April,1998

Ch.de Lamarque '93
(France-Bordeaux)
シャトー・ド・ラマルク

Bourgogne Passetoutgrain '92
(France-Bourgogne)
ブルゴーニュ・パストゥグラン

Le Jaja de Jau (Vin de Pays D'oc) '96
(France-Languedoc Roussillon)
ル・ジャジャ・ド・ジョー(オック)

Barolo '70
(Italy-Piemonte)
バローロ

Bricco Manzoni '93
(Italy-Piemonte)
ブリッコ・マンツォーニ

Vino Nobile di Montepulciano '93
(Italy-Toscana)
ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ

Banfi Brut
(Italy)
バンフィ・ブリュット



France-Bordeaux


今月の一推し

Ch.de Lamarque
シャトー・ド・ラマルク
オー・メドック 赤 (CS,M,CF)
('93 \3,000)
 今月も、いいワインを見つけました。93年のシャトー・ド・ラマルク。十分に開いていて、飲み頃です。ラマルク村の大変歴史のあるシャトーらしいのですが、造り手の姿勢が伺えます。
 舌ざわりがよく、あまり重過ぎず。この価格なら、また飲みたいと思わせます。
 ブルジョワ級。



France-Bourgogne

Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
ブルゴーニュ 赤 (Ga,PN)
('92 \3,000)
 パストゥグランって、あまりいいイメージは、なかったのですが。パストゥグランとは、ガメイ種三分の二、ピノ・ノワール三分の一の混醸でつくられる、れっきとしたAOC。
 多分、この品種の組み合わせは難しいのだと思います。ただ、歴史や規則にうるさいフランスが、古くからAOCに認めているという事は、ちゃんと作ればいいものが出来るという事。このドメーヌが、それを証明してくれました。 
 (ドメーヌ・メオ・カミュゼ)



France-Languedoc Roussillon


Le Jaja de Jau (Vin de Pays D'oc)
ル・ジャジャ・ド・ジョー(オック)
ラングドック・ルーション 赤 (シラー、グルナッシュ)
('96 \1,350)
 最近、フランス南部のワインが人気あります。これは、恵比寿の”パーティー”で、ラベルに惹かれて購入したヴァン・ド・ペイ。
 フルーティーって説明に書いてあったけど、まさにその通り。香りをかぐとお花畑の中にいるようです。ボトルのデザインも気軽でいいし、中身も南部らしい元気のいいワイン。おすすめ。
 (ドメーヌ・ド・ジョー)



Italy-Piemonte

Barolo
バローロ

バローロ地区 赤 (ネッビオーロ)
('70 \7,200)
 久しぶりにバローロを飲む機会がありました。それも70年ヴィンテージ。18年前の”ワインの王”に期待しました。
 渋味も丸くなってるし、優雅なイメージはしますが、ただ、何か足りない。もう力が落ちかけている。余韻もあまり残らず、バローロだって言われなければ、絶対に分からないと思いました。
 グロミス社は、94年よりあのガーヤ家の所有になっています。 
(グロミス社)

後後話 - あとあとばなし
 
後日、聞くところによると、もともとこのグロミス社のバローロは、どちらかというと軽めの造り方をするメーカーらしいです。現在では、ガーヤのセカンド的な存在だという人もありました。






Bricco Manzoni
ブリッコ・マンツォーニ

アルバ地区 赤 (ネッビオーロ、バルベーラ)
('93 \5,000)
 ブリッコというのは、高い丘にある畑を指す言葉。つまり陽当りがよく、水はけがいい良質のぶどう畑ということです。
 最近DOCGを凌ぐテーブル・ワインがイタリアでは注目されていますが、このワインもその一つ。ピエモンテ州で最も評価の高いVdT。
 いいワインだって、みんないうから、ずっと保管してたのですが、家で開けてしまいました。いやー、重い、重い。家で飲むワインではありません。ネッビオーロ、バルベーラという品種は、日の光を浴びると、ここまでしっかりした物になるんですね。芳醇で深みのあるという表現がぴったり。93年は、まだ早すぎる気がしました。
 バローロと同じ時期に、これを飲んだので、ワインの世界の下克上を感じました。VdT。
(ロッケ・ディ・マンツォーニぶどう園)




Italy-Toscana

Vino Nobile di Montepulciano
ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ

モンテプルチアーノ地区 白 (プルニョーロ・ジェンティーレ他)
('93 \3,300)
 最近、こういうイタリアワインらしい味って好きです。プルニョーロ・ジェンティーレという品種はあまり馴染みがありませんが、多分サンジョヴェーゼ種に近いものだと思います。トスカーナのワインって、香りは全然ちがうのですが、いいものになると味のバランスが、ブルゴーニュの赤に似ていると思うのは、私だけでしょうか。
 このワインは、モンテプルチアーノの造り手ではトップ・クラスのポリツァーノ社のもの。オーナーの子息の名をつけた”アジオーネ””カジオーレ”のぶどう園の評価が高い。
(ポリツァーノ・カジオーレぶどう園)



Italy (Spumante)


Banfi Brut
バンフィ・ブリュット 
(\3,200)
 今月もワイン会に参加。そのワイン会に遅れてしまったのです。着いていきなり出て来たのが、このバンフィ。何も知らずに飲んだので、”美味しいシャンパンだな”って、思ったのです。名前を聞くとバンフィ。聞いた事がない。
 ボトルが周ってきて、よく見るとなんとスプマンテ(イタリアのスパークリング・ワインの事です)。ラベルの裏に書いてあった読めないイタリア語を読んでいくうちに、納得しました。ぶどう品種はピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネ。製法は、キュベ・クローズ方式。そうなのです、伝統的なシャンパーニュ地方の作り方をしたスプマンテだったのです。こんなに近い味がイタリアでもつくれるのです。
 この価格で、この味は絶対にお値打ち。先入観を捨てて飲んで下さい。
(バンフィ社)


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