■ France / Cotes du Rhone | 12/9/2002 |
「420の夜」というロマンティックな名を持つワイン。420日間樽の中で過ごしたという意味からつけられたとか。有機農法を実践するわずか2haの畑から年産5000本。最新のアシェットガイドでは「造り手ベスト500」に選出され、アラン・デュカスなどのレストランでもオンリストされています。 |
■ France / Cotes du Rhone | 12/3/2002 |
ヴァケラス、ジゴンダスの優良な生産者として知られているエドモンド・ビュルルが造るヴァン・ド・ペイ。ある日ビュルルさんがベルギーのお客さんにワインを届けに行ったとき、小さなレストランで出会ったトラックの運転手が南仏でワインを造っている人で、その時もらったワインがとても美味しかったため、新たにジゴンダスに買った畑にメルローとカベルネを植えて造ったのだという。 |
■ France / Cotes du Rhone | 11/17/2002 |
1998年96、1999年94、2000年97-99+という怪物的なシャトーヌフ・デュ・パプを送り出したクロ・デュ・カイユーのジャン・ドニ・ヴァシュロン。サンセールの名門、ドメーヌ・ヴァシュロンの長男として生まれましたが、跡取りを弟に譲り、学生時代の同級生プイザンと結婚。そしてプイザンの実家のドメーヌを引き継いだのがこのル・クロ・デュ・カイユー。ボーカステルとシャトー・ラヤスの間に位置する畑、しかも樹齢の高いブドウ樹を持っていながら、ヴァシュロン氏が継ぐまでその大半はギガルのブレンド用のワインになっていました。1995年からヴァシュロン氏の確かなワイン造りが知られるようになり、現在では最上級のパプとして認知されています。しかしながら、2000年ヴィンテージを仕上げた後、彼は交通事故でこの世を去ってしまいました。 |
■ France / Sud Ouest | 11/9/2002 |
南西地方で最も注目される醸造家、アラン・ブリュモン。ここの話をする時にいつも取り沙汰されるのが、トム・クルーズがわざわざ自家用機でワインを買いに行くという事(今でもそうなのかは知らないが、笑)。実際に17世紀に建てられた有名なシャトーで、ワイン庫は歴史的建造物に指定されています。このキュヴェ・プレスティージュにはタナ種100%を新樽100%で14ヶ月熟成。パーカー氏も5ッ星をつけている。 |
■ France / Cotes du Rhone | 10/15/2002 |
ドメーヌ・デュ・ペール・パプはあまり知られていないけれど、高い評価を受ける生産者。ラ・クローという地区はシャトーヌフ・デュ・パプでも最も暑く早熟なテロワールを持つようで、ここからヴィユー・テレグラフ、フォン・ド・ミッシェル、そしてアンリ・ボノーの有名なレゼルブ・デ・セレスタンもここから生まれるという事。パーカーはこのラ・クロー・ド・マ・メール98に92点の評価を与えています。 |
■ France / Sud Ouest | 10/5/2002 |
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南西地方のジュランソン地域は、ピレネー山脈のふもとで、中心都市であるポーの南側と西側に広がる25のコミューンからなります。この地域独自の品種であるプティ・マンサン種、グロ・マンサン種を用い、ソーテルヌにも似た甘口ワインを産出。辛口もありますが、それは「ジュランソン・セック」と呼ばれ区別されます。ジュランソンは貴腐ではないのですが、木についたままの乾燥したブドウを使用します。 |
■ France / Provence | 9/27/2002 |
南仏プロヴァンスのバンドールで高い評価を受けるシャトー・ヴァニエール。「バンドールはプロバンス地方のポイヤックである。そしてシャトー・ヴァニエールは最も貴重なドメーヌの一つである」
というヒュー・ジョンソン氏。「多くのワイン通は、ヴァニエールを南仏で農民のドメーヌの1つとして評価することに同意するだろう」と言い、4ッ星を与えるロバート・パーカー氏。畑の広さは31ha、平均樹齢は35年。発酵はバリックで行ない、熟成も一部フードルと呼ばれるオークの大樽を併用。 |
■ France / Sud Ouest | 9/27/2002 |
Cahors Grezette Cuvee du Printemps シャトー・ラグルゼットのオーナーであるアラン・ドミニク・ペラン氏は、かのカルティエ社を含むバンドーム・グループの役員を務め、富と名声を手中にした人物。その傍ら、自身のワイン熱が嵩じて、カオールで5世紀の歴史を持つシャトー・ラグルゼットを購入しました。ペラン氏は、この地区のマルベック種に深い敬意を払い、最高のカオール・ワインを造るべく、最新の設備を導入。そしてミッシェル・ローランをコンサルタントに雇い入れています。 |
