New Arrival
カリフォルニア(U.S.A.) 2002年9月-12月

■ California / Napa

12/9/2002


Clos du Val Cabernet Sauvignon Napa Valley (Snowman Bottle)
クロ・デュ・ヴァル・カベルネ・ソーヴィニオン・ナパ・ヴァレー (スノーマン・ボトル)
ナパ 赤 (カベルネ・ソーヴィニヨン)
('98 \5,600位)

 クリスマス時期にトップページへ載せたボトルです。ナパの有名ワイナリー、クロ・デュ・ヴァルからクリスマス・ヴァージョンのボトルが発売されました。このスノーマンボトル、サンタボトル、ツリーボトルの三種類があって、すべてボトルに可愛くエッジングされています。木箱も付いていて、プレゼントにも最適。中身は飲んでませんが、定評あるカベルネですから大丈夫でしょう。素敵なクリスマスを!
クロ・デュ・ヴァル : Clos du Val Wine


Rudd Chardonnay Carneros District
ラッド・シャルドネ・カーネロス・ディストリクト
カーネロス  白 (シャルドネ)
('99 \5,000位)

 ラッド・エステイトの前身は1980年に創設されたジラルド・ワイナリーで、1996年に現在のオーナーであるレスリー・ラッド氏が買い取りました。ラッドのワインメーカーを勤めるのは、あのデビット・レミー(チョーク・ヒル、マタンザス・クリーク、ドミナスなどで活躍した)で、カーネロスとロシアンリヴァーからのシャルドネ、ボルドーブレンドのジェリコなどをリリースしています。
 さすがに緊迫感と凝縮感を伝えるワインで、リンゴ、柑橘の皮といった清廉なアロマに、熟度がありながら整然とした果実味。ただ現時点ではどうもオークの要素が強すぎ。木屑の香と、粉っぽさが残念。
(ラッド・エステイト : Rudd Estate)


■ California / Sonoma

11/30/2002



The Doobie Brothers Doobie Red
ザ・ドゥービー・ブラザーズ・ドゥービー・レッド
ソノマ・カウンティー 赤 (カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー)
('01 -)

 1970年代から80年代前半にかけて全世界を熱狂させたカリフォルニアを代表するロック・グループ、ドゥービー・ブラザーズ。そのマネージャーを務めていたブルース・コーンが1984年に始めたソノマのワイナリーがB.R.コーン。
 なんとここから「Doobie Red」なるワインがリリースされました!裏にはメンバー全員のサインが入っててファンにとってはたまらない。中身はレッド・ベリーを中心とした元気なミディアム・ボディ。そんなことよりファンなら絶対に欲しいワインです!☆
B.R.コーン・ワイナリー : B.R.Cohn Winery


■ California / Napa Valley Special Vol.4

11/17/2002



Paloma Merlot Napa Valley
パロマ・メルロー・ナパ・ヴァレー
スプリング・マウンテン 赤 (メルロー)
('99 \8,000位)

Turley Petite Syrah Hayne Vineyard
ターリー・プティ・シラー・ハイン・ヴィンヤード
ナパ・ヴァレー 赤 (プティ・シラー)
('96 '99 \15,000位)

その他カリフォルニアワイン7本
今月の味わいのあるワイン11月(2):ナパ・ヴァレー特集はこちらへ


■ California / Napa Valley Special Vol.3

11/2/2002



Harlan Estate
ハーラン・エステイト
ナパ・ヴァレー 赤 (カベルネ・ソーヴィニヨン主体)
('95,'96,'98 \50,000前後)

Pahlmeyer Meritage Napa Valley
パルメイヤー・メリテージ・ナパ・ヴァレー
ナパ・ヴァレー 赤 (カベルネ・ソーヴィニヨン主体)
('93,'99 \10,000位)

その他カリフォルニアワイン36本
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■ California / Napa Valley Special Vol.2

10/15/2002



Turley Zinfandel Hayne Vineyard
ターリー・ジンファンデル・ハイン・ヴィンヤード
ナパ・ヴァレー 赤 (ジンファンデル)
('99 \15,000位)

Kongsgaard Chardonnay
コングスガード・シャルドネ
ナパ・ヴァレー 白 (シャルドネ)
('99 \10,000位)

