June,2000 (2)

ブルゴーニュ特集 Vol.2
コート・ド・ニュイ

Charmes Chambertin '95
Gevrey-Chambertin '97
Gevrey-Chambertin '97
Clos de la Roche '94
Morey-Saint-Denis Les Ruchots '96
Morey-Saint-Denis Monts Luisants '88
Romanee Saint-Vivant '94
Echezeaux '96
Vosne-Romanee Les Hautes-Maizieres '96
Vosne-Romanee Clos Goillotte '97
Vosne-Romanee Les Beaux Monts '97
Vosne-Romanee Les Beaux Monts '97
Vosne-Romanee Clos des Reas '96
Vosne-Romanee '96
Vosne-Romanee '96
Nuits-Saint-Georges Les Vignerondes '88
Nuits-Saint-Georges Clos des Argillieres '97
Bourgogne Blanc '96

(特にお気に入りのワインには マークを付けています)



Bourgogne-Cote de Nuits

Gevrey-Chambertin ジュヴレイ・シャンベルタン

Charmes Chambertin
シャルム・シャンベルタン
ジュヴレイ・シャンベルタン 赤 (PN,Pb,PL)
('95 \8,000位)

 近年の評価の高い造り手、アンリ・ペロ・ミノ。父親の時代にはネゴシアンに半分、樽売りしていたそうですが、今は息子のクリストフ氏がドメーヌを取り仕切り、蔵出しでリリースしているそうです。
 非常に明るいルビー色のワインは、ブルゴーニュのピノ・ノワールの良さを表現しています。木苺、ドライフラワー、時間とともに増してくる華やかな香水。強さよりもワインのバランスを楽しむベジタブルな果実。
(ドメーヌ・アンリ・ペロ・ミノ : Domaine Henri Perrot Minot )グラン・クリュ


Gevery-Chambertin
ジュヴレイ・シャンベルタン
ジュヴレイ・シャンベルタン 赤 (PN,Pb,PL)
('97 \6,000位)

 今や大人気のクロード・デュガ。エチケットには13世紀の教会を改修した醸造所が描かれ、低温発酵にて大変長命で濃いワインを造るとされています。グリオット(0.1ha)、シャルム(0.3ha)、ラヴォー・サン・ジャック(0.3ha)など合計3haを所有。なかなか入手しにくい理由として、多くがフランス国内のレストランへ直接販売されてしまっていることや、今でも「ルロア」に一部を樽で売っているようです。
 クロード・デュガの村名ジュヴレイ・シャンベルタン。早飲みと言われる97年ヴィンテージにして濃さのあるルビー色。ヨードやミネラルの豊富な果実、花を思わす華麗さ。様々な色の絵の具を使い、艶やかで深みのある色を作ったイメージ。気品と強度を持つ素晴らしい村名ワインだと思います。
(ドメーヌ・クロード・デュガ : Domaine Claude Dugat)

Gevrey-Chambertin
ジュヴレイ・シャンベルタン
ジュヴレイ・シャンベルタン 赤 (PN,Pb,PL)
('97 \5,500位)

 ルイ・トラペの娘婿であるジャック・ロシニョールが分割により畑を相続、誕生したドメーヌ。シャンベルタン他、ラトリシエール、シャペルなどのグラン・クリュを所有しています。
 97年のワインは早飲みも出来るという評判ですが、確かに今飲んでもその果実味は美味しい。しかし決して軽いイメージはなく、力強いタンニンが感じられる、この村の個性を現したワインだと思います。
(ドメーヌ・ロシニョール・トラペ : Domaine Rossignol-Trapet)


Morey-Saint-Denis モレ・サン・ドニ


Clos de la Roche
クロ・ド・ラ・ロッシュ
モレ・サン・ドニ 赤 (PN,Pb,PL)
('94 \12,000位)

