March,1999 (2)

Sauvignon de Saint-Bris '97
(France-Bourgogne)
ソーヴィニヨン・ド・サンブリ

Gevery-Chambertin Aux Combottes '77
(France-Bourgogne)
ジュヴレイ・シャンベルタン・オー・コンボット

Chambolle-Musigny '92
(France-Bourgogne)
シャンボール・ミュジニー

Romanee Conti '83
(France-Bourgogne)
ロマネ・コンティ

Grands Echezeaux '77
(France-Bourgogne)
グラン・エシェゾー

Nuits-Saint-Georges Clos des Corvees '94
(France-Bourgogne)
ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・デ・コルヴェ

Bourgogne Hautes Cotes de Beaune '90
(France-Bourgogne)
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ

Chorey-les-Beaune '93
(France-Bourgogne)
ショレ・レ・ボーヌ

Rully '95
(France-Bourgogne)
リュリー

Macon-Bussieres '95
(France-Bourgogne)
マコン・ブッシェール

Bourgogne La Digoine '96
(France-Bourgogne)
ブルゴーニュ・ラ・ディゴワーヌ

Bourgogne Grand Ordinaire '96
(France-Bourgogne)
ブルゴーニュ・グラン・オルディネール


Bourgogne-Chablis


Sauvignon de Saint-Bris
ソーヴィニヨン・ド・サンブリ

シャブリ 白 (ソーヴィニヨン・ブラン)
('97 \1,700)

 シャブリ地区で、注目される新しい造り手。まだ、30代前半の若きアリスとオリヴィエの夫婦が、有機栽培にこだわって造っています。
 このワインは、シャブリ地区では珍しく、ソーヴィニヨン・ブラン。飲んで驚いたのは、香りがシャブリなのです。とても印象的なミネラル香です。そこに少しだけ青草のような香りが加わります。これが飲むと、ふくよかなソーヴィニヨン・ブラン。これからが、期待される造り手です。
(アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムーア)


Bourgogne-Cote de Nuits


Gevery-Chambertin Aux Combottes
ジュヴレイ・シャンベルタン・オー・コンボット

ジュヴレイ・シャンベルタン 赤 (PN,Pb,PL)
('77 \?)

 モレ・サン・ドニに本拠を置くデュジャック。今では超有名なこのドメーヌは、ジャック・セイセスが一代で築き上げました。彼が目指すのは「いじりすぎないブルゴーニュワイン」。無干渉を貫くスタイルは、いわゆる有機栽培。新樽は特級に100%、1級に50%。当然、ノンフルターです。
 デュジャックは、ジュヴレイ・シャンベルタンのプルミエ・クリュ「オー・コンボット」を1.2ha所有。
 77年のブルゴーニュは、オフ・ヴィンテージ。「大丈夫かな?」と思ったのですが、なんのなんの、見事な熟成具合です。さすがに飲み頃としては、少し過ぎている感はありますが、グラスの中で湧き立つ香り、豊かなアルコール香。意外にもこのヴィンテージで、タンニン分がしっかり感じられたのも、ジュヴレイ・シャンベルタンという個性を大切にした造りだからでしょうか。
(ドメーヌ・デュジャック)プルミエ・クリュ



Chambolle-Musigny
シャンボール・ミュジニー

シャンボール・ミュジニー 赤 (PN,Pb,PL)
('92 \7,000)

 シャンボール村の高名なドメーヌ、ジョルジュ・ルーミエ(Georges Roumier)。シャンボール村のグラン・クリュ「ボンヌ・マール」「ミュジニー」、プルミエ・クリュの「レザムルーズ」「レ・クラ」の他、「クロ・ド・ヴージョ」「コルトン・シャルルマーニュ」というグラン・クリュも所有しています。
 平均的に、1ha当たり29hlという厳しい収穫制限と選別を行い、生産量が少ないため、日本の輸入業者や酒屋さんにも割当制がとられているようで、なかなか手に入りにくい。
 「掲示板」でも話題になった「ミュジニー」は、0.1haの畑から年間約600本というワインしか造られない、まさに幻のワインです。
 この村のワインの本来の個性を知るには、ジュルジュ・ルーミエのワインを味わうのが、早道のようです。本当にベリー系の甘い香りとブーケ(熟成香)は、村名ワインとは思えないほど魅力的。抜栓後に感じる上質な酸味は、時間と共に溢れんばかりの果実味と溶け合って、「女性的」と言われるこの村のワインの意味を表現してくれます。
 けっして急いで飲まないで下さい。せっかくのワインですから。
(ジョルジュ・ルーミエ)


Romanee Conti
ロマネ・コンティ
ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('83 \190,000)

 「ロマネ・コンティ」誰もが認めるブルゴーニュの宝石。あらゆる賛美の言葉を使い、賞賛されるワインの王様。
 今月のお題目で、詳しく紹介しています。

(ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ)グラン・クリュ


BEST TASTY WINE OF THIS MONTH

Grands Echezeaux
グラン・エシェゾー
ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('77 \33,000)

