■ New Zealand / Marlborough | 12/12/2002 |
前出の西オーストラリアのケープ・マンテルを経営する、デヴィット・ホーネンが1985年に創業したワイナリー。1990年にあのヴーヴ・クリコに買収され、ルイ・ヴィトン・モエ・エ・ヘネシーの傘下となりました。ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランは高い評価を受けていますが、このクラウディー・ベイがその先鞭をつけたのは間違いない。 |
■ Australia / Western Australia | 12/9/2002 |
ニュージーランドのクラウディー・ベイとともに、1970年デヴィット・ホーネンが西オーストラリア、マーガレット・リヴァーに創立したケープ・マンテル。現在はこのワイナリーを高く評価したフランスのヴーヴ・クリコが親会社となっています。 |
■ Australia / South Australia | 12/3/2002 |
![]() ![]() Grosset Gaia グロセット・ガイア クレア・ヴァレー 赤 (カベルネ・ソーヴィニオン72%、カベルネ・フラン23%、メルロー5%) ('99 \5,000位) ![]() ![]() Grosset Pinot Noir グロセット・ピノ・ノワール ピカデリー・ヴァレー 赤 (ピノ・ノワール) ('98 \4,200) |
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グロセットは1881年に創設されたブティック・ワイナリー。特に年間生産量約8000ケースの半分を占めるリースリングは世界各国で高い評価を得ており、ジェフリー・クロゼット氏自身は1998年に、オーストラリアのワイン・マガジン誌で「オーストラリアン・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた他、ドイツで行われたリースリング・サミットでは「リースリング・ワインメーカ一・オブ・ザ・イヤー1998」も獲得しています。 ガイア : ジェフリー・クロゼットはボルドー・ブレンドの赤ワインも手掛けており、ガイアと名づけられています。今日クレア・ヴァレーはリースリングの産地として知られていますが、ここで造られた赤はさすがに果実味に寄らないエレガントなボルドースタイル。ヴィンテージが若いせいか、やや青さのあるファンデーション風のアロマと乾いたタンニンが残念ですが、若いだけに少し置いておくと面白いかもしれない。暑いイメージのある南オーストラリア州にも、色んなテロワールがあることを実感できた一本。 ピノ・ノワール : グロセットのピノ・ノワールは最近造り始めたものだと思いますが、以前紹介したピカデリー・ヴァレーのバラットからブドウの供給を受けているようです。確かにバラットとよく似た質感で、やや透明度を増したようなワイン。熟したプラム&チェリー、ハリのある洗練されたワインはグロセットのリースリングと共通するところかも。 (グロセット : Grosset) |
■ Australia / Victoria | 11/30/2002 |
ヴィクトリア州西部にあるグランピアン地区、アララットにあるワイナリー。マウント・ランギ・ギランとは、アボリジニの言葉で「黄色い尾をもつ黒いオウムの故郷」の意味だとか。1969年フラティン兄弟により創設され、1979年にワインメーカーとしてトレヴァー・マストを向かえ、1987年には彼の所有となりました。現在では年間2万ケースを生産し、オーストラリアのトップクラスのワイナリーとしての地位を確立しています。ワイナリーを代表するシラーズは冷涼な地域で作られるオーストラリアン・シラーズの中でもベストとの評判。 |
■ Australia / Western Australia | 11/30/2002 |
オーストラリアのワインの中でも、大きな成功と国際的評価を得ているのがこのルーウィン・アートシリーズ・シャルドネ。このワイナリーは、もともとロバート・モンダヴィとのジョイント・ベンチャーを目指していたらしいのですが、結局1974年に独自で創立、ホーガン家が経営を続けています。よって、モンダヴィ氏の助言がワイン造りの根本に活かされています。毎年変わるアートラベルを装おうアーティスト・シリーズのシャルドネは、ジェームス・ハリディ氏が「BMWの価格で買える、ロールス・ロイス」と称したルーウィンのフラッグシップ。 |