その他カリフォルニアワイン19本
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■ California / Napa Valley Special Vol.1

10/1/2002



Saintsbury Pinot Noir "Brown Ranch" Carneros
セインツベリー・ピノ・ノワール "ブラウン・ランチ" カーネロス
カーネロス 赤 (ピノ・ノワール)
('98,'99 \15,000位)

Patz & Hall Chardonnay Napa Valley
パッツ & ホール・シャルドネ・ナパ・ヴァレー
ナパ・ヴァレー 白 (シャルドネ)
('99 \4,800位)

その他カリフォルニアワイン27本
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■ California / Sonoma

9/15/2002



Flowers Camp Meeting Ridge Moon Select Pinot Noir
フラワーズ・キャンプ・ミーティング・リッジ・ムーン・セレクト・ピノ・ノワール
ソノマ・コースト 赤 (ピノ・ノワール)
('97 \19,000位)

Flowers Perennial Red Wine
フラワーズ・ペレニアル・レッド・ワイン
ソノマ・コースト 赤 (下記参照)
('00 \5,000位)
 カリフォルニアにやって来る前は、ペンシルヴァニアのバックズ・カウンティーで苗木商を営んでいたというウォルトとジョアン・フラワー夫妻。二人はソノマの海岸沿いにそびえる山脈に想像力を掻き立てられ、この地でピノ・ノワールとシャルドネを栽培することを決めたという。現在では非常に高名な畑となった、海岸近くの海抜400メートルにある急斜面「キャンプ・ミーティング・リッジ」を買取り、91年よりブドウ栽培を始める。96年の収穫時よりラ・クレマとボーリューで活躍していた敏腕ワインメーカー、グレッグ・ラフォレットを迎え入れ、97年には新しいワイナリーも完成。「キャンプ・ミーティング・リッジ」からはピノ・ノワール、シャルドネを生み出し、現在でも入手困難なワインの一つとなっています。キャンプ・ミーティング・リッジの中でも年産400ケースしか生産されないスペシャル・キュヴェがムーン・セレクト。
 キャンプ・ミーティング・リッジ・ムーン・セレクト97 : ワイン会が開かれている某宅に少し遅れてお伺いしたところ、ムーン・セレクトが開いている・・・しかしボトルはすでに空っぽ(おいおい、笑)。グラスに残ったワインを飲んだだけなのですが。
 以前、通常のキャンプ・ミーティング・リッジ97を頂いた事があったので、やはりイメージは似ている。硬さのある打ち解けないワインで、ギッシリ詰まったプラム系黒果実。煙のようなミネラルとタールの余韻。独創的な異次元のピノ・ノワールのような感じは、熟成させたらどうなるのだろう・・・しかし残ってないだろうなぁ。
 ペレニアル : フラワーズが造る多品種を使った珍しいワイン。どうやらヴィンテージ毎にセパージュを変えるようで、2000年はピノ・ノワール53%、シラー28%に、ジンファンデル、ピノ・ムニエ、そしてシャルドネまでも入っている。
 面白いワインです。チェリー系赤果実を中心に、茎、レッド・ペッパー、梅昆布茶の和風なアロマに、ほんとシャルドネのような感じも。冷涼な気候を感じさせるひんやりとした質感だけれども、硬さはなく、酸を芯にした流れるような果実味。ラベル裏に記されている「Perennial...every year unique」「Enjoy with your favorite food and friends」の文字通り、気取りのない美味しさ。
(フラワーズ・ヴィンヤード & ワイナリー : Flowers Vineyard & Winery)


■ Washington

9/3/2002



Quilceda Creek Cabernet Sauvignon
クィルシーダ・クリーク・カベルネ・ソーヴィニオン
パジェット・サウンド 赤 (カベルネ・ソーヴィニオン主体、メルロー、カベルネ・フラン)
('97 \10,000位)