 「深い森を散策する夢見る貴族」と称されるグラン・エシェゾー。クロ・ド・ヴージョの上部に隣接する畑から産出されます。
 これも、今月のお題目で、詳しく紹介しています。

(ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ)グラン・クリュ



Nuits-Saint-Georges Clos des Corvees
ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・デ・コルヴェ
ニュイ・サン・ジョルジュ 赤 (PN,Pb,PL)
('94 \8,500)
 このドメーヌのオーナー、アンリ・フレデリック・ロック氏は、92年より、ロマネ・コンティ社の共同経営者。今、非常に巷を騒がせているドメーヌです。
 これも、今月のお題目で、詳しく紹介しています。

(ドメーヌ・アンリ・フレデリック・ロック)プルミエ・クリュ



Bourgogne-Cote de Beaune


Bourgogne Hautes Cotes de Beaune
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ

オート・コート・ド・ボーヌ 白 (Pb70,Ch30)
('90 \5,400)

 class30お薦めの造り手、ロベール・ジャイエ・ジルは、最も魅惑的なオート・コート・ド・ボーヌの白を造り出す事でも、よく知られています。ただ、このワインは、0.24haの畑から、年間1000本しか造られない希少品。ピノ・ブランが70%というのも、とても珍しい。
 前々回、レポートしたオート・コート・ド・ニュイ(ブラン)と似た印象ではありますが、こちらの方が、アタックが強い。豊かな香りはバニラをはじめ、とてもなめらかな感じ。しかしながら飲んでみると、レモンの風味を感じ、切れのあるドライな印象です。香りと味わいの印象が結びつきにくい、不思議なワインです。
(ジャイエ・ジル)



Chorey-les-Beaune
ショレ・レ・ボーヌ

ショレ・レ・ボーヌ 白 (PN,Pb,PL)
('93 \3,800)

 コート・ド・ニュイからボーヌへ入ると、すぐ左手にある村がショレ・レ・ボーヌ。特級畑も1級畑もない、目立たない村ですが、造られるワインは、愛らしいブルゴーニュ。
 あまり熟成を必要としないこのワインは、93年がまさに飲み頃。バラのような香り、心地よい酸味と軽やかなタンニンが優しい軽快なワインです。誰が飲んでも、素直に質の良さと、飲みやすさを感じるワインですので、家に1本あると、急なお客様のような場合にも重宝するでしょう。
 このモーリス・マラトレイのタスト・ヴィナージュをよく飲む機会があるのですが、安心して選べるいいワインが多いように思います。
(モーリス・マラトレイ)



Bourgogne-Cote Chalonnaise

Rully
リュリー

リュリー 赤 (PN,Pb,PL)
('95 \2,200)

 コート・シャロネーズの中では、メルキュレと共に名前の通っているリュリー。このアペラシオンでは、赤と白がほぼ半々づつ生産されています。比較的、白のほうが人気がいいのですが。
 個人的に最も信頼をおくネゴシアンのルイ・ジャド。ここが造っても、リュリーの赤は、難しいのか?さすがに、このコート・シャロネーズにしては、輪郭のはっきりしたワイに仕上がっていますが、少し果実味が薄い分、やや渋味が強く感じました。リュリーの白を飲み直してみる必要がありそうです。
(ルイ・ジャド社)




Bourgogne-Maconnais


Macon-Bussieres
マコン・ブッシェール
マコン・ブッシェール 白 (Ch,PB)
('95 \2,300)

 マコネ地区でも、サン・ヴェランやプィィ・フュイッセに近い、南よりに位置するブッシェール村。ここで、造られるラピエールのマコン・ブッシェールは、前からずっとお気に入りです。
 新鮮な風味の爽やかなマコンは、料理との相性もよく、好きなワインの一つですが、このマコン・ブッシェールは、その中でも、ややしっかりめのボディーを持ったバランスのいい白。ラピエールのオーナーは、頑固おやじらしい。分かるような気がします。
(ドメーヌ・ラピエール)





Bourgogne-AC Bourgogne

Bourgogne La Digoine
ブルゴーニュ・ラ・ディゴワーヌ
コート・シャロネーズ 赤 (PN,Pb,PL)
('96 \3,200)

 DRCの社長兼共同経営者、オベール・ド・ヴィレーヌ氏がコート・シャロネーズに本拠を構える非常に評価の高いドメーヌ。ここの赤は、いわば「庶民のロマネ・コンティ」かな?
 このワインも、今月のお題目で、紹介しています。

(ドメーヌ・ド・ヴィレーヌ)



BEST VALUE WINE OF THIS MONTH

Bourgogne Grand Ordinaire
ブルゴーニュ・グラン・オルディネール

ACブルゴーニュ 赤 (PN,Pb,PL)
('96 \1,800)

 DRCと並んで、ブルゴーニュの巨頭と言われるルロワ。ただ、DRCとは違い、ルロワは最上のグラン・クリュから、AOCブルゴーニュまで幅広くワインを造っています。
 このワインも、今月のお題目で、紹介しています。

(ルロワ)



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