ワイン用語豆辞典


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AOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ)
AOC : Appellation d'Origine Controlee
アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ(原産地呼称統制ワイン)。AOC法に基づくワインで、最高の格付けの高級ワイン。必ず原産地の地名がラベルに表示されます。単にアペラシオンと言えば、主にそのワインの原産地名を指します。

ACブルゴーニュ
 ブルゴーニュのAOCワインの中で、一番気軽に飲めるワイン。ラベルに単に "Bourgogne" と書いてあります。色々なドメーヌやネゴシアンのACブルゴーニュを飲んでみるのも、その造り手を知るという意味で面白いと思います。

アイスワイン
 収穫の時期を意図的に遅らせて、木にブドウがついた状態で凍らせ、水分が凍ったまま、果汁を搾ったもの。とても糖度の高い天然甘口ワインで、ドイツのものが有名です。貴腐ワインとは別物。

脚(あし)、涙(なみだ)
 グラスを回したときに、内側につくワインのしづく。一般に落ちる速度が遅いワインほど、グリセリンやアルコール分の多い厚みのあるワインと判断されます。

アッサンブラージュ
 ワインをブレンドする事。樽ごとに仕込まれたワインを瓶詰め前にブレンドする。また、シャンパーニュ地方では、メーカーのスタイルを維持するために、畑や年度、品種の違うワインを混ぜ合わせる事。

アロマ
 ワインが発散する、ブドウそのものが持つ果実の香り。アロマがその果実の香りを意味するのに対して、ブーケは熟成によって生まれる香りを意味します。

亜硫酸
 簡単に言えば、ワインの酸化防止剤。ワインの酸化を防ぎ、さらに有害菌の繁殖を押さえる上、酵母の働きは妨げないという効果があります。
 呼吸器系に害があるとも言われますが、実際ワインの醸造段階で自然に発生するものでもあり、各国の法律でも、定められたレベル以下であれば使用が許可されています(日本では350ppm、フランスでは450ppm以下)。

ヴァラエタル・ワイン
 ブドウの品種名をラベル表示したワイン。主に新世界のワインに多く、アメリカやチリでは75%以上、オーストラリアでは85%以上の同一品種を原料とすることが義務づけられています。
 カリフォルニア大学デービス校のアメリン&ウィンクラー博士が「ヴァラエタル・システム」を提唱し、多くの新世界のワイン産地が取り入れている。フランスやイタリアのように産地名ではなく、ブドウ品種名を記すことで、消費者はそのワインの味を想像しやすくなる。

ヴィエイユ・ヴィーニュ
 「古い樹」の意味。ブドウは樹齢の古い方が、果汁成分が豊かで、ラベルにこれが表記されているワインは古い樹のブドウから造った高級ワインという事になります。

ヴィティス・ヴィニフェラ : Vitis Vinifera
 ヨーロッパ原産の「種」として唯一考えられるものであり、現在生産されてるほぼすべてのワインは、このヴィティス・ヴィニフェラから造られている。つまり、人気のあるブドウ品種はすべてこの種に属する。ピノ・ノワールもカベルネ・ソーヴィニオンもシャルドネも「ヴィティス・ヴィニフェラ系品種」。

ヴィンテージ
 そのワインに使用されたぶどうが収穫された年。地方によってその年の天候などの要因がワインの出来に大きく関係してくるため、その収穫年が重要視されます。
 良いブドウが出来た年を、ヴィンテージ・イヤーとかグレート・ヴィンテージとか言います。また、それに対してあまり出来の良くない年をオフ・ヴィンテージと言います。

ヴィーノ・ダ・ターヴォラ VdT
 イタリアワインの格付けにおいて、最下級にあたるもの。一般のテーブル・ワイン。
 最下級とはいえ、VdTの中には上級ワインに匹敵するような銘柄があり(メーカーが法に縛られない、品種、製法で意識して造っている)、要チェック。スーパーVdTの項も、参照して下さい。

エチケット
 エチケットとは、ワインのボトルに付いているラベルの事。
 もともと、フランス語では、礼儀作法とか札という意味。この語源が面白くて、昔、ベルサイユ宮殿の庭の花壇が踏みにじられて無残な姿になった時、その花壇に「花を大切にしましょう」という札が立てられ、この立て札のことをエチケットと言ったそうです。その後、意味が転じて「人の心の花を乱さないように」、「人に不愉快な思いをさせない」、「人を思いやる」という意味になりました。
 そういう意味では、ワインのラベルって造り手の意志が表現されているように思います。