 ジュヴレイ・シャンベルタンの敬愛されるドメーヌ、アルマン・ルソー。シャンベルタンやクロ・ド・ベーズ等数々のグラン・クリュを保有し、14haの自社畑のうち8haまでもがグラン・クリュという素晴らしさ。1959年、若くして父アルマンを交通事故で亡くしたシャルル・ルソーは、一人でドメーヌを支え、常にブドウ畑の樹齢の高さ、そして低収量のワイン造りを実践し、高い評価を保ち続けています。
 ルソーがモレ・サン・ドニ村に持つグラン・クリュ、クロ・ド・ラ・ロッシュは、1.4ha。ブラインドで飲んだこのワインは、間違いなくピノ・ノワール、そしてブルゴーニュ。輝くルビー色、チェリーの香り、チャーミングな酸味と赤果実。ややグラン・クリュとしては軽めのスタイルでしょうが、これはヴィンテージによるものでしょう。しかしそれを気にさせないほどのバランス感。こういうワインを飲むと、食事が美味しいだろうなあ、ということを思わすワインでした。
(ドメーヌ・アルマン・ルソー : Domaine Armand Rousseau )グラン・クリュ


Morey-Saint-Denis Monts Luisants
モレ・サン・ドニ・モン・リュイザン
モレ・サン・ドニ 白 (Ch,PB,Al)
('88 \6,000位)

 デュジャックと並び、モレ・サン・ドニ村で最も評価の高いドメーヌ・ポンソ。ここもジュヴレイ・シャンベルタン村、そしてモレ・サン・ドニ村に多くのグラン・クリュを保有し、畑の総面積は8.75ha。そのうちのほとんどをグラン・クリュとプルミエ・クリュが占める。
 このドメーヌの最もユニークなワインが、このモン・リュイザン。コート・ド・ニュイの白自体珍しい。ブドウ品種は、かなり本によってバラバラで「アリゴテ60%、シャルドネ25%、ピノ・ブラン15%」と記してあったり、「ピノ・ブラン80%、シャルドネ20%」「シャルドネ主体、ピノ・ブラン少々」とあったりして???です。
 香りに感じるのはやはりシャルドネでしょうか。繊細なハーブ香と花の蜜が印象的。熟成されたワインは、ボリュームのあるスタイルではなく、清廉な酸味と余韻でのミネラルに偉大なワインを感じさせます。ただ、時間を置き温度を上げてみましたが、期待以上の変化は出てこなかったような。飲み頃としては限界かもしれません。
(ドメーヌ・ポンソ : Domaine Ponsot )プルミエ・クリュ

Morey-Saint-Denis Les Ruchots
モレ・サン・ドニ・レ・ルショット
モレ・サン・ドニ 赤 (PN,Pb,PL)
('96 \6,400)

 フレデリック・マニャンは、アメリカの業界紙では高い評価を受ける新進気鋭の若手の醸造家。父ミッシェル・マニャンは、自分の息子の才能に気づき、1996年以降、フレデリックに任せているようで、ミッシェル名でドメーヌ元詰め、フレデリック名でネゴシアンとしてブドウを買い付けワイン造りを行っています。
 深みのあるルビー色にワインの凝縮感が読み取れます。プラム系のアロマと何故か磯の香り。ヨードや塩、そしてプラスティックの匂い。微細なタンニンとしっかりとしたボディを持つワインですが、万人向けとはいかないかも?確かに開けるのにはまだ早いのでしょう。
(フレデリック・マニャン : Frederic Magnien )プルミエ・クリュ


Vosne-Romanee ヴォーヌ・ロマネ


Romanee Saint-Vivant
ロマネ・サン・ヴィヴァン
ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('94 \15,000位)

