June,1998 (2)

Ch.Gruaud-Larose '78
(France-Bordeaux)
シャトー・グリュオー・ラローズ

Beaune Montagne Saint-Desire '90
(France-Bourgogne)
ボーヌ・モンターニュ・サンデジレ

Vacqueyras '94
(France-Cotes du Rhone)
ヴァケラス

Gentil '96
(France-Alsace)
ジョンティ

Madiran Ch.Montus '91
(France-Sud Ouest)
マディラン・シャトー・モンチュス

Trentino Pino Grigio '96
(Italy-Trentino Alto Adige)
トレンティーノ・ピノ・グリージョ

Jean Leon Cabernet Sauvignon Gran Reserva '82
(Spain-Penedes)
ジャン・レオン・カベルネ・ソーヴィニヨン・グラン・レゼルバ

Diego de Almagro Tinto Reserva '91
(Spain-Valdepenas)
ディエゴ・デ・アルマグロ・ティント・レゼルバ



France-Bordeaux


Ch.Gruaud-Larose
シャトー・グリュオー・ラローズ
サン・ジュリアン 赤 (CS65,M20,CF10,PV5)
('78 \19,800)

このワインは今月のお題目で詳しく特集しています。
こちらへどうぞ。

CURRENT TOPICS June 1998


France-Bourgogne


Beaune Montagne Saint-Desire
ボーヌ・モンターニュ・サンデジレ
ボーヌ 赤 (PN,Pb,PL)
('90 \3,000 1/2bottle)

 このワイン、先月のこのコーナーで紹介したボーヌと、同じ造り手、同じヴィンテージ。何が違うかと言うとラベル中央に描かれている”タスト・ヴィナージュ”が付いているかないか。この”タスト・ヴィナージュ”とは、利き酒騎士団が中身を保証したというマークです。ラベル
 このワインには、本当に驚きました。先月飲んだ物とは別物です。色は落ち着いたルビー色。
 開けた瞬間から、ブルゴーニュの赤によく形容される腐葉土、なめし革のような香り。これがブーケと言うもの。素晴らしい熟成感です。一口含むと、酸味と渋味がバランスよく溶け合っています。湿った土という表現がいままで感覚的に分からなかったのですが、”ああなるほど”と思いました。
 どうしてここまで、違うのだろう。3種類のボーヌについてその違いを今月のお題目で紹介しています。
 こちらをご覧下さい。

CURRENT TOPICS June 1998 (2)




France-Cotes du Rhone

Vacqueyras
ヴァケラス(ドメーヌ・サン・デ・カイユー)
コート・デュ・ローヌ 赤 (グルナッシュ80、シラー20)
('94 \2,430)

 コート・デュ・ローヌのヴァケラス村のワイン。
濃縮されたような甘い香りの中にも、スパイシーさがあります。渋味もしっかりしたフルボディー。南部のブドウと大地を感じさせるワイン。
 今、新世界のワインって注目浴びてるけど、フランスの中にも、まだまだこれからっていうワインがたくさんありますね。ローヌやプロヴァンスは、これから新時代かな。
(ドメーヌ・サン・デ・カイユー)




France-Alsace


Gentil
ジョンティ(ヒューゲル)
アルザス 白
('96 \1,710)

 ”これは昔のアルザスの、高貴品種の組み合わせからつくられたワインをジョンティと呼んでいたという伝統を復活させたものです。ジョンティにはゲヴルツトラミナーのスパイシーなフレーヴァー、ピノ・グリのボディ、リースリングのフィネス、ミュスカの果実味、そしてシルヴァーナーの爽やかさが見事に調和しています。 ”(ジャーディン・ワインズ・アンド・スピリッツより)
 これ、いいワインですね。ジャーディンさんの説明の通り、いろんなフレーバーが調和されていて、適度な酸味もある。今度飲む時は、是非和食と一緒に飲んでみたいと思いました。おすすめです。
(ヒューゲル・エ・フェス社)