 最近興味のあるワシントン州のワイナリー。オーナーのアレックス・ゴリツィンの叔父はあの伝説的ワインメーカー、アンドレ・チェリシチェフ。彼の啓蒙を受け、ガレージ裏でワインを造り始めたという。カベルネ・ソーヴィニオンに少量のメルローとカベルネ・フランをブレンド。93年以降はすべて新樽100%。「ワイン王国」No.14で中川プランニングの井上さんは「ワシントン州のハーラン」と言い「シャトー・オー・ブリオンの樽を使っている」とか。堀さん、針井さんも高く評価していたもの・・・
 黒みがかった濃い色合い。ロースト、針葉樹、ややミンティーな部分のある高級感ある香り。厚みのある果実に、酸、タンニンが見事に調和したボルドーライクなワイン。メドック格付けに全くひけをとらない完成度。現時点でも美味しいが、熟成させてみたい。素直に素晴らしいと思ったと同時に、まだまだワインの世界地図は書き換えられていく気がした一本。
(クィルシーダ・クリーク・ヴィントナーズ : Quilceda Creek Vintners)


Hedges Columbia Valley Red Wine
ヘッジス・コロンビア・ヴァレー・レッド・ワイン
コロンビア・ヴァレー 赤 (カベルネ・ソーヴィニオン52%、メルロー35%、カベルネ・フラン8%、シラー5%)
('99 \2,500位)

 ヘッジ・セラーズは、もとは様々な農産物をヨーロッパに輸出するブローカーとして働いていたオーナーのトム・ヘッジとアン・マリー夫人によって1988年に始められました。スウェーデン向けにワシントン産の良質なワインを輸出していたことをきっかけに、1991年自らワイン生産することを決定。シャトー・スタイルのワイン造りにこだわり、常に最高品質のぶどうを確保するためにカベルネ、メルロー、シラーの優良な産地として評価が高い、コロンビア・ヴァレーのレッド・マウンテンに自社畑を購入。新鋭のワイナリーでありながら、ヨーロッパでの確固たる地位を築き上げ、ワインスペクテーター誌から「世界でトップ25に値するワイナリー」と賞賛されています。
 レッド・マウンテンは、2001年6月に新しいAVA(原産地呼称)として認められたばかりの総面積約1,600ha、内280haがブドウ畑という小さな地区ですが、実はトム・ヘッジ氏が独立運動の中心となり活動していたという事。丁度フランスのボルドー地方と同じ緯度に位置する。
 鮮やかで赤みの強いガーネット。レッド・カラントやリキュール漬けのプラムを中心に、杉や赤肉、ほんのり樽香がプラス。決して大きな体格ではないけれど、酸を芯としたピュア果実、アフターでのちょっぴりの苦味まで、よくまとまっています。
(ヘッジズ・セラーズ : Hedges Cellars)


■ California / Napa

9/1/2002



Beringer Merlot Bancroft Ranch
ベリンジャー・メルロー・バンクロフト・ランチ
ハウエル・マウンテン 赤 (メルロー)
('87 \10,000位)('90 \10,000位)

Beringer Cabernet Sauvignon Private Reserve
ベリンジャー・カベルネ・ソーヴィニオン・プライベート・リザーブ
ナパ・ヴァレー 赤(カベルネ・ソーヴィニオン主体)
('89 \10,000位)

 ドイツ系の移民、ベリンジャー兄弟によって、1876年、ナパ・ヴァレー、セントヘレナに設立。禁酒法の時代にも教会のミサ用にワインの醸造を許されていた由緒あるワイナリー。1970年以降、ワインメーカー、ナイチンゲールが活躍。その後は現ワインメーカーのエドワード・スプラジャと栽培責任者シュタインハウアーの協力の下、14品種、約30タイプという高品質ワインをリリースしています。
 バンクロフト・ランチ90 : 2001年、幸いにもカリフォルニア・ワイン・インスティチュート代表の堀賢一氏とご一緒させて頂く事ができ、氏がチョイスされたワインを堪能する事ができました。その中でも一際感動したのが、このメルローで、堀氏も「ワイン王国」No.14の中で推薦されていました。
 普段メルローをあまり飲まないだけにビックリ。弾けるような赤や黒のスパイスと清涼感のある森やミント、擦ったマッチ、熟成からの奈良漬っぽさ。複雑で色気のあるブーケは、氏の言われる「野生腐敗酵母」からの土の感じ。ボディは柔らかでバランスよく、余韻で舌の上に残る細やかなタンニンが旨い。メモの最後は「最高のメルロー!」の文字。堀氏曰く「沢山買っといて良かった」(笑)。
 バンクロフト・ランチ87、プライベート・リザーブ89 : 2002年春に一緒に開けてみました。87年のメルローより、89年のカベルネの方が熟成していたのが面白く、ヴィンテージの差もあると思いますが、やはりナパ・ヴァレーでも高地にあるハウエル・マウンテンという場所のポテンシャルを感じるよう。90同様に柔らかな中にもキッチリと骨格を残すバンクロフト・ランチ、ある意味、飲み頃の頂点のように、熟れたプラムと温かさのある果実のプライベート・リザーヴ。
ベリンジャー・ヴィンヤーズ : Beringer Vineyards


