このページも開設して早一年と八ヶ月。沢山のみなさんの励ましを受けながら、なんとか続けて来ることができました。 ワインも美味しく感じだす秋。11月のある日、東京へ行く機会があり、日頃お世話になる関東圏の皆さんとワイン会を行うことになりました。題して「第1回class30東京オフミ」。"class30"という冠をつけてワイン会を開くことも初めてながら、かつ関東でも指折りのワイン好きを招いての会となっただけに、ワクワク、そして若干のプレッシャーを感じながら当日を迎えました。前日、当日と都合上、欠席の方があったものの、男性10名、女性6名、計16名の方に参加いただきました。 |
当日の会場は、品川にあるプティ・ホテル。7階のペントハウスを借りてのワイン会。料理は一人3000円のバイキングスタイル。 なお、ご自分で持ってこられない方は3000円のワイン代金を頂き、class30が用意しました。 |
いやはやビックリするようなワイン達。class30自身、この会にご用意するワインは、悩んだのですが、結局皆さん、素敵なワインを持ってこられるだろうから、ブルゴーニュ、ボルドーといった「ストレート勝負」フランスを中心に用意したところ、集まったワインは「変化球」どころか「大リーグボール一号」いや「消える魔球」のようなワインばかり(笑)。 ワインを持ってきてくださった方のお名前は【 】内に記載いたしました。 |
White Wine |
class30 Off-line Meeting ブルゴーニュ全域で生産される発泡酒がクレマン・ド・ブルゴーニュ。クレマンとは、瓶内気圧が3.6位と通常のシャンパン(5から6気圧)より低いスパークリングの事です。やはりまず最初は泡系から。 |
class30 Off-line Meeting ヴェルジェ社:マコネー地区で最も注目されているこのネゴシアンは、ベルギー出身のジャン・マリ・ギュファン氏が1990年に興しました。ネゴシアンといえど、ブドウの栽培から全てにおいて監督、ブドウ原果での買い入れ、基本的に濾過・清澄ともに行わないという、白ワイン専門の人気沸騰中のネゴシアン。 |
class30 Off-line Meeting 古くからシャンボール・ミュジニー村で最も尊重される旧家、コント・ジュルジュ・ド・ヴォギュエ。すべての畑はシャンボール・ミュジニー村にあり、ボンヌ・マール、ミュジニーといったグラン・クリュの多くを所有。ミュジニーには、7.2haもの自社畑を持ち、その中のわずか0.4haにはシャルドネが植えられ、唯一ミュジニーの白ワインを産出しています。 |
class30 Off-line Meeting 1934年に原産地呼称を認められたエルミタージュは、コート・ロティと並び、ローヌを代表するワイン。シャーブ家はエルミタージュの名高い造り手として知られ、現在はカリフォルニア大学デービス校を卒業したジャン・ルイ・シャーヴが運営。主に赤で有名なこのワインは、白の生産も認められていますが、その生産量は少量です。 |
class30 Off-line Meeting イタリア北部、フリウーリ・ヴェネチィア・ジューリア州。コッリオ区域内にあり、白のトップクラスのVdTを産出することで知られるシルヴィオ・イエルマン。この通称「ドリーム」は、リリース当初「Where
the dreams have no end...」という名前だったようですが、この96年を見ると「Were
Dreams, now it is just wine!」と変更されています。まさに造り手の自信の表れでしょうか。 |
class30 Off-line Meeting 1385年から続くトスカーナの貴族、アンティノリ。イタリアワイン界でも最大の名声を誇る会社であることは、すでにご存知だと思います。ソライア、ティニャネッロという数々の高級VdTの存在は知られていますが、ウンブリア州ではこんな新しいスタイルの白も造っています。 |
class30が当初から考えていたのは、ここからのブラインド・テイスティング。飲む前に銘柄を明かさず、当ててもらうのです。男性全員参加、女性は誰が当てるかベットするという趣向。ただ、今回は参加者のブラインド能力を試すものではなく、あくまで優勝者に英雄になってもらいたいという、ただのゲーム。 それにこの頃になると、みんな酔いがまわってくるので、ただ飲んでいるだけだと、記憶に残らなくなるでしょ。せっかくのワイン、一旦、集中力を取り戻すためにもいいかなと、そんなことを思って行いました。 当初の予定ではclass30が用意したブラニー、ローザン・セグラの2本だけと考えていたのですが、なんだか調子に乗って、レイヴェンス・ウッドも、そしてシリータでは、Nappeさんより逆指名を受け、class30もブラインドをさせられる事に(笑)。 |