■ Australia / Western Australia | 11/17/2002 |
![]() ![]() Alkoomi Saivignon Blanc Frankland River アルクーミ・ソーヴィニヨン・ブラン・フランクランド・リヴァー フランクランド・リヴァー 白 (ソーヴィニヨン・ブラン) ('01 \2,100位) ![]() ![]() Alkoomi Chardonnay Frankland River アルクーミ・シャルドネ・フランクランド・リヴァー フランクランド・リヴァー 白 (シャルドネ) ('96 \2,250位) |
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アボリジニ言語で「我らが選びし地」を意味するアルクーミの畑は、現オーナーであるマーヴ・ラング氏の父が1946年に広大な土地を購入し、穀物、羊、家畜混合農場を展開していた所有地に、1971年マーヴとジュディ夫妻がカベルネ・ソーヴィニヨンを主体にわずかなシラーズとマルベックを初めて植樹しました。1980年代から90年代にワイン畑を拡大、その結果として現在アルクーミは、西オーストラリアで最も広大なワイン畑を所有しているワイナリーの一つに数えられています。 ソーヴィニヨン・ブラン : 緑がかった淡い黄色。2001という若いワイン、青リンゴのアロマと味わい。ミネラリーで清廉な酸味が口中でグッと主張する。たまにはフレッシュなこんなワインを飲むとホッとします。 シャルドネ : うってかわって96のシャルドネは非常に個性的。熟成によるものだと思いますが、かなり濃い黄金色。杏、花梨、生姜、青梅のシロップ煮のようなアロマ。黄色果実の酸がしっかりあり口内を刺激するほど。一瞬、もっと年数の経ったワインに間違えそう。 (アルクーミ・ワインズ : Alkoomi Wines) |
■ Australia / Victoria | 11/9/2002 |
ヤラ・リッジは1982年に弁護士Louis Bialkower氏が5haの畑にシャルドネ、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニオン等を植え、興されたワイナリー。現在ではベリンジャー・ブラス社の傘下となり、1993年にはその畑面積も60haへと拡大されている、ヤラ・ヴァレーで最も成功を収めているワイナリーです。ワイナリーの名前にもなっている「ヤラ・リッジ」とは、ブドウ畑が広がるクリスマス・ヒルの別名で、ラベルの破線はクリスマス・ヒルを、5本の線はブドウ畑を、横の直線はヤラ川を表しているとか。 |
■ New Zealand / Central Otago | 10/15/2002 |
![]() ![]() Felton Road Pinot Noir Block 3 フェルトン・ロード・ピノ・ノワール・ブロック・スリー セントラル・オタゴ 赤 (ピノ・ノワール) ('01 \6,000位) ![]() ![]() Felton Road Chardonnay Barrel Fermented フェルトン・ロード・シャルドネ・バレル・ファーメンテッド セントラル・オタゴ 白 (シャルドネ) ('01 \3,800位) |
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にわかにカルト・ピノの生産地として注目を集め始めているニュージー・ランド。NZの産地の中でもオタゴは一番南の産地(一番寒い)で唯一内陸性の気候。優良ワイナリーが集まっているマーティンボローに迫る勢いのホットな産地。そこで話題となっているのが、このフェルトン・ロードで、マスター・オブ・ワインの授業に使われて、一気にブレイクしたという。醸造家ブレア・ウォルター氏は、ブドウ栽培から醸造管理まで一切の妥協をせずに徹底したこだわりをみせ、ダム用に開発された地形図を元に、ブロックごとに栽培品種を決定している。 ブロック・スリー : フェルトン・ロードを代表するカルト・ピノ。60%新樽のフレンチオークで11ヶ月の熟成。生産量はたった300ケース。ピノ・ノワールとしては濃さを感じるガーネット。2001という若いワインだけに、還元的な要素が強く、ブルーベリーのアロマは揮発香と共に押し黙り気味。