オスピス・ド・ボーヌ
 ブルゴーニュ地方のボーヌ地区にある施療院で1443年にブルゴーニュ公の大法官であったニコラ・ロランとその妻ギゴーヌ・ド・サランによって創設された。
 畑をブルゴーニュ各地に寄贈されており、毎年11月第3日曜日に競売会が行われる。競り落とされたワインは、それぞれの元で樽熟、瓶詰めされ、オリジナル・ラベルで出荷される。よって、毎年瓶詰めにあたるネゴシアンが変わります。

澱(おり)
 フランス語で lie (リー)。ワインの成分(色素やタンニンなど)が時間と共に不溶性化し、ボトルのそこにたまって出来たもの。年代物のワインによく見られますが、人体にはなんら影響はありません。飲む前に静かにボトルを立てておき、デキャンティングしましょう。

オーク
 樫(かし)の木。世界のほどんどの地域でワインを熟成させるための樽を造る原材料になっています。フレンチ・オーク(フランス産、特にその中でもアリエ産やヌヴェール産)が最上だと言われますが、スペインやオーストラリアには、アメリカン・オーク(アメリカ産)を好んで使う生産者もいます。
 一般的に、フランス産は、タンニンなどのエキス分が多く、アメリカ産は、香りが強いとされます。
 また、樽の形にするため、オーク材の内側に火を当て、あぶる訳ですが、そのあぶり加減も、ワインの味(ロースト香など)を左右します。


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カーブ
 主にワインを寝かせておくためのワイン庫の事。理想的な保管状態は、通常、気温11から15度、湿度70から75%位と言われます。

ギイ・アッカ
 ブルゴーニュにおいての著名な醸造コンサルタント第一号。1980年代後半から多くのドメーヌのワインを手掛けたレバノン人は、この地域に論争を巻き起こした。
 アッカの手法は「低温浸漬」を極端なほど延長させるもので、それにより色が濃く華やかな香りを持つワインを生み出す。しかしテロワールを重んじるブルゴーニュにおいて、その醸造法が畑の個性を覆い隠し、ワインを画一化させると非難を受けた。

貴腐ワイン
 ブドウに貴腐菌(ボトリヌス・シネリア)がつくことによって、糖分だけを残し水分を蒸発させるためできる、非常に糖度の高い甘口ワイン。フランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイなどが有名。アイス・ワインとは別物。

旧世界ワイン、新世界ワイン
 フランス、イタリア、ドイツなど昔からワインの歴史のあるヨーロッパの国々を旧世界、それに対して、近年特に人気の出てきた、アメリカ、チリ、オーストラリアなどを総称して新世界と呼びます。
 それにしても、フランスやイタリアのワインの価格が高騰しています。こうなってくると、やはり安くて美味しい新世界ワインに注目が集まりますよね。

グラン・クリュ
 「特級」の意味。ブルゴーニュ地方やアルザス地方でのグランクリュとはワイン法によって認められた最上級のブドウ畑の事です。

クリマ
 ぶどう樹の生長に影響を与える気候全体のことで、ブルゴーニュ地方では、畑の中で名前の付いた特定の区画(ぶどう園)を意味します。

クレマン
 クレマンとは、瓶内気圧が3.6位と通常のシャンパン(5から6気圧)より低いシャンパンの事。よってきめの細かい泡立ちになる。本来の意味は「クリーミーな」といった意味。1975年より、アルザス、ロワール、ブルゴーニュでシャンパン方式を用いて造られた発泡性ワインに与えられます。

コトー・シャンプノワ
 フランス、シャンパーニュ地方で造られるスティル・ワイン(非発泡性ワイン)。シャンパンが造りだされたのは17世紀後半で、それまではシャンパーニュ地方も他の地方と同様にスティル・ワインが生産されていました。

小樽(バリック、ピエス)
 ワイン用の樽としては、小さめの220リットル前後のもの。
 伝統的に、ボルドーでは、225リットルのバリック、コート・ドールでは、228リットルのピエスと呼ばれる樽が使われます。
 小樽を使う利点として、熟成期間を短縮出来るという事や、色素を安定させる事、ワインの色を濃くする事などが、あります。


