December,1998

Ch.Langoa Barton '83
(France-Bordeaux)
シャトー・ランゴア・バルトン

Ch.Brane-Cantenac '78
(France-Bordeaux)
シャトー・ブラーヌ・カントナック

Ch.Guirauton '95
(France-Bordeaux)
シャトー・ギロートン

Sangre de Toro (Torres) '96
(Spain-Cataluna)
サングレ・デ・トロ (トーレス)

Au Bon Climat Pinot Noir '97
(America-Central Coast)
オ・ボン・クリマ・ピノ・ノワール

Au Bon Climat Chardonnay '97
(America-Central Coast)
オ・ボン・クリマ・シャルドネ

Calera Pinot Noir '97
(America-Central Coast)
カレラ・ピノ・ノワール

Calera Chardonnay '97
(America-Central Coast)
カレラ・シャルドネ

Inniskillin Okanagan Icewine '95
(Canada-British Columbia)
イニスキリン・オカナガン・アイスワイン

Domaine Paul Bruno Cabernet Sauvignon '97
(Chile-Maipo Valley)
ドメーヌ・ポール・ブルーノ・カベルネ・ソーヴィニヨン

Pinot-Chardonnay
(Italy-Spumante)
ピノ・シャルドネ



France-Bordeaux

Ch.Langoa Barton
シャトー・ランゴア・バルトン

サン・ジュリアン 赤 (CS70,M15,CF7,PV8) 
('83 \12,000)

 メドックの格付け第3級。11月に紹介した「シャトー・レオヴィル・バルトン」と姉妹シャトーで、1821年以来、バルトン一族が所有。畑もレオヴィルの隣に位置し、ぶどう品種構成もほぼ同じ。
 意外と目立たない存在で、話題にのぼらないシャトーなのですが、深く土を感じさせる香りに満足。確かに強いアタックはないのですが、芯がしっかりしながらも、包み込んでくれるような味わいは、サン・ジュリアンならではのものでしょう。83年ヴィンテージのラベルは、今のものと少し違っていました。第3級。



Ch.Brane-Cantenac
シャトー・ブラーヌ・カントナック

マルゴー 赤 (CS70,CF15,M13,PV2)
('78 \16,000)

 マルゴーACで、その名の通り、カントナック村にあるメドック格付け第2級。カントナック村のいいワインは、他に「シャトー・カントナック・ブラウン」や「シャトー・ディッサン」など、金色のラベルが洒落てます。
 実は、あまり期待していなかった20歳のワインですが、その華やかな香気にびっくり。「これがマルゴーのいい所」って感じ。繊細で優美というマルゴーのイメージは強くはないものの、長命なワインだと思います。改めてマルゴーに興味をひかれる一本。20歳の娘さんの成人式などにはぴったりのワインです。第2級。


Ch.Guirauton
シャトー・ギロートン

グラーヴ 白 (SB40,Se40,Mu20) 
('95 \3,000)

 ほとんど無名に近いワインだと思います「シャトー・ギロートン」。ちょっと面白かったワインなんです。グラーヴの白って馴染みがないもので。。。
 爽やかで、きりっとした香り。「ん、ソーヴィニヨン・ブラン40%に、ミュスカデが20%入ってるからか。」飲んでみると「なんだこの甘さは。セミヨンの仕業か。」
 ということで、香りと味が異常にマッチしないワインでした。お試しあれ。




Spain-Penedes


Sangre de Toro (Torres)
サングレ・デ・トロ (トーレス)

ペネデス 赤 (ガルナーチャ、カリニャン) 
('96 \1,260)

 輸入元、サントリーさんの言葉を拝借すると
「カタロニア地方は、もともとスペインの中でも多様なワインを産出する地域で、特にスパークリングワインCAVAに定評がありますが、スペインで初めてステンレスタンクを導入するなど、革新的なワインづくりが行なわれてきました。中心的な役割を果たしているのがペネデスに本拠を置くトーレス社。いち早く外来品種と固有品種の融合に着手し、ゴーミヨー主催のワインコンクールではスペインワインとして初めて優勝、スペインワインの品質の高さを世界にアピールしました。多くのボデガが目指す、洗練された味わいのワインを実現している生産者です。」
 シグロと共に、スペインでも著名なトーレス社のワイン。ここのワインも、昔よくお世話になりました。改めてこの「サングレ・デ・トロ(牡牛の血という意味)」を飲んで、そのフルーティーな飲み口とすべてのバランスに、ワインの良さを発見。家庭用の一本に是非加えて下さい。
(ミゲール・トーレス社)



