みんなで飲むと楽しいワイン。でもこれを趣味にしちゃうと、色んな事が気になってきます。特にどんな趣味でも凝ってしまうのが、道具や小物達。今回は、本当に使って役立つワインのツールやアクセサリー等を紹介いたします。 |
まずワインのツールとして、必要不可欠なのが「オープナー」や「ソムリエナイフ」。そしてこの話題で避けては通れないほど有名なソムリエナイフとしてフランスの「シャトー・ラギオール
: Chateau Laguiole」があります。 このナイフは、1850年創業の伝統あるナイフビルダーSCIP社の当主サナジェストが、1978年に自社の古い歴史と名誉をかけてフランス随一の名ソムリエと謳われるヴィアリスとの合作として世に送り出したもの。その重厚な造りと信頼性から、多くのソムリエにも愛用されています。こんなナイフを使うなら、ワインを開ける身のこなしもスマートに行きたいもの。まごまごしていたら、余計にかっこ悪い?(写真はウッドモデル、18000円位) |
ワインを開けるのって、面倒だし難しいと思っている方。世の中には簡単に開ける道具を開発する人がいるものです。その最たるものが、フランス、ル・クルーゼ社の「スクリュープル
: Screwpull」。写真のように、ボトルの口に固定させ、クルクルとハンドルを回すだけ。これで、不思議なくらい楽にコルクを抜くことができます。(写真左はコンパクトに収納できるポケットモデル、3700円位) またここのラインナップには、優れ物の「フォイルカッター」もあります。これはキャップシールを簡単にカットするもので、4つの円形のカッターにより、ボトルの口に当てて、4分の1回転させると、楽にキャップシールを切る事が出来ます。ワイン会など、多数のワインを開ける時には意外と重宝します。(写真右、1500円位) |
数々あるオープナーの中でclass30は日頃何を使っているかと言うとスペイン製の「プイグプル
: Puigpull」というもの。これが本当に使いやすいし、ミスがない。 このオープナー、写真のように、スクリューをコルクに挿した後、ギザギザのついたバーを瓶口に固定します。後は写真右のハンドルを数回上下させるだけ。スクリューが垂直に移動するため、ブレが無く真っ直ぐコルクを抜くことが出来ます。さらに力のかけ具合も調節できるので、古酒などコルクの弱ったものにも対応出来ます。コルクに挿す時のスクリューの食いつきも申し分ありません。 難を言えば、栓抜きのついたデザイン性に欠けること、カッターの部分が小さくて切りにくい事がありますが、コルクを抜くという機能性は十二分。よって一番のお薦めは「スクリュープルのフォイルカッター+プイグプル」なんです。 |
ワインを飲む時、香りの出方にも左右するほど重要なのがグラス。ワインの種類によって形や大きさを考える必要もあります。 ワイングラスのメーカーとして最も名高いのがオーストリアの「リーデル社 : Riedel」。240年余りの歴史を持つ同社、9代目当主クラウス・ヨゼフ・リーデルは「形は機能に従わなければならない」という理念の元、世界中の醸造家の協力と共に進化してきました。鉛24%含有の最高級レッドクリスタルのハンドメイド「ソムリエシリーズ」を筆頭に、同マシンメイドの「ヴィノムシリーズ」等で支持を受けています。また近年では、延べ2000人によるテイスティングの結果生まれた、日本酒用の「大吟醸グラス」もリリースしています。 |
ワインの試飲会等で使われるグラスとして、国際規格のテイスティンググラスがあります。これは1970年代、プロのワインテイスターからなるアドバイザー一団の意見をふまえ、国際標準化機構(I.S.O.)により定められた規格に則るもので、その全高、ボウルの深さ、グラスの厚さ等、細かに規定されています。 ワインを味わうには、リーデル等の大ぶりなグラスを使用することをお薦めしますが、価格も高く繊細なクリスタルグラスのため、洗う時(特にお酒が入った状態)にはかなりの注意が必要です。さらにその大きさは、洗いにくいだけでなく、収納にもかなりのスペースを要します。 |
ワインを瓶から他の容器に移し替える事をデキャンタージュと言います。熟成した年代物ワインの澱を取り除くために使用されるのがデキャンタ。また、若いワインに関して、その固さを空気に触れさせて柔らかさをだすためにも行われます。ダックデキャンタやウルトラデキャンタ等、様々なタイプがありますが、一般的によく使用されているのが、右の写真のタイプ。 古酒のデキャンタージュ方法は、こちらの「お題目」でも説明していますので、ご覧になって下さい。 |
