May,1998

Cave Saint-Jean Le Grand Art '90
(France-Bordeaux)
カーブ・サン・ジャン・ル・グランダール

Beaune Montagne Saint-Desire '90
(France-Bourgogne)
ボーヌ・モンターニュ・サンデジレ

L'Alycastre '95
(France-Cotes de Provence)
アリカステル

Barbaresco '90
(Italy-Piemonte)
バルバレスコ

Canneto '93
(Italy-Basilicata)
カネト

Montepulciano d'Abruzzo '95
(Italy-Abruzzo)
モンテプルチャーノ・ダブルッツォ

Ridge Cabernet Santa Cruz Mountans '94
(America-California)
リッジ・カベルネ・サンタ・クルーズ・マウンテン

Concha Y Toro Sunrise Cabernet Sauvignon '97
(Chile-Central Valley)
コンチャ・イ・トロ・サンライズ
カベルネ・ソーヴィニョン

今月も赤ワインばかりですみません。

France-Bordeaux


今月の一推し

Cave Saint-Jean Le Grand Art
カーブ・サン・ジャン・ル・グランダール
メドック 赤 (CS,M,CF)
('90 \1,980)
 いいワインです。サン・ジャン農家150軒のいいぶどうのみを仕込んだこのワイン。
 90年ヴィンテージで、この価格は少し安すぎるのではと、思わせるほどです。なめらかな口当たり、渋味、酸味ともに調和のとれた味、飲めば飲むほど満足する熟成感。是非、試して下さい。(ブドウの房を頭に付けた少女のラベルも素敵です。左のラベルボタンをクリックして下さい。)




France-Bourgogne

Beaune Montagne Saint-Desire
ボーヌ・モンターニュ・サンデジレ
ボーヌ 赤 (PN,Pb,PL)
('90 \5,000)
 少し前に、あるバーで友人に会った時の事。彼が飲んでいたワインを一杯ご馳走になりました。少し酔っていた私は、”このワイン、当てようか”なんて口走ってしまいました。(失敗)
 フレッシュな香りで、明るいルビー色。ピノ・ノワールらしい果実味。でもちょっと硬い。95年くらいのコート・ド・ボーヌか、もしかしたらコート・シャロネーズのワインか?
 それが、この90年のボーヌでした。あらためて、レストランに同じ物があったので飲んでみたのですが、やはり、まだまだ置いておいてもいい、可能性のあるワインだと思いました。
 (ベルトランド・ダルヴィオット)





France-Cotes de Provence

L'Alycastre
アリカステル
プロヴァンス 赤 (ムールヴェドール97%、シラー3%)
('95 \2,500)
 プロヴァンス地方有名リゾート地、ポール・クロ島の”ポール・クロ国立公園内で、無農薬自然栽培法によって造られる、果実味のある中重口赤ワインです。このように裏ラベルに書いてあります。
 きれいなスミレ色をした、爽やかなイメージでした。ムールヴェドール主体のワインはあまりなじみがないのですが、ボディは意外と軽めで、飲みやすいワインです。赤ワイン初心者にもおすすすめ。 
 (ドメーヌ・ド・ラ・クルタード)



Italy-Piemonte

Barbaresco
バルバレスコ

バルバレスコ地区 赤 (ネッビオーロ 100%)
('90 \5,000)
 イメージ的には、バローロよりバルバレスコの方が好きです。必要以上に構えて飲まなくてもいいから。
 このバルバレスコは、イメージ通りの一本でした。そこそこ酸味が強くて、独特の鉄分が感じられる動物的な味。やはり、こってりした肉料理には最適でしょう。
(フランチェスコ・リナルディ社)




Italy-Basilicata


Canneto
カネト

バジリカタ 赤 (アリアーニコ 100%)
('93 \3,880)
 イタリアの土踏まず、バジリカタ州。ブドウ品種はアリアーニコ。初めてづくしのワインです。最近、人気のあるワインなので期待していたのですが.....93年は、まだまだ早かったみたいです。この品種は、結構長熟タイプらしく、味のバランスも良くないし、つぼみの状態。10年ぐらい寝かせるといいワインかな。
  
(アンジェロ社)



Italy-Abruzzo

Montepulciano d'Abruzzo
モンテプルチャーノ・ダブルッツォ

モンテプルチャーノ・ダブルッツォ地区 赤 (モンテプルチャーノ他)
('95 \1,180)
 こちらは、アブルッツォ州のお気軽ワイン。特に、印象的な味ではありませんが、どんな料理にでも合いそうですし、これだけ飲んでも、いやみなく頂けます。重い赤ばかり飲んでいるあなた(私?)、たまにはいいですよ。
(カミーロ・モントリ社)


America-California


Ridge Cabernet Santa Cruz Mountans
リッジ・カベルネ・サンタ・クルーズ・マウンテン

カリフォルニア 赤 (カベルネ・ソーヴィニヨン85%、プティ・ヴェルド11%、メルロー4%)
('94 \5,000)
 1959年に、サンタ・クルーズ・マウンテンに設立され、哲学的ワインメーカーと言われるリッジ社。ここのジンファンデルは特に有名。カベルネも、カリフォルニアを代表する一本。
 これもまた、94年ヴィンテージは、若かった。かなり色も濃く、しっかりしたワインだって事は見たらすぐに分かるのですが、インクのような香り。すぐに、デキャンタしてもらって、ゆっくり楽しみました。一時間位すると、かなり柔らかくなり、カベルネらしい香りに。酸味、渋味ともしっかりしてて、やはりフランス物とは違う、力強さがありました。この力強さに惹かれて、後に95年ヴィンテージを購入。10年置いておくつもりです。
(リッジ社)



Chile-Central Valley

Concha Y Toro Sunrise Cabernet Sauvignon
コンチャ・イ・トロ・サンライズ・カベルネ・ソーヴィニョン 
セントラル 赤 (カベルネ・ソーヴィニョン他)
('97 \1,165)
 チリの最大手メーカー、コンチャ・イ・トロの世界戦略ワインがこのサンライズらしい?
 あまり悪口は言いたくないのですが、ちょっとこのワインには裏切られました。石油のような香りがするのです。97年だからと言われればそれまでですが、大切に置いておくワインでもないし。一本飲み終えるまで、あまり変化がありませんでした。
 これなら、いままで飲んだ、サンタ・リタ、プリマ、カリテラなんかの方が、旨いです。
(コンチャ・イ・トロ社)

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