■ France / Languedoc Roussillon | 9/17/2002 |
日本初入荷というオックのシャルドネ。Montagnacという町にあるらしく、黄色い蝋キャップとヴァン・ド・ペイとは思えないボトルの重厚さが非常に興味をそそる。 |
■ France / Provence | 9/8/2002 |
1739年に建てられ、前庭に4頭のイルカ(ルイ15世の象徴)の像が飾られた噴水を持つプロヴァンス風のシャトー・ド・ボープレ。1890年、エミール・ドゥーブル男爵によって始められたブドウ栽培は、現当主である3代目クリスチァンまで男爵家によって営まれており、有名レストランのワインリストに紹介される他、フランス大統領官邸エリゼ宮にも納められているという。現在、約40haの畑から年間生産量は15000ケース、赤が60%、ロゼ30%、白10%。この「コレクシオン」は上級のスペシャル・キュヴェ(赤もある)。 |
■ France / Provence | 9/1/2002 |
デクサン・プロヴァンスといえば、トレヴァロンで有名な産地。ここに15haの畑を持つシャトー・カリサンヌ。"Cuvee
Prestige"とこの"Clos Victoire"等、評価の高い赤、そしてロゼや白、オリーブ・オイルも造っています。"Clos
Victoire"は、平均樹齢25年のシラー60%、カベルネ・ソーヴィニオン40%からなり、それぞれを別に仕込む。約30℃のコントロールされ15〜20日間の発酵、マロラクティック発酵の後、ブレンド。100%新樽にて12〜14ヶ月の熟成。 |
■ France / Cotes du Rhone |
BBSにてみこでぶの親爺さんにお薦め頂いたマス・ド・リビアン。このシャトーの所有する畑の土壌はヌフパプ地域に酷似する環境だそうでで、地中1mにも及ぶ石灰岩質の大きな石ころが剥き出しになる畑。グルナッシュの平均樹齢は50年、その収穫量はグルナッシュやシラーで、30〜35hl/ha、ヴィラージュ物にはもっと収穫量の少ないVVのムールヴェードル10%をブレンド。「La
Revue du vin de France 2002」にも星4ッ半で激賞されるワインということです。 |
![]() ![]() Cotes du Rhone Parallele 45 コート・デュ・ローヌ・パラレル 45 コート・デュ・ローヌ 赤 (グルナッシュ、シラー) ('99 \1,500位) ![]() ![]() Cotes du Rhone Parallele 45 Blanc コート・デュ・ローヌ・パラレル 45 ブラン コート・デュ・ローヌ 白 (グルナッシュ・ブラン主体、クレレット他) ('00 \1,500位) | |
銘酒"エルミタージュ・ラ・シャペル"で有名なローヌ地方を代表する生産者、ポール・ジャブレ。ゲラール・ジャブレ氏が手がけるスタンダードワインがこのパラレル45です。"パラレル45"というネーミングは、ラベルに描かれたそれ以南が「ミディ:南仏」という北緯45°を示すシンボルに由来するということ。 このワインに初めて出会ったのは、98年に乗ったフィンランド航空の中。機上でも美味しく頂けたワインは今でも安心できる味わい。暖かい南仏の太陽を感じる熟れた黒果実のワイン。この銘柄には白もあって、こちらもなかなか。リンゴ、白い花、低めの酸がゆったり感をもたらしながらも、フレッシュさは忘れていない。双方とも1500円程度で買える旨いデイリー。 (ポール・ジャブレ・エネ : Paul Jaboulet Aine) |
ブルゴーニュで長い歴史を持つルイ・ラトゥールが、ローヌ河中流域右岸コトー・ド・ラルディッシュにて造るシャルドネ。 |
■ France / Languedoc Roussillon |
ポール・ルイ・ウジェンヌは南仏はミネルヴォア周辺に5haの畑を持ち、約15種類ブドウを植え、すべてヴァン・ド・ターブルとして出荷する生産者。当主ポール・デュラン氏は「素晴らしいワインを造るために最も必要なこと?貧乏に耐えることだね」と言い、稼いだお金のほとんどを畑や醸造設備に投資、自分は野草や家畜を食料に自給自足に近い生活をしているという。農薬や化学肥料は使用せず、2月下旬に剪定をし一株につき芽を僅かに2つだけ残します(通常、剪定は8月頃に行い、低収量の造り手でも最低6から8つ程度の芽を残す)。古樽を使い36〜48ヶ月という長期熟成。その間の澱引きはせず、清澄・濾過をせずにビン詰め。SO2の添加は僅か9mg。このアビリはカリニャン100%という珍しいワインで、なんと大樽で4年間熟成させたもの。総生産量3500本、日本には僅か25ケースの入荷。 |
ラングドックでもニームに近い所に畑を所有し、シラーを主体にしたトップ・キュヴェ「Mas
