そちらもいい出来です。
 このイル・ヴァローネ、本当に美味しいワインです。プルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョベーゼ種)とカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドは非常に魅力的なワインになる可能性があるように思います。誘うような香り、飲み口の良さ、味わいの強弱、いいイタリアの典型です。
 このワイン、日本橋の「エノテカ・ヴィーニ・イタリー」でしか飲めません。インポーターもされていて、地下のセラーにあるワインを売ってくれます。イタリア好きの方、要チェックです。
(ヴィラ・サント・アンナ)


Italy-Marche


Antico di Casa Fosca
アンティコ・ディ・カーサ・フォスカ

マルケ 白 (ヴェルディッキオ種)
('93 \2,500)

 このワインも上記の「エノテカ・ヴィーニ・イタリー」で飲んだもの。何故このワインが気に入ったかというと。。。実は昔、サーフィンをやってまして。
 海の香りがするのです。ここの畑は、海から数百メートルの場所にあって、そのブドウをアリエ産のバリックで熟成させています。
 本当に潮風の香り、そして小樽熟成によるヴァニリンな感じは、当時のワックスの匂いを思い起こさせます。個人的に、はまってしまいました。夏にこのワインを冷やして海辺で飲むと、とっても美味しいでしょう。
(エンゾ・メセーラ)



America-California

Geyser Peak Cabernet Sauvignon Alexander Valley Reserve
カイザー・ピーク・カベルネ・ソーヴィニヨン・アレクサンダー・ヴァレー・リザーヴ

アレクサンダー・ヴァレー 赤 (カベルネ・ソーヴィニヨン98%、メルロー2%)
('95 \5,000)

 1880年創業の老舗、カイザー・ピーク。今ではカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーズや、シャルドネ、リースリングなど多品種のワインを造っています。
 この「カベルネ・ソーヴィニヨン・アレクサンダー・ヴァレー・リザーヴ」は、カイザー・ピークのフラッグシップとも言えるワイン。アメリカン・オーク(新樽と1、2年使った樽)にて18ヶ月の熟成。
 このワインもカリフォルニアのカベルネらしい味わい。最初、オークのニュアンスが支配した後、ぐっとヴォリューム溢れる果実味。まだまだ若いのか、少しインクのような香りも。今飲むには、少し早いのかもしれません。
(カイザー・ピーク・ワイナリー)



Australia-New South Wales

Noble One
ノーブル・ワン

ニュー・サウス・ウェールズ 白 (セミヨン100%)
('95 \3,000 375ml)

 1928年創業のデ・ボルトリ社。年間総生産量300万ケースという大規模なワイナリーです。ここが造る、最高級の貴腐ワインがこの「ノーブル・ワン」。ニュー・サウス・ウェールズ州、リベリナ産のブドウから造られ、各国のコンテストで、数々のメダルを獲得しているといいます。
 そのはちみつやマーマレードのような濃密な甘さと柑橘系の香りは、気持ち良く、一杯のデザートとしては、とても好ましい。一言で言えば「はちみつレモン」。もう少し熟成したら、もっとよくなるのでは?でも、「ノーブル・ワン」というネーミングは、ちょっと安直すぎるような気がします。
(デ・ボルトリ社)



Spain-Rioja


Campillo Gran Reserva
カンピロ・グラン・レゼルバ

リオハ 赤 (テンプラニーニョ主体)
('82 \7,000)

 そびえたつカンタブリア山脈の麓、650mの高地の南斜面に、50haの畑を持つ有名なボデガ、カンピロ。ここは、かなりのオールド・ヴィンテージを持っているらしい。
 この82年のグラン・レゼルバ、絶対にお薦めです。オレンジがかったレンガ色。ブルゴーニュに近いとさえ思える優雅な熟成香。とても、丸くなったタンニンが余韻長く舌の上に残ります。これだけ安心して飲めるオールド・ヴィンテージは、スペインならでは。是非、試して下さい。
(ボデガス・カンピロ)



China-Peking

Dragon Seal
ドラゴン・シール

北京 白 (リースリング、シャルドネ、ミュスカ)
('93 \1,200)

 とうとう、中国のワインにも手を出してしまった(笑)。ラベルには堂々と、フランスのメーカーとの”ジョイント・ベンチャー”と表記されているのが泣かせます。裏ラベルの説明によると、「国際ワインコンテストにおいて、数々のメダルを受賞」しているとの事。
 いや、実際に美味しいですよ。リースリングやシャルドネというブレンドも珍しいのですが、ちゃんとそれぞれの特徴も出て、複雑な感じの中辛口です。あれだけ広大な土地を持つ中国、本気でワインを造らせると、それなりの土壌と気象条件は整うはず。あなどれません。
(ドラゴン・シール)



America-California


Jordan "J"
ジョーダン ”J”

(\5,000)

 「田崎真也のワインライフ6号」にいきなり出ていました。「”J”の頭文字の方へのプレゼントに!?」だって。先に紹介しようと思ってたのに。。。
 そちらにも書いてあるように、ピノ・ノワールとシャルドネを使って、シャンパーニュ地方の製法を踏襲したスパークリング・ワインです。
 まあ、とにかく中身もいいのですが、ボトル・デザインが一芸ありです。黄色の一筆書きで、”J”と書かれています。一瞬見ただけで目がとまります。とにかくかっこいい。ただ、お値段が。。。もう少し安ければなあ。
(ジョーダン・ヴィンヤード・ワイナリー)



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