 ヴォーヌ・ロマネの名手との呼び声も高いロベール・アルヌー。ヴォーヌ・ロマネやニュイ・サン・ジョルジュに一級畑を持つほか、クロ・ヴージョ(0.4ha)、エシェゾー(0.9ha)、そしてこのロマネ・サン・ヴィヴァン(0.3ha)というグラン・クリュを所有しています。
 さすがのロマネ・サン・ヴィヴァン。チェリーや熟したプラムのかぐわしい芳香。94年としては内実のある果実はすでに熟成を帯びており、柔らかな舌触り。タンニンの質感が余韻まで続く様にこのワインの魅力があるようです。妖艶な女性を感じさせるワインは、少し深夜が似合いそう。
(ドメーヌ・ロベール・アルヌー : Domaine Robert Arnoux )グラン・クリュ


Echezeaux
エシェゾー
ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('96 \20,000位)

 今更説明の必要はないかもしれません、DRCのエシェゾー。実はこのワイン、カリフォルニアの優れたピノ・ノワール生産者として有名なカレラの単一畑4本(ジェンセン、セレック、リード、ミルズ)そしてオ・ボン・クリマの2本(イザベル、ピコ&リンコン)と共にブラインドで頂いた物。このテイスティングにおいて、多くの方がどのワインがDRCか判断がつかなかったのは、カリフォルニアワインの秀逸さを物語っているのかもしれませんが、このエシェゾーの品質に関しても文句のつけようはありません。
 鮮やかなガーネット色のまだまだ若々しさを残した強い果実ですが、スパイス、バニラといった風味より、まず感じたのが甘い苺のジャミーな香り。細やかなタンニン、ジューシーですでにバランスのとれたワインは、今飲んで美味しい。カレラ、オ・ボン・クリマと一緒に飲んでみて下さい。面白い発見があると思います。
(ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ : Domaine de la Romanee-Conti )グラン・クリュ


Vosne-Romanee Les Hautes-Maizieres
ヴォーヌ・ロマネ・レ・オート・メズィエール
ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('96 \14,000)

Vosne-Romanee Clos Goillotte
ヴォーヌ・ロマネ・クロ・ゴワイヨット
ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('97 \13,500位)

 このプリュレ・ロックのワインに関しては、今までにも数度紹介したと思います。アンリ・フレデリック・ロック氏は、92年より、ロマネ・コンティ社(DRC)の共同経営者。雑誌「ブルータス」にも「ポスト・ジャイエ」などと取りざたされ、非常に巷を騒がせているドメーヌです。

 96年のオート・メズィエール:以前にも同じワインを紹介したと思いますが、もう一度、取り上げたくなる程の素晴らしさ。魅力ある酵母の香り、威圧感のないスムースな飲み口から突如現れる密度のある果実感。口中でワインの持つ旨みを十分に表しています。これは言葉になりません。飲む度にその成長を感じるワイン、これは本物なのでしょうか?
 97年のクロ・ゴワイヨット:こちらはメズィエールとは好対照かもしれません。あくまで控えめな赤から黒の果実。洗練、優美、キュッと引き締まったボディと見え隠れするミネラルに引き込まれるワイン。やはり気になるプリュレ・ロック。
(ドメーヌ・プリュレ・ロック : Domaine Prieure Roch)


Vosne-Romanee Les Beaux Monts
ヴォーヌ・ロマネ・レ・ボーモン
ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('97 \30,000)

 マダム・ルロワが1988年、ヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・シャルル・ノエラ、そしてジュヴレイ・シャンベルタンのドメーヌ・レミーを手中に収め、約22haの自社畑を所有するドメーヌを興しました。ブドウ栽培にはすべてバイオダイナミックス農法がとられ、テロワールを大事にする彼女の信念が貫かれています。(マダム・ルロワについてはこちらをご覧下さい。)
 ヴォーヌ・ロマネのプルミエ・クリュ、ボーモン。ある方は「タイトさ、シルキーさ、ストラクチャーが果実のボリューム感から来るのではなく、ミネラル的要素の凝縮感からくる印象」というコメントをされていましたが、このワインを飲んで、この意味を感じられる偉大さ。フルーティーな中に強靭な骨格を持つワインは、この年で舌に張り付くようなタンニン、むせ返るようなフィニッシュ、これは時間が経つとどうなるんでしょう?是非また出逢ってみたいワイン。
(ドメーヌ・ルロワ : Domaine Leroy)プルミエ・クリュ