America-Central Coast


Au Bon Climat Pinot Noir
オ・ボン・クリマ・ピノ・ノワール
セントラル・コースト 赤 (ピノ・ノワール)
Au Bon Climat Chardonnay
オ・ボン・クリマ・シャルドネ
セントラル・コースト 白 (シャルドネ)
(共に'97 \3,980)


Calera Pinot Noir
カレラ・ピノ・ノワール
セントラル・コースト 赤 (ピノ・ノワール)
Calera Chardonnay
カレラ・シャルドネ
セントラル・コースト 白 (シャルドネ)
(共に'97 \3,980)


カリフォルニアの両雄、オ・ボン・クリマとカレラ
この4本はこちらで特集しています
CURRENT TOPICS December 1998


Canada-British Columbia


Inniskillin Okanagan Icewine
イニスキリン・オカナガン・アイスワイン
ブリティッシュ・コロンビア 白 (ヴィダル種100%)
('95 \8,000位)

 カナダのアイスワインを紹介。カナダでは、五大湖周辺でブドウが栽培されているらしいのですが、このワインもその一つ。ブリティッシュ・コロンビア州にてヴィダル種を使ってつくられる甘口ワイン。
 アイスワインとは、収穫の時期を意図的に遅らせて、木にブドウがついた状態で凍らせ、水分が凍ったまま、果汁を搾ったもの。とても糖度の高い天然甘口ワインで、ドイツのものが有名です。このワインの裏面には、「1995年12月7日」に収穫されたと記されています。
 ヴィダル種は、フランスで栽培されるユニ・ブラン種と寒さに強いドイツのセイベル種を交配した、カナダ独自の品種です。
 アイスワインって、まさに天の恵み、そして人の知恵が生んだワインです。その極甘口の中にも、ぶどうの味がしっかりして、適度な酸味と共に、気持ちよく口に入っていきます。このワインは、知り合いの方がケースごと取り寄せたものなので、正式に輸入されているかどうか分かりません。日本で売られるとしたら、多分8000円位はするだろうという事。日本に入っている他のメーカーの物も結構高いのですが、一度飲んでみる価値はあります。


Chile-Maipo Valley

Domaine Paul Bruno Cabernet Sauvignon
ドメーヌ・ポール・ブルーノ・カベルネ・ソーヴィニヨン
マイポ・ヴァレー 赤 (カベルネ・ソーヴィニヨン)
('95 \2,180)

 堀賢一さんの「ワインの自由」にも取り上げられていたワイン。シャトー・マルゴーのポール・ポンタリエと、シャトー・コス・デストュルネルのオーナー、ブルーノ・プラッツがチリで造るワイン。
 近年のチリは、様々な醸造技術を使って世界的にも人気のあるワインの産出国になっていますが、このワインは、チリのブドウが本来持つ個性を尊重し、そのテロワールを反映させるために、ほとんどオーク樽使っていないという事です。
 実は、このワインを半年位前に飲んでいたらしく、その時には、まったく印象に残っていませんでした。今回改めて飲んだ印象は「とても平坦」なワイン。
 ポールとブルーノがこのワインを通して言いたい事。「その土地に生まれたブドウの実力」?それとも.....とても意味深いワインでした。



Italy-Spumante


Pinot-Chardonnay
ピノ・シャルドネ

(\1,200)

 またまた廉価でいいスパークリング。イタリアのチンザノ社の造るスプマンテ。
 チンザノと言えば、ヴェルモットの「チンザノ・ロッソ」や「チンザノ・ドライ」なんかが有名ですね。ヴェルモットは、白ワインをベースに、香草や薬草を配合して、スピリッツを添加してつくるお酒。つまり、もともとワインを造る技術は持っているわけです。
 このスプマンテも、すっきりした口当たりで、意外とちゃんとしたコクがあります。この値段ならもう少し売れてもいいのに。「ピノ・シャルドネ」というネーミングがシンプル過ぎるかな?
 (チンザノ社)


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