August,1998

Ch.Ducru-Beaucaillou '85
(France-Bordeaux)
シャトー・デュクリュ・ボーカイユ

Puligny-Montrachet Folatieres '93
(France-Bourgogne)
ピュリニィ・モンラッシェ・フォラティエール

Saran
(France-Champagne)
サラン

Domaine La Tour Boisee '95
(France-Languedoc Roussillon)
ドメーヌ・ラ・トゥール・ボワゼ

Le Volte '96
(Italy-Toscana)
レ・ヴォルテ

Thistle Hill Cabernet Sauvignon '92
(Australia-New South Wales)
ティスル・ヒル・カベルネ・ソーヴィニヨン

Santa Carolina Sauvignon Blanc Reserva '96
(Chile-Maipo Valley)
サンタ・カロリーナ・ソーヴィニョン・ブラン・レゼルバ



France-Bordeaux



Ch.Ducru-Beaucaillou
シャトー・デュクリュ・ボーカイユ

サン・ジュリアン 赤 (CS65,M25,CF5)
('85 \13,000)

 サン・ジュリアンのベイシュヴィル村にあるシャトー。シャトー名は”美しい小石の畑”。その名の通り、小石混じりの土壌から上品なワインを生み出します。
 初めて飲んだ91年はヴィンテージのせいか、おとなしく感じて、印象が薄かったのですが、さすがに85年にもなると全く違いました。とても上品で優雅な女性を感じさせるワイン。香り、味わいともに優しさに包まれ、幸せを味わえる一本。あまりしっかりした物を好まない人でも、必ず気に入ってもらえると思います。メドック格付け第2級。



France-Bourgogne




Puligny-Montrachet Folatieres
ピュリニィ・モンラッシェ・フォラティエール
ピュリニィ・モンラッシェ 白 (Ch,PB) 
('93 \12,000)

 ピュリニィ・モンラッシェは、ブルゴーニュの白の中でも最も好きなワイン。そしてフォラティエールは、ピュリニィのプルミエ・クリュ(一級畑)。造り手は、ブルゴーニュのトップドメーヌと言われるルフレーブ。まずいわけがありません。
 小樽熟成による豊かで柔らかな果実香、そして上品な酸味、やっぱり美味しい。
 10年前に初めて白ワインに感動したのが、ルフレーブのピュリニィでした。このワインを飲んでなかったら、多分こんなにワイン好きになってなかったでしょう。プルミエ・クリュ。
(ドメーヌ・ルフレーブ)




France-Champagne

Saran
サラン
コトー・シャンプノワ 白 (シャルドネ100%)
(\4,000)

 このサラン、モエ・エ・シャンドンのシャンパンだとばかり思ってたのですが。これ、コトー・シャンプノワだったんですね。
 コトー・シャンプノワとは、シャンパーニュ地方で造られるスティル・ワイン(非発泡性ワイン)。サランは、シャルドネ100%のブラン・ド・ブランです。
 シャルドネ100%なんだけど、ブルゴーニュの白とは少し趣が違いました。若草のような、そしてなぜかソーヴィニヨン・ブランのような。多分、私自身もう少しキレのあるタイプが好きなためでしょう。 
(モエ・エ・シャンドン社)



France-Languedoc Roussillon


今月の一推し

Domaine La Tour Boisee
ドメーヌ・ラ・トゥール・ボワゼ

ミネルヴォワ 赤 (シラー、グルナッシュ)
('95 \1,280)

 ただただ美味しいワインです。ラングドックは地中海に近い小さなドメーヌ。オーナー、プドゥ氏の思いが伝わってきます。ロバート・パーカー氏も認める南仏の造り手です。
 甘く豊かな香り、柔らかな果実味、飲む場所と時を選ばないオールラウンドプレイヤー。
 このワインの輸入業者は、静岡の「やまざき」という会社で最近、南仏やボルドーを中心にコスト・パフォーマンスの高いワインを輸入しています。「やまざき」さんの輸入した物は今まではずした事がありません。ひそかに注目しています。 




Italy-Toscana

Le Volte
レ・ヴォルテ
トスカーナ 赤 (カベルネ・ソーヴィニヨン他)
('96 \2,000)

 あのスーパーVdTで有名なオルネライアが造る、スタンダード・タイプ。まあ、オルネライアのセカンド・ラベルと言ってもいいでしょう。
 テーブル・ワインとしては、やはりきちっとした造りだと思います。ただ、もう少し安ければその意味が生きて来るのですが。(実際、去年位までは1500円程度で売られていたらしい)。イタリアのスーパーVdTも、手の届きにくいワインになってしまいました。 
(オルネライア社)




Australia-New South Wales


Thistle Hill Cabernet Sauvignon
ティスル・ヒル・カベルネ・ソーヴィニヨン

ニュー・サウス・ウェールズ 赤 (カベルネ・ソーヴィニヨン)
('92 \3,000)

 ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニーのある東海岸に面する州。ここで20年以上、農薬を一切使用しない有機栽培でブドウを造るティスル・ヒル。
 ここのピノ・ノワールを飲んだ時は、その香りの豊かさ、上品さにびっくりしたので、カベルネもメドックを意識した造りなのかなと思っていたのですが。
 やはり、南半球でカベルネ・ソーヴィニヨンを造るとしっかりした味わいになるのですね。赤い果実を連想させます。チリのワインにも似た力強いワインでした。
(ティスル・ヒル)



Chile-Maipo Valley


Santa Carolina Sauvignon Blanc Reserva
サンタ・カロリーナ・ソーヴィニョン・ブラン・レゼルバ
マイポ・ヴァレー 白 (ソーヴィニョン・ブラン)
('96 \1,300)
 チリの4大ワイナリーの一つ、サンタ・カロリーナ。レンガ造りの地下セラーは、国の重要文化財に指定されているそうです。
 ここのワインは、今大人気ですね。すぐに売切れになってしまうほど評判がいい。その評判通り、美味しいワインでした。軽快なフルーツ香とフレッシュな酸味。少し冷え過ぎ位で飲んだ方がよいと思います。是非、今度はここのカベルネや、メルローを飲んでみたくなりました。
(サンタ・カロリーナ社)

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