Vosne-Romanee Les Beaux Monts
ヴォーヌ・ロマネ・レ・ボーモン
ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('97 \6,500位)

 ニュイ・サン・ジョルジュのドメーヌ、ダニエル・リオン。唯一のグラン・クリュであるクロ・ド・ヴージョを始め、ニュイ・サン・ジョルジュとヴォーヌ・ロマネに多くの畑を所有、その面積は18.22ha。1979年から父ダニエルのあとを継いだパトリスは、見事にワインの品質を高めることに成功しているとされています。
 エシェゾーの斜面上部に位置するプルミエ・クリュ:レ・ボーモン。これは惚れました。バラのような華麗さ、芯のある樽香、甘味を含むフレンドリーなタンニン、97という若さながらワインのバランスの良さと豊かさを感じます。濃密なブドウと新鮮味を併せ持った秀逸なワインです。
(ドメーヌ・ダニエル・リオン : Domaine Daniel Rion )プルミエ・クリュ


Vosne-Romanee Clos des Reas
ヴォーヌ・ロマネ・クロ・デ・レア
ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('96 \8,000位)

 ブルゴーニュの造り手の中でもその名を馳せるグロ一族。その本家とも言うべきドメーヌ・ジャン・グロの跡を継ぐのが、このミッシェル・グロ。ヴォーヌ・ロマネ最高のプルミエ・クリュの一つ「クロ・デ・レア」はここのモノポール、栽培面積は2.12haです。
 ブラックベリーの香り、甘味と旨味のある果実。乳酸や動物的な要素も感じられ、これ一本より料理と共に味わいたいワイン。96年はまだまだ早いのではという予想は、良い方向に裏切られ、酸味と果実の均整のとれたボディ。今飲んで魅力を感じられます。
(ドメーヌ・ミッシェル・グロ : Domaine Michel Gros)プルミエ・クリュ


Vosne-Romanee
ヴォーヌ・ロマネ
ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('96 \7,000位)

 今や伝説ともなりうるアンリ・ジャイエの跡を継ぐエマニュエル・ルージェ。今では主にジャイエ3兄弟の畑からワインを造り、彼が造るワインもすでに注目の的で、発売と同時に完売、ますます評価を高めています。この村名ヴォーヌ・ロマネの耕作面積は約1.4ha。
 これはさすがとしか言いようのないワインでしょう。光沢のある深く濃い色調。抜栓直後は青いしその風味やヨード香が個性的。やや時間を置くと、木苺の甘さとともにオークのバニラが感じられます。滑らかな口当たりのワインは、熟したタンニンが優しく、特徴的な酸味が、ワインに品性を与えているようです。やはり要注目ですね。
(ドメーヌ・エマニュエル・ルージェ : Domaine Emmanuel Rouget)


Vosne-Romanee
ヴォーヌ・ロマネ
ヴォーヌ・ロマネ 赤 (PN,Pb,PL)
('96 \5,800位)

 ジャン・グリヴォー。ヴォーヌ・ロマネ村の名家として知られ、現在は5代目当主、エチエンヌ・グリヴォーの手によるドメーヌ。村名ヴォーヌ・ロマネの耕作面積は約2.6haです。
 こちらも美味しいヴォーヌ・ロマネ。明るめのルビー色のワインは、ミントやチェリーの香りのある甘い果実。滑らかな質感に高めの酸味が交差し、バランスの良さを表しているよう。どこかに深さを感じるのは、名前の大きさかな? 
(ドメーヌ・ジャン・グリヴォー : Domaine Jean Grivot)


