September,1998 (2)

今月の御題目

森と湖の国、北欧フィンランドのワイン事情
 森と湖の国、フィンランド。人口約500万人、首都ヘルシンキでさえ50万人という国。8月の終わりにちょっとした用事で行く事に。3泊5日という非常にハードな旅でしたが、その風光明媚でのんびりしたお国柄と、平均気温15度という過ごしやすい気候には少し気が安らぎました。(冬には平均気温−20度という事。海もすべて凍るそうです。)

ヘルシンキの観光名所。写真左よりヘルシンキ大聖堂。ロシアの統治下時代に建てられた。写真中はオリンピック・スタジアムの展望台から見たヘルシンキの街。写真右はテンペリアウキオ教会。通称「岩の教会」。国民の90%近くは、プロテスタントの信者だそうです。

ロシア料理とフィンランド料理

 最初の日の夕食は、市内にロシア料理で人気のお店へ。美味しかったですね。ロシアは昔からフランスと国交があったので、ベースはフレンチなのでしょう。
 最初に飲んだボルシチもグッド。いくらのクレープ、ヨーグルトソースは、レッドオニオンの刻み方がちょっと荒かったのが気になりましたが、ソースはなかなかのお味。
 写真はメインの、鱈(多分)のグリル、タルタルソース。ヴォリューム満点、これが一人前の量です。でも予想より美味しい夕食だったので、その後の食事も期待していたのですが。。。

 フィンランドと言えば、サウナとムーミンとサンタクロース。サンタクロースと言えばトナカイ。
 次の日の昼、伝統的なフィンランド料理店へトナカイを食べに。写真の中央がトナカイの肉。周りはマッシュ・ポテトです。はっきり言って「臭い」。塩、胡椒、醤油(お店の人が出してくれました)をかけてもなんともなりません。私は、ほとんど食べませんでした。(この量を全部食べた奴が2名ほどいましたが)

サーモン、ジャガイモ、サーモン、ジャガイモ
 大変寒さの厳しい国なので食にはあまり恵まれていないようです。名産はサーモンとジャガイモ。
 サーモンは、やはり美味しいですね。写真はマーケット広場の屋台で売っているサーモン。これは本当に新鮮で、さしみ醤油とワサビがあれば、腹の部分をそのまま食べたいなと思わせる程でした。ここの広場では、多くの人が昼食にサーモンのグリルを野外で食べていました。
 しかし、いつもいつも食事といえば、サーモンとジャガイモ。さすがに、もう当分この2つは食べたくありません。

フィンランドのワイン販売
 私も全く知らなかったのですが、フィンランドという国は非常に物価が高いのです。日本かそれ以上かもしれません。ショッピングを目当てに行く国ではありません。
 また、酒類は国が販売していて、Alkoという国営のショップでしか売られていません。国が独占して販売しているため、ビールなどは結構高いのです。
 ただ、ワインに関しては、価格の安いワインは、日本と変わらないのですが、高いワインほど日本より安く手に入るようです。ものによっては、3割から5割位安い。なぜかというと、国営なので相場がないから。そして、今の日本ではなかなか見つけにくいワインがあちこちに結構あります。

Alkoで買ってきたワインを紹介すると

ガーヤのバローロ・スペルス93年、
ティニャネッロ94年、
シャトー・クロ・デ・ジャコバン95年、
ルロワのムルソー・レ・ナルボー88年など。

また、ヘルシンキ空港の免税店も穴場。

シャトー・パルメ88年、
シャトー・ピション・ラランド86年、
オスピスのムルソー89年、
ベリンジャー・カベルネ・ソーヴィニヨン・プライベート・リザーヴ89年など。


 これらのワインがかなり安いので買わない手はありません。ただ、気を付けなくてはならないのは、日に日に体が重くなるという事。帰りの旅路は、どんでもない重さのスーツケースとバックを持つはめになります。

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