Red Wine |
class30 Off-line Meeting ムルソーとピュリニー・モンラッシェの二つの村の境、斜面上部に位置するブラニー。La
Piece sous le Boisの区画は、白ワインは「ムルソー・プルミエ・クリュ」、赤ワインは「ブラニー・プルミエ・クリュ」となります。 |
class30 Off-line Meeting サンテミリオン村のシンデレラワイン「ヴァランドロー」のオーナー、チュヌヴァン氏が推薦するというワイン。ラランド・ド・ポムロールは、ポムロールの北側、栽培面積約1000haの地区です。 |
class30 Off-line Meeting グラーヴのワインとしては、日本でもお馴染み、貝のマークのシャトー・カルボニュー。その歴史は13世紀まで遡ることが出来、赤、白ともに、グラーヴの格付けに指定されています。 |
class30 Off-line Meeting ジュゼッペ・クインタレッリ、900年からヴェネト州のヴァルポリチェッラ・クラシコ地区内でワイン造りを行うというこの地区最上の造り手。とにもかくにも、手書きのラベルも雰囲気で、イタリアファン垂涎の逸品。 |
class30 Off-line Meeting ドイツ系の移民、ベリンジャー兄弟によって、1876年、ナパ・ヴァレー、セントヘレナに設立されたベリンンジャー。禁酒法の時代にも教会のミサ用にワインの醸造を許されていた由緒あるカリフォルニアの代表的なワイナリー。このプライベート・リザーヴは、ここのフラッグシップです。 |
class30 Off-line Meeting なんとブラインドをするつもりが、逆にさせられてしまったこのカリフォルニア・メルロー。やっぱりブラインドで飲むと、よく覚えています(笑)。持ってこられたNappeさんからの情報によると「世界にその名を馳せるマスターソムリエ、ラリーストーンがラベルのデザインも手がけたと言う愛娘"Siri"の名前を冠してデビューさせたワイン」ということです。 |
class30 Off-line Meeting またまた驚いたのが、レイヴェンス・ウッドの単一畑物。ジンファンデル界の奇才と呼ばれるジョエル・ピーターソンが造るこのワインは、ジンファンデル3Rの一つ(リッジ、ローゼンブルム、レイヴェンス・ウッド)。後で聞いたところによると、やはり海外のオークションで手に入れられた物だそうです。 |
class30 Off-line Meeting 最後にと思い、名の知れたマルゴー村のメドック格付け第2級、ローザン・セグラのマグナム・ボトルを用意。前回全く同じ物を飲み、本来であればあと5年位置いておきたかったワイン。でも、せっかくのオフミですから。 |
結局ブラインド大会勝者は、Nappeさん、こんどうさんの二人でジャンケンの結果、Nappeさんの勝ち。優勝商品はチリのドムス・アウレア。おめでとうございました! また、女性の方々には、美味しい生チョコ、軽井沢から取り寄せたパン、そしてホビットさんからは、素晴らしいモッツァレラ・ブッアァラをご提供頂きました。皆さん、本当にありがとうございました。 |
今回のワイン会を催すにあたり意識していたのは「人が主役のワイン会」。10月の「お題目」でワイン会について書いた時からそう思っておりました。やはりワインは楽しい。人が集い、みんなが気楽に、そして自由に飲んで欲しかったのです。 中には「こういうワイン会は初めて」という方も何名かいらっしゃいましたが、ワインについて知識のあるないに関わらず、皆さんと交流できたように感じております。でも、やっぱりワインが素晴らしいから盛り上がったのも大きな要因かな(笑)。 参加頂いた皆さん、本当にお世話になりました。そして皆さんの個性溢れたワイン達、ご馳走様でした。今後ともよろしくお願い致します。 |
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