Nuits-Saint-Georges ニュイ・サン・ジョルジュ


Nuits-Saint-Georges Les Vignerondes
ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ヴィニュロンド

ニュイ・サン・ジョルジュ 赤 (PN,Pb,PL)
('88 \8,000位)

 オスピス・ド・ボーヌの名声にはかなわないものの、ニュイ・サン・ジョルジュ村において、同じような施設として機能するのがオスピス・ド・ニュイ。ここも寄進畑を持っており、そのすべてがプルミエ・クリュで合計約8ha。競売会は、たいていパームサンデー(復活祭直前の日曜)の前週の日曜日、三月末か四月はじめに行われます。
 88年のヴィニュロンド、手放しに美味しいワイン!プラム、ミルキーで吸い込まれるような甘い香り。柔らかな香りと滑らかなワインは熟成されたワインの良さのお手本とも言うべき姿。今飲むべき、親しみやすいワイン。
(オスピス・ド・ニュイ : Hospices de Nuits)プルミエ・クリュ


Nuits-Saint-Georges Clos des Argillieres
ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・デ・アルジエール

ニュイ・サン・ジョルジュ 赤 (PN,Pb,PL)
('97 \7,000)

 サン・ロマン村で1996年にワインを造りはじめたばかりの新しい造り手、ドメーヌ・ド・シャソルネイ。オーナー兼醸造家のフレデリック・コサール氏は、ロワールのバイオダイナミクで名高いニコラ・ジョリー氏の主催するサロンに参加し、数少ないバイオダイナミクを実践している醸造家の一人。奥さんのお母さんが持っていた畑を借りて、良き先輩アンリ・フレデリック・ロック風に醸造方法を変えて造った、というのがこのクロ・デ・アルジエール。
 ある方が若いワインの楽しみ方をこう書いてくださいました。
「生まれたてのワインが、やんちゃな少女期を経て、思春期を迎え、ピーク時にも細かな浮き沈みを経験しつつ、徐々に華麗な熟女へと成長してゆくような、人生の縮図を間近で見るような感覚が味わえます。そのワインの性格がより一層分かるような気がして、好きです。」
 確かにそうですね。このワインも今、少女期から思春期。一口目では、自己の持つ魅力を自ら殻の中に閉じ込めたような質感。時が経つと現れる華やかなサクランボの香り、あえて「凝縮」という言葉が似合わない育ちのよい果実、そして流麗な酸味がこの村の名前をイメージさせるクールさ。時間をかけて飲んでみて下さい。色んな顔を見せてくれます。
(ドメーヌ・ド・シャソルネイ : Domaine de Chassorney)プルミエ・クリュ


Bourgogne ACブルゴーニュ


Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
ブルゴーニュ 白 (Ch)
('96 \5,500位)

 古くからシャンボール・ミュジニー村で最も尊重される旧家、コント・ジュルジュ・ド・ヴォギュエ。すべての畑はシャンボール・ミュジニー村にあり、ボンヌ・マール、ミュジニーといったグラン・クリュの多くを所有。ミュジニーには、7.2haもの自社畑を持ち、その中のわずか0.4haにはシャルドネが植えられ、唯一ミュジニーの白ワインを産出しています。そのミュジニーの白、class30自身も、未だにお目にかかったことのない幻の逸品ですが、このワインは、そのミュジニーの若木から造られているということなのです。
 昨年秋の「class30 Off-line Meeting」にて教えて頂いたこのワイン。改めて頂くと、その秀逸な姿にまたまた感動してしまいました。遅摘みを思わず残糖分、樽の丸みミルキーに漂います。厚みのあるワインにフルーツの酸が重なり、やはり余韻を飾るミネラル感。久しぶりに開けてしまったことを後悔する一本でした。
(ドメーヌ・コント・ジュルジュ・ド・ヴォギュエ : Domaine Comte Georges de Vogue )


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class30 "The Wine"