ヴーヴ・クリコ社、1772年、シャンパーニュの中心地、ランスに創業された、名実共に定評のあるシャンパン・メーカー。ここの印象的なイエロー・ラベルは、ずっとお気に入り。いろんな思い出が詰まったシャンパンでもあります。 |
ワインに関心を持ちはじめた頃、ある雑誌でこのシャンパンを見かけました。そして、その輸入元として表記されていたのが「ルイ・ヴィトン・ジャパン」。そして、当時は三越しか扱っていませんでした。また、銀座の三越には、「ヴーヴ・クリコ・シャンパン・カフェ」なるものが登場。とってもお洒落。ミーハーな私は単純に「いいシャンパンに違いない」と思い込む始末(笑)。 実際、巨大コングロマリットとなった「ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー」の傘下で、日本には「ルイ・ヴィトン・ジャパン」を通して輸入されています。 (写真は、シャンパン・クーラー。プラスチック製でとても丈夫でかわいい。プレゼントには最適です。) |
ここを語る上で欠かせないのがバルブ・ニコル・クリコ・ポンサルダン。1805年、28歳の若さで夫を亡くしたヴーヴ(未亡人)・クリコは、その後、このワイン・ハウスの基礎を築き、透き通ったシャンパンを造る技法「ルミヤージュ」を発明します。シャンパーニュ地方では、彼女の事を尊敬を込めて、「ラ・グランダム(偉大な女性)」と呼んだと言います。 シャンパンが生まれ19世紀初頭までの間のシャンパンは澱が混ざり濁っていました。右の写真がクリコ未亡人が発明した「ピュピートル(澱下げ台)」という澱を取り除くための台。 |
1962年ヴィンテージより、マダム・クリコに捧げられた、この「ラ・グランダム」が出荷されました。ボトルはロシア皇帝に贈られた当時のものを再現しています。 |
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