以下、今年「無印良飲」に掲載したものを載せておきます。


■ California / Monterey


Estancia Pinnacles Pinot Noir
エスタンシア・ピナクルズ・ピノ・ノワール
モントレー 赤 (ピノ・ノワール)
('99 \2,600位)

 エスタンシアはフランシスカンフ最も成功している銘柄のひとつ。スペイン語で「エステイト」を意味する、大規模ワイナリーで100ha以上のブドウ畑を所有しています。
 ブルーベリーやプラムを思わずほどの十分な果実香、ほどよい甘味、樽香が複雑。すべすべした口当たり、しっかりとしたボディ、落ち着きのある上質な全体像。これは美味しい。モントレーのピノ・ノワールは目が離せません。
(エスタンシア・エステイツ : Estancia Estates)




■ California / Santa Barbara


LinCourt Vineyards Pinot Noir Santa Barbara County
リンコート・ヴィンヤーズ・ピノ・ノワール・サンタ・バーバラ・カウンティー
サンタ・バーバラ 赤 (ピノ・ノワール)
('99 \3,000位)

 「FoleyとLinCourt、この2つのワイナリーは姉妹関係にあって、どちらもロサンゼルスでCKE Restauransなどの会社を経営するWilliam Foleyが所有している。彼がサンタバーバラでワインを造り始めたのが1978年、当初は買い付けブドウを使っていたが、その後La Cuesta Vineyardを購入し、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローを造り始めた。そして1996年にはSanta Ynez Wineryが所有していたワイナリーを手に入れてLinCourt Vineyardsを設立した。ちなみにLinCourtとは彼の2人の娘、LindseyとCourtneyの名前からつけたものである。LinCourtでは、自社畑のブドウのほか、有名なBien Nacido Vineyardなどからの買い付けブドウを使って、シャルドネ、ピノ・ノワール、シラーの3種類のワインを造っている。ファースト・ヴィンテージである97年産のシャルドネがWine Spectator誌の1999年Top 100ワイン(55位)に選ばれて一躍脚光を浴びることとなった。」
【CWFC Zoukさんのコラム "四方山AtoZ"より】

 十分に手の掛かったワイン。エッジはほんのりと淡いルビーレッド。フランボワーズからプラムのしっとりと落ち着いた香りはブルゴーニュ的、ボーヌにありそうな印象。コンポート、なめし革のやや熟成したブーケも。シルキーで焦点の定まった味わいは、新世界の甘さから余韻のピリッとした辛さへ。後口でのタンニンがやや粗い感じだけど、あくまで完成度が高いゆえ。フルーツソースを使ったジビエが食べたい気分。温度が上がると甘さが大きくなるので、この季節は少し冷やして。
(リンコート・ヴィンヤーズ : LinCourt Vineyards)




■ California


Electra California Orange Muscat Wine
エレクトラ・カリフォルニア・オレンジ・マスカット・ワイン
カリフォルニア(マデラ) 白 (オレンジ・マスカット)
('98 \1,350 375ml)

 アンドリュー・クォディーは、カリフォルニアのマデラにて、デザートワインを専門に生産するワイナリー。以前、「Elysium California Black Muscat / エリシウム・カリフォルニア・ブラック・マスカット」というワインもHP上で紹介しました。

 こちらはオレンジ・マスカットという品種から造られる、デザートワイン。オレンジと名のつくだけあって、コアントローの風味が印象的。レモンティーや柑橘類の爽やかな酸味がブドウの甘さと交わる気さくな甘口。アルコールが低いので、女性の方でもOKでしょう。天使のイラストは、ちょっとしたプレゼントにも使えるかな?クォディーのワインは、なんだかワクワクするような楽しさがあります。
(アンドリュー・クォディー・ヴィンヤーズ : Andrew Quady Vineyards)


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