メドックの格付け第2級。サン・ジュリアンでは、最もボディのしっかりしたものの一つ。 |
”92年なら、\5200位かな。でも、このクラスを飲まれるなら、やっぱりいいヴィンテージを飲みたいでしょ!” ”ちょっと待ってね”と言われて調べる事、約10分。セラーの奥から出てきたこのワイン。ご覧のように、ほこりだらけ。ラベルもこの状態です。しかし、ランプにかざして見た色は、奇麗な色調をしてる。中身は大丈夫そうです。 ”ところで、これ何年物?”って思い、ラベルを見ても書いてない。本当にどこにも書いてないのです。それに加えて、納品の伝票も、まだ届いていないという。どうやら、ワインを開けなければ分からない。コルクには、刻印してあるはず。 Y酒店さんいわく、”多分、70年代で、価格は2万円から3万円。”それは、ちょっと危険な買い物ですよね。 ”まあまあ、持って帰っときなさい。悪いようにはしないから。”ということで、なぜか買ってしまうことに... |
小仲さんの記事によると、どうやらあの悲劇の大惨事、ダイアナさんの事故の直前に、パリのリッツで飲んだ最後のワインがコーディア社のワインだったようです。コーディアのグラン・クリュ系といえば、やはり、このグリュオー・ラローズか、タルボの可能性が高いと思います。 私自身、ダイアナさんのファンでした。心からご冥福をお祈りいたします。 |
その後、Y酒店にお支払いに。”ヴィンテージは、78年、\19,800です。” ほっと、しました。78年は、いい年です。2万円以下なら、まあお買い得でしょう。 早速、ビストロ・きゃらくりやヘ予約。ここは、ワインを一本千円で持ち込ませてくれます。(こういうお店は、なかなかないですよね) まあ、この季節柄、ビールを注文。ビールを一杯開ける前に、抜栓しておきました。自分で抜栓したのですが、コルクが長い。しかも、20年経ってもコルクはしっかりしている。
華やかな香りです。本当に嬉しくなりました。一口含むと、柔らかくなめらかな口当たり。タンニンもしっかりしているんだけど、予想よりは、まろやかに感じる。少しピリっと舌を刺激する。 |
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