ためになるワイン本

評価、評論誌
気になるワインの評価

「Wine Spectator's Ultimate Guide to Buying Wine (7th Edition)」
 Wine Spectator
 ($30、\3500位)

 世界的に大きな影響力をもつワイン専門誌ワイン・スペクテイター。信頼のおけるテイスターによる百点満点の評価をワインの将来性を含め採点。この Ultimate Guide はその集大成ともいえ、世界各国40000を超えるワインの評価を掲載。そのワイナリーの数はもとより、ワインの種類、広いヴィンテージを網羅しているのも嬉しい一冊。当然英語版ながら、ポイントを気にするなら全く問題なし。


「Le Classement des Vins et Domaine de France 2001」
 Bettane & Desseauve
 (140F、\3200位)

 R.パーカー氏をして「最高のテースター」とうならせたフランス、ベタン氏のワインガイド。ヨーロッパでは信頼のおける本とされているようです。これはフランス語版で、今後、英語版も出るという事ですが、いち早く現地の情報が欲しい方には良いと思います。当然フランス語で記されていますが、数々の記号により分かりやすく(生産者は★で三段階、ワインはグラスの数で五段階の評価)、各生産者の作付け面積、ブドウ品種も掲載されています。


「ザ・ワイン・アドヴォケート」
 ロバート・M・パーカー・Jr
 (オフィス宮崎、2000円)

 R. パーカー氏のワイン・アドヴォケート : THE WINE ADVOCATE、待望の日本語版の登場です。ワイン評論家では世界で最も高名な彼が1ヶ月おきに書き下ろすワイン評論。第130号まで、英語版しか発行していなかったものが、ついに131号から日本語版となりました。A4版、約100頁強。「情報におどらされない消費者に贈るファインワインガイド」という副題がついていますが、また情報におどろされる事になりそうです。


「厳正評価 世界のワイン : PARKER'S WINE BUYER'S GUIDE 5TH EDITION」
 ロバート・M・パーカー・Jr
 (講談社、20000円)

 ワイン界を動かす男、R. パーカー氏。待ちに待った WINE BUYER'S GUIDE の日本語版です。世界の主要なワイン生産地の8000本を超えるワインについて近年のヴィンテージと評価を掲載。4分冊からなり2万円と高価。ただ持っていると、文字通り「ワイン・バイヤーズ」には心強い。
 第1分冊 フランスのワイン1(序論;ボルドーのワイン;ローヌ渓谷のワイン;その他の地域のワイン)
 第2分冊 フランスのワイン2(ブルゴーニュとボージョレ;ブルゴーニュの赤ワイン;ブルゴーニュの白ワイン)
 第3分冊 西ヨーロッパのワイン(イタリアのワイン;スペインとポルトガルのワイン;ドイツとオーストリアのワイン)
 第4分冊 新世界のワイン(北アメリカのワイン;南アメリカのワイン;オセアニアのワイン)


「ボルドー(第3版)」
 ロバート・M・パーカー・Jr
 (講談社、13000円)

 R. パーカー氏のボルドー詳解書。いやはや、びっくりするくらいの厚さ。前回の改訂版(91年)を、さらにパワーアップ。全ページ数は、なんと1671ページ。これ、全部読むだけで大変です。
この本は、こちらで詳しく特集しています。


「ブルゴーニュ」
 ロバート・M・パーカー・Jr
 (飛鳥出版、9800円)

 これも、R.パーカー氏によるブルゴーニュ詳解書。92年に発刊、こちらは全ページ数、1047ページ。90年ヴィンテージまで、ブルゴーニュの造り手毎に紹介されています。この本も、そろそろ改訂版が期待されます。



「インターナショナル・ワイン・セラー」
 ステファン・D・タンザー
(エイ・エム・ズィー、年6回発行、年間購読9000円)

 R.パーカーに追いつけ追い越せの勢いのタンザー。もとNYの経済ジャーナリストが1985年に創刊したのがこの小冊子。一切の広告なし、100満点法は、パーカーの「ワイン・アドヴォケイト」と同じ。
 97年に日本語版が登場、45ページ前後のニュース・ペーパー風で、写真等はありません。ただ、今はこの日本語版は発行されていません。その代り、有料ですが、ネット上で読めるようになっています。


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