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シャトー元詰め
 主にボルドーで、そのシャトーがワインの生産からボトル詰めまですべて行っているという事。多くの場合、MIS EN BOUTEILLE AU CHATEAU とラベルに表示されています。
 ブルゴーニュや他の地方では、ドメーヌ元詰め (MIS EN BOUTEILLE AU DOMAINE) となっている場合も見受けられます。
 また、ネゴシアンがワインを買取り、瓶詰めした物には、MIS EN BOUTEILLE PAR (ネゴシアン名) とラベル表示されます。

シュール・リー (Sur Lie)
 主にフランスのロワール地方、ミュスカデを造る時の製法で、瓶詰めまで澱を引かずに寝かせておくこと。これにより酸化を防ぎ、よりフルーティーな味わいを保つ。また、澱がアミノ酸に変化するため旨味も増します。

スティル・ワイン
 非発泡性ワイン。一般的なワインのことで、スパークリング・ワインやフォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)との区別をするために用います。

スーパー・セカンド
 1855年のメドック格付けに対し、現在、第1級同等の評価を得ているワインの総称。「パルメ」「コス・デストゥルネル」「レオヴィル・ラス・カーズ」「ピション・コンテス・ドゥ・ラランド」「デュクリュ・ボーカイユ」などをこう呼びます。

スーパー・プレミアム・ワイン
 新世界のワイン産地で造られる、高価で希少なワイナリーのフラッグシップ。カリフォルニアの「オーパス・ワン」「ルビコン」「ドミナス」、オーストラリアの「グランジ」など。

スーパーVdT
 スーパー・ヴィーノ・ダ・ターヴォラ。VdTとは、イタリアのテーブル・ワイン。格付けでいえばDOCやDOCGの下位にあるワインという事になります。
 70年代半ばから、型破りの製法と独自のブレンドで、お上の法に縛られない高品質のワインが、トスカーナ州に登場。市場を賑わすようになりました。
 代表的な銘柄としては、「ソライア」「ティニャネッロ」「サッシカイア」「オルネライア」など。スーパー・トスカーナとも呼ばれます。(サッシカイアはDOCに格上げ)

セカンドワイン、セカンドラベル
 主にボルドーの有名シャトーに関して、そのシャトー・ワイン(ファーストラベル)に品質的に及ばない物を、別のラベルを貼って出荷するセカンドクラスのワイン。
 セカンドワインには、樹齢の若いブドウの樹からとれたものや、水捌けの悪い区画からとれたブドウから造られたワインや、最終的に選抜した上でそのシャトーの名を名乗るのに及ばないワインをブレンドしたものなど様々なケースがあります。いずれにしても、そのファーストラベルの質を向上させる為にも、大変意味のある事です。
 価格的にはファーストよりかなり安いにもかかわらずその質はかなり高いので、ワイン好きの中には探して飲む人もいます。今ではセカンドの価格もかなり高騰していますが。
 詳しくはこちらを参照して下さい。

セパージュ

ブドウ品種のこと。
ブドウ品種についてはこちらを参照して下さい。


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タストヴァン
 よくソムリエが首からさげている、利き酒用の銀製小盃のこと。色調を確認するため凸凹がついている。

タスト・ヴィナージュ
 ブルゴーニュの利き酒騎士親睦団(Confreries ies Chevaliers du Tastevin/コンフレリ・レ・シェヴァリエ・デュ・タストヴァン)が毎年11月にフランスのクロ・ド・ヴージョで催される騎士団の集会において、ブルゴーニュのブドウ園や酒商から出品されたワインの中から、優れたワインを選び、“タストヴィナージュ・オリジナルラベル”が与えられます。
 これは、最高質なブルゴーニュワインを世界に広めるために1950年より実施されたもので、優良なワインにのみ許可されるラベルです。
 もちろんその年々で与えられるワインも違ってくるのでいつも同じ造りで同じワインが与えられるとは限りません。

タンニン
 ブドウの果皮や種から溶け出す成分で渋味や苦みを構成します。最近、話題のポリフェノールノ一種で、ワインの酸化を防ぐ作用もします。また、赤ワインの渋味を表現する時にも使います。

単一畑
 ある一区画の畑だけのぶどうから造られたワインの事を指します。通常、ラベルにその畑名が書いてあり、質の高いワインです。

テイスティング
 ワインの色、香り、味などを見る事。レストランなどでワインを注文した時にテストする事もいいますが、そちらはホストテストと言います。
 同じワインの年代の違うものをテイスティングする事を、垂直テイスティングといい、違うワインの年代の同じものをテイスティングする事は、水平テイスティングと言います。