France-Sud Ouest


Madiran Ch.Montus
マディラン・シャトー・モンチュス
マディラン 赤 (タナ種主体)
('91 \3,500)

 今、南西地方で最も注目される醸造家、アラン・ブリュモン。ここのワインを買いに、トム・クルーズがわざわざ自家用機で行くという。長期の樽熟を経たワインは、3つ星のレストランでも愛用されているそうです。
 さすがに、面白いワインです。非常に濃い色のイメージ通り、ローヌっぽい力強い香りです。その中にも、少し若さを感じさせる酸味、また、ほのかな甘みは、カベルネのようなイメージもありました。
 あまり、知られていないと思うのですが、ここの上級グレードに Ch.Montus Cuvee des Cimes というのがあり、87年物を保管しています。これは、恵比寿のカーブ・タイユバンで、薦められた物で、”最近何か面白いワインない?”って聞いたら、”これがよかったんですよ”と言って出してくれました。価格はなんと一万円!
 まあ、だまされたつもりで買ったのですが、本当に旨いのか心配です。
(ドメーヌ・アラン・ブリュモン)




Italy-Trentino Alto Adige

Trentino Pino Grigio
トレンティーノ・ピノ・グリージョ
トレンティーノ 白 (ピノ・グリージョ)
('96 \2,000位)

 イタリア北部のトレンティーノ州のDOC。ピノ・グリージョという品種は、イタリア北東部全域で、栽培されます。
 やはり、この季節は白ワインが飲みたくなります。それも淡冷辛口。いいですね、このワイン。きりっとした酸味、どちらかと言えば、ソーヴィニヨン系の白の癖をなくした感じ。大変飲みやすい。少し冷やし気味でどうぞ。
(ボリーニ社)






Spain-Penedes



Jean Leon Cabernet Sauvignon Gran Reserva
ジャン・レオン・カベルネ・ソーヴィニヨン・グラン・レゼルバ
ペネデス 赤 (カベルネ・ソーヴィニヨン85%、カベルネ・フラン15%)
('82 \5,000)
 近年、新しいスタイルのスペインワインとして注目されるペネデス。ジャン・レオンは、カタルーニャに生まれ、子供の時に家族共々ニューヨークに渡り、ビバリーヒルズでレストランを経営していたという経歴の持ち主。彼が帰国後、67年に始めたのが、このワイナリーで、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネといった品種をこの地にもたらした第一人者。
 このグラン・レゼルバは、樽熟3年、ビン熟2年を経て、出荷される、ボルドータイプ。どちらかといえば、上品なボルドータイプというより、力強いカリフォルニアのカベルネというイメージですが、82年ヴィンンテージなので、非常に丸みのある熟成感が味わえます。
 今、80年前後のヴィンテージがこれくらいの価格で買えるので、ちょっとした贅沢をしたい時には最適です。(いま飲むなら、90年代の、若いくせに高いボルドーのグラン・クリュよりいいと思います。)


Spain-Valdepenas

今月の一推し

Diego de Almagro Tinto Reserva

ディエゴ・デ・アルマグロ・ティント・レゼルバ

ヴァルデペナ 赤 (テンプラニーニョ)
('91 \1,000位)

 とある洋風懐石のお店。”今日は何がいいかな”って悩んでたら、マスターが”今日はこれ飲んでみたら”と出してくれたのがこのワイン。
 美味しいワインです。なんと言ってもバランスがいい。それに、凄く奇麗なルビー色。
 マスター曰く、”こういうワインは、あれこれ考えて飲むもんじゃないよ。”確かにその通りです。最近、色々気にしすぎて、本来のワインの良さを忘れてる気がしました。
 やっぱり、ワインは、自分が美味しいって思うのが、一番です。このスペインのワインに教えてもらいました。是非、飲んでみて下さい。
(フェリックス・ソリス)



今月のワイン 目次
今月のワイン 前回 今月のワイン 次回



class30 "The Wine"