これから夏になると、白ワインが恋しくなりますね。キリッ冷やした白ワイン、そんな時に必要になるのがワイン・クーラー。定番と言えば、やはりステンレス製のクーラー。丈夫なことはもちろん、高級感もあり、かしこまった席にはこれが一番。 ただ、ワインラヴァーとしては、その状況に合わせてクーラーを変えるのも面白いかも。各ワイナリーのロゴ入りのクーラーや、値段も手頃で軽く使いやすい透明なアクリル・クーラーもお薦めです。 |
これは意外に持っている方も少ないと思われる「ワイン用温度計」。実はclass30自身プレゼントに頂いたものです。普段は使うことも少ないかもしれませんが、かなり便利物なんです。 よくワイン本を見ると「赤ワインは室温で」と記されていますが、これは主にフランスを中心とするヨーロッパでの室温のこと。赤ワインの供出温度は、軽めの物からボルドーのようなしっかりした物までありますが、12℃から20℃くらいでしょうか。しかしながら、日本の5月から9月までの間に、室温でワインを置くと、簡単に20℃は超える温度になっています。夏場には、温度管理されたセラーから出されたものでない限り、赤ワインでも冷やして飲んだほうがいいでしょう。 実際に、この温度計でワインを測ってみると、自分達が思っている温度より、かなり高めで飲んでいることが分かります。使ってみると面白いツール、当然白の冷え具合を見るのにも役立ちます。(写真はスイス、RUEGER社のVINOMETER) |
ワインが好きになってくると、野外で飲んだり、レストランへ持ち込み(BYO)させて頂く事も多くなると思います。そんな時にあると便利なのが「クーラーバッグ」。 また車で移動される方に必携なのが、釣りやキャンプ等で使われる「クーラーボックス」。真夏の車内って一瞬にして温度が上昇しますよね。せっかく買ったワインが、ちょっと油断した隙に噴いてしまう事にもなりかねません。ワインの買出しに行くとき保冷材と共にトランクへ装備しているとかなり安心。チーズやハム類も入れるといいですね。出かける時は忘れずに(笑)。 |
ワインを一本開けてしまっても、全部飲みきれない時がありますね。こんな時に重宝するのが「バキュバン」。 一度開けたワインは、またコルクで栓をしても、空気が入っているため、酸化が進み味が変わってしまいます。この「バキュバン」は、ゴム製の栓をし、ポンプで瓶内を真空状態にし、酸化を防ぐツールです。数日間でしたらある程度の劣化は防止できますし、何度でも使うことができるので経済的(長期の保存は期待できません)。 また窒素ガスと炭酸ガスを注入して酸化を防ぐ「プライベート・プリザーブ」という商品もあります。 (写真はバキュバン、ポンプとストッパー2ヶのセットで2200円位) |
さてさて、夏が近づくと毎年気になるワインの保管場所。俗に言われる適所とは「温度12℃〜20℃ 湿度70%〜80%の冷暗所、振動・異臭のない所」などと言われますが、家のなかにそんな場所ってありませんよね。 そこで登場するのが「ワインセラー」ワイン用の冷蔵庫です。今では海外のメーカーのみならず国内のメーカーからも発売されています。大きさは10本程度の小型セラーから100本以上収容できる大型のセラーまであります。 でも困ったことに、こういったワインセラーって高いんですよね。「これを買わなかったら、ワインが何本買えるだろう?」なんて考えるのが人の心情。あまりの高さに閉口される方もいらっしゃるはず。 |
みなさんからのメールで時折頂くのが「ワインのラベルを保管しておきたいのですが、どうしたらいいの?」というご質問。 ラベルの保管に便利な商品として「ワインラベルコレクター」という物があります。写真のように透明な粘着シートをラベル全体に覆うように貼り、コルク栓等でこすると、綺麗にラベルが剥がれます。それを台紙にはって保管します。ただこの商品もラベルの種類(紙質)によっては、かなり苦労するものもあり、すべてに対応できるという訳ではなさそうが、ラベルの保管という意味では最も優れものでしょう。 台紙の裏に「日付」や「感想」「飲んだ場所」を記入しておけば、とても貴重な思い出になりますね。(10枚入りで1000円位) |
本当に多種多様、いろんな種類のあるワイングッズ。他にもワインバスケット(パニエ)、ワインラック、ボトルストッパー等いろんなアクセサリーがあります。 そしてアクセサリーといえば、身に付ける小物もちょっとこだわりたいもの。「ブラック・タイ着用」なんていう食事会はあまりないかもしれませんが、せっかくの食事会、少しおめかしして出席したいもの。 |
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