デキャント、デキャンティング
 ワインを瓶から他の容器に移し替える事。主な目的は、年代物の赤ワインなどにできた澱(オリ)を取り除くためです。また、若いワインに関して、その固さを空気に触れさせて柔らかさをだすためにも行われます。
 ワインを瓶から移し替える際、澱の流れを確認するためロウソクが用いられます。これは懐中電灯等でも代用できますが、フランスでは「ブジィ : ロウソク」を使って、ワインを移し替えることのみを「デキャンテ」と言い、ワインを単に他の容器に移し替える作業(ローソクを使わない時)は、「カラフ」と言うようです。

テロワール
 その畑のぶどうが育つ自然環境要因の総称。気候、土壌、水はけ、傾斜、標高、地形など。
 ブルゴーニュでは、畑によって微妙にテロワールが違うため、畑毎に格付けがなされています。

DRC(ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ)
 今では、高級ワインの代名詞のように語られる、ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネに本拠を置くドメーヌ。生産するワインは、かの有名なロマネ・コンティ、ラ・ターシュ、リシェブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、グラン・エシェゾー、エシェゾーの赤6種と、モンラッシェの白1種のみ。それらの畑は、「神に約束された土地」と言われ、徹底した品質管理と共に世界最高ともいえるワインを生み出します。ワインに詳しくなってくると、ロマネ・コンティ社とは言わず、「DRC(ディー・アール・シー)」と言いたがります。

ドメーヌ
 自社畑を所有し、生産から出荷まで行う畑の所有者。主にブルゴーニュ地方で使われます。ブルゴーニュの場合、複数のドメーヌで畑を分割所有しているケースが多いため、同じ畑名でもドメーヌの違いによって性格が微妙に異なってきます。

トップノーズ
 ワインを注いですぐに立ちのぼる香りの事。グラスを回してからの香りはセカンドノーズ。トップノーズがブドウ品種の特性が出やすいのに対し、セカンドノーズでは熟成状態がわかるといいます。


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ネゴシアン
 生産者から樽ごとワインを買い付け、味を調えてから瓶詰めして出荷、販売するワイン商。主にブルゴーニュ地方で使われます。



フィネス
 上質で優雅なものを賛美する時に使われる言葉。フランス語で「洗練、上質」という意味。

フィロキセラ
 アメリカ東海岸原産のぶどう根こぶ虫。1800年代後半に、フランスのぶどう畑がこの害虫によって壊滅的な被害を被りました。
 これ以降フランスのブドウ樹のほとんどは、フィロキセラ耐性のあるアメリカ系ブドウの台木に接ぎ木されています。フィロキセラ以前のワインは、「プレ・フィロキセラ」と呼ばれとても珍重されています。

ブラン・ド・ブラン
 白ブドウのシャルドネ種だけを使って造ったシャンパンのこと。

ブルジョワ級(クリュ・ブルジョワ)
 ボルドーのシャトーの格付けの1クラスで、グラン・クリュ・クラッセ(第1級〜第5級)のすぐ下にくるクラス。中には、コスト・パフォーマンスに優れたいいワインが多く含まれます。
 ブルジョワ級についてはこちらを参照して下さい。

プリムール(Primeur)
 「初物、はしり」といった意味。出来上がったばかりのワイン。
 プリムール販売と言えば、まだ樽熟成中のワインを先物買いする事。例えば97年のワインが市場に出回るのは西暦2000年ですが、現在このワインがプリムールで取引きされています。
 また、ヌーボーと同義語で、今年出来た新酒をプリムールと呼びラベルに表示してある事もあります。

プルミエ・クリュ
 ブルゴーニュではグラン・クリュ(特級ワイン)の下になる一級ワイン。ボルドーのメドックでプルミエ・グラン・クリュと言ったら第一級格付けで最上位のものとなる。ちょっとややこしい。

ブーケ
熟成香。熟成によって備わる様々な香りのこと。ブーケが熟成によって生まれる香りを意味するのに対して、アロマはその果実の香りそのものを意味します。

ペティヤン

 微発泡性のワイン。瓶内気圧が約2気圧のもの。

補糖
 発酵前の果汁に糖を加えて、よりアルコールの高いワインにする事。比較的、冷涼な北ヨーロッパなどでは、ブドウの糖度が上がらないため日常的に行われます。

補酸
 酸の低い果汁に酒石酸などの酸を加え、ph値を下げ、発酵を順調にする。気候の温暖な新世界のメーカーでは、果実味たっぷりのワインを造るためブドウの完熟を待つことが多く、そのため酸が不足気味になります。よってこの補酸を行うことがしばしばあるようです。
 補糖と補酸は、人体には影響ありませんが、ワインの品質を守るため、各国の法律で厳しく規制されています。