Granier」や「Cuvee Jericho」などの評判も高いマス・モンテル。これは自家消費用ワインと言える白ワインで、ヴィオニエ種単独のボディの薄さをミュスカ種の配合で補うというグラニエ氏のマジックというワイン。残念ながらこの銘柄は畑の改殖で97がラスト・ヴィンテージとなった。 |
「ラングドックの特級ワイン」「南仏のラフィット」などと呼ばれる偉大なヴァン・ド・ペイ。中世ではアニアン修道院の農園だったという土地をギルベール夫妻が買取ったのが1970年。ボルドー大学の偉大な地質学者アンリ・オンジャン氏の「コート・ドールに似た土壌、ボルドーに似た気候」という助言を得、様々な品種を栽培、そして醸造はボルドー大学のエミール・ペイノー教授の指導を仰ぐ。 |
2002年3月発売のワイナート誌No.14の中「ラングドック・ルーションのバリューワイン155」でベスト1に選ばれたワイン。フォジェールに居を構えるレジノー夫妻は、元ボルドー、グラーヴ地区のシャトー・オーナーで、ラングドックに新天地を求め、移住したという事。35hl/haという低い収量、ワインの2/3を樽で、1/3をタンクで12ヶ月熟成。98年産が初めての出荷。 |
このワインもワイナート誌No.14「ラングドック・ルーションのバリューワイン155」で堂々第二位に選出されたもの。ジェラール・ブリュ氏は元大企業オーナーで、築きあげた財産を故郷でのワイン造りに賭けた人。1981年、ACコトー・デュ・ラングドックに含まれる12のクリュの中で最も小さいサン・ドレゼリーに15haのブドウ畑を購入。1993年には超近代的な醸造所を建設し、1998年には50haの畑を持つまでになります。収量25hl/ha。シラーとグルナッシュは5週間の長期発酵、カリニャンは21日間マセラシオン・カルボニックにて発酵。14ヶ月の樽熟、そのうち25%が新樽。 |
■ France / Loire |
![]() ![]() La Tesniere Pineau d'Aunis (Vin de Pay du Jardin de la France) ラ・テスニエール・ピノ・ドニス (ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジャルダン・ド・ラ・フランス) ロワール 赤 (ピノ・ドニス) ('00 \1,800位) ![]() ![]() Romorantin (Vin de Pay du Jardin de la France) ロモランタン (ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジャルダン・ド・ラ・フランス) ロワール 白 (ロモランタン) ('00 \1,800位) |
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今ロワールでひそかに注目を集めるティエリー・ピュズラのワイン。ここのワインは全てバイオ・ダイナミック、醸造はどの品種も同じで天然酵母による発酵、ステンレスタンクで軽くマロラティックを行いますが、葡萄の味わいを出来るだけ自然にまかせ、自然に忠実に作られるということ。 ピノ・ドニス : あまり聞かないブドウ品種ですね。別名シュナン・ノワールと言い、ロワール固有の黒ブドウなのですが、やはりカベルネ・フラン等に植替えが進んでいる品種。しかし、ティエリー・ピュズラはこうした固有品種をかたくなに守り続けているそうです。ワインは、淡いルビー色をしており、いちご、チェリーのジャムといったアロマティックで品の良いピノ・ノワール系の甘さ。一口飲むと「野生」を感じるしっかりした味わいにビックリ。独特のアルコール感と熱く感じる余韻。アロマと味わいの対比がユニークなワイン。ワイン好きにブラインドで飲ませたら・・・「いい具合に熟成したピノ・ノワールだねぇ」なんて言いそう(笑)。 ロモランタン : 1519年、フランソワ1世によって植えられ、以前は北部フランスで栽培されていたロモランタン種も、今では急速に姿を消しているようです。ほんのりと密、栗や金柑に似た和風なアロマが不思議。濃い黄金色、ナチュラルでミネラル感のあるボディで、余韻ではロワールらしいきっちりとした酸と春の山菜を思わすような苦味。非常に個性的、熟成したシャルドネの雰囲気もあります。 (ティエリー・ピュズラ : Thierry Puzelat) |
■ France / Savoie |
サヴォワはスイスとの国境に近く、レマン湖の岸とローヌ川、イーゼル川沿いある約1500haの栽培面積を持つ産地。白ワインが全体の7割を占め、残りは赤とロゼ。地理的にもスイスで多く消費されているようで、白ワインはチーズ・フォンデュに合うとも言われます。 |
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新着ローヌ、ロワール 前回 |
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