ボディー
 ワインのコクや厚みを表す言葉で、フル・ボディー、ミディアム・ボディー、ライト・ボディーと言い表します。「ナイス・ボディー」とは言わないように。


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マグナム
 通常のワイン瓶の2本分(1.5リットル)入るワインのボトル。出荷数が少ない事と、熟成スピードが遅いので、古いヴィンテージのマグナム・ボトルは珍重されます。

マセラシオン・カルボニック
 ワイン製造法の一つで、炭酸ガス浸漬法のこと。主にボージョレーの伝統的な製造法で、収穫したブドウを破砕せずに房ごとガスの充満したタンクに入れ発酵させます。こうすることによりフレッシュな果実味の豊かな早飲みタイプのワインができる。

マロラクティック発酵
 ワインの醸造過程で一次発酵(アルコール発酵)の後に起こる二次発酵。ワイン中のリンゴ酸が乳酸菌により乳酸に変わること。MLFと略される。

モノポール(Monopole)
 独占、専売という意味。ワインの世界では単独所有という事。主にブルゴーニュで、その名前の畑を一つ会社が単独で所有し販売している時に使います。例えば、ロマネ・コンティやラ・ターシュは、ロマネ・コンティ社のモノポール。


ルロワ Leroy
 フランスのブルゴーニュ、ヴォーヌ・ロマネに本拠を構えるドメーヌ。その品質、また長寿のワインを造るという意味でもDRC(ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ)と並んで、ブルゴーニュの巨頭と言われます。ただ、DRCとは違い、ルロワは最上のグラン・クリュから、AOCブルゴーニュまで幅広くワインを造っています。多分、全世界のワイン愛好家が認めるドメーヌです。
 オーナーのマダム・ビズ・ルロワは、ワインに関して世界最上の味覚の持ち主と言われ、非常に厳しい品質管理により素晴らしいワインを造りあげます。良い物になると20年から30年をかけて熟成され最高の飲み頃になるといいます。ただ、価格的には非常に高価なのが、悩みのタネですが。

ルフレーヴ Leflaive
 フランスのブルゴーニュ、ピュリニー・モンラッシェ村に本拠を構えるドメーヌ。ブルゴーニュで最も高品質な白ワインの造り手です。ピュリニーにある4つの特級畑(モンラッシェ、バタール、シュヴァリエ、ビアンヴニュ)の全てに自社畑を所有。また、一級畑(レ・ピュセル、クラヴォワヨン、フォラティエール)や村名ワイン(ACピュリニー)の評価も非常に高い。
 現在の女性当主、アンヌ・クロードになってからは農薬や化学肥料に頼らず大地が持っているパワーを十分に生かすバイオダイナミックスに力を注ぎ、そのモットーは「クリーン」。醸造所全体を清潔に保った状態でワイン造りを行っている。
 ACブルゴーニュとACピュリニーは大樽発酵。特級と1級は小樽発酵で、新樽使用率は3分の1で、優雅でエレガント、偉大なワインを生み出すと言われます。

ロバート・パーカー
 ロバート・M・パーカーJr. 現在、ワイン評論家の中でも、最も影響力を持つ著名な人物。彼の評論は、辛口な事でも知られ、その一言でワイン市場の価格が変わるほどになっています。もともとは、弁護士。100点満点でワインに点数を付けます。
 ロバート・パーカーの100点満点ワインについてはこちら


ワインクーラー
 ワインを冷やすための容器のこと。
 先日、アクリル製の透明なワインクーラーを購入したのですが、夏場は涼しげでいいですし、軽いし、なんといっても安いのが魅力です(\1,900)。

ワイン
 「破砕された、またはされていない新鮮なブドウまたは新鮮なブドウ液の完全、または一部のアルコール発酵だけで出来、既得アルコール濃度が最低でも8.5%(特例を除外して)で、消費に適し、法律に準じて生産された飲み物。」(柴田書店「ワイン6ヶ国語辞典」より)だそうです。
 まあ、難しく考えずに、気楽に飲みましょう。


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class30 "The Wine"