紫をイメージさせる、冷ややかで鉱物的なミネラルと酸が硬さを感じさせる。ただし、約一時間後から立体的な深みを見せはじめ、グリップの強さとしなやかさが。思わず「やっぱり凄いんじゃない!?」と言ったほど、現時点では☆とならないが、ポテンシャルには興味津々。 シャルドネ : 淡くグリーンのかかった色調は、やはりライムやレモンピールのフレッシュなシャルドネ。透明感のあるミネラルが溶けた、静かだけれども強さのあるボディ。余韻での渋みはやや焼きの浅い樽? 酸味の芯が冷涼な気候を物語るよう。 (フェルトン・ロード・ワインズ : Felton Road Wines) |
■ New Zealand / Canterbury | 10/5/2002 |
![]() ![]() Pegasus Bay Prima Donna Pinot Noir ペガサス・ベイ・プリマ・ドンナ・ピノ・ノワール 南島-カンタベリー 赤 (ピノ・ノワール) ('99 \4,000位) ![]() ![]() Pegasus Bay Pinot Noir ペガサス・ベイ・ピノ・ノワール 南島-カンタベリー 赤 (ピノ・ノワール) ('98 \3,000位) | |
カンタベリーはマールボロの南にあるワイン生産地。NZ国内で4番目の広さを持つ地域ですが、開発途上でこれからが期待される土地。ここで注目を集めるペガサス・ベイ。1986年にドナルドソン一家が古い氷河の跡に40haのブドウ畑を作り、1991年に初リリース。赤白共に国際品種を用い多彩なラインナップを持ちますが、中でも成功を収めているのがリースリングとこのピノ・ノワール。 プリマ・ドンナ99 : プリマ・ドンナは優良な年にだけ生産されるプレミアム・キュヴェで、ブルゴーニュの流儀にならった上面開放型発酵層、フレンチオークの小樽にて18ヶ月の熟成、ノン・フィルターで瓶詰め。 紫が反射して見える若々しさのある暗めのルビー色。あるワイン好きさんが言われていたように、確かに「アルミ缶」と「お漬物」。ブラックベリーにタールが混ざる香りは最初はやや閉じ気味。現時点ではやや酸の強さが強くシャープに感じるものの、この果実が持つ密度の高さは素晴らしい。NZのワインは、カリフォルニアとフランスの中間のようなバランスなので、今でも飲めますが、もう少し待ったほうが良くなるように思う。その証拠に5時間経った時点での香りは、甘いジャミーな香りがバンバン。ポテンシャルは二重丸。【D:2001】 ピノ・ノワール98 : 丸く豊潤な香りは、レーズンの入ったパウンドケーキやイチゴのコンフィ的な親しみ易いアロマと樽からの強めのバニラ。心地よい熟成香もあり、プリマ・ドンナに比べると、まったり感のあるボディ。余韻のタンニンはやや粗いだけど、レギュラー・キュヴェとしての完成度は高い一本だと思います。【D:2002】 (ペガサス・ベイ : Pegasus Bay - Donaldson Family Ltd.) |
■ Australia / Western Australia | 9/27/2002 |
BVCワインダイアリーで、店長さんが初めて◎をつけたワイン(笑)。このピカーディについて調べてみると、西オーストラリアの名ワイナリーとして名高いモス・ウッドを創設したビル・パネル氏が1993年に開いたブティック・ワイナリー。Picardyは、フランスのワイン名産地が「P」で始る名が多いので付けたのだとか(Pomerol,
Pauillac, Pommard)。ピノ・ノワールとシャルドネのクローンは、ブルゴーニュから持ち帰ったものを使い、ピノ・ノワールはクローン114、115、777を使うというこだわり。発酵は28〜35℃にて12〜16日間、オーク内でマロラクティック発酵を経て、新樽から4年使用のフレンチオークにて12ヶ月の熟成。瓶詰め前に軽く濾過。 |
■ Australia / South Australia | 9/15/2002 |
![]() ![]() Trevor Jones Virgin Chardonnay トレヴァー・ジョーンズ・ヴァージン・シャルドネ バロッサ・ヴァレー 白 (シャルドネ) ('99 \2,800位) ![]() ![]() Trevor Jones Boots Grenache トレヴァー・ジョーンズ・ブーツ・グルナッシュ バロッサ・ヴァレー 赤 (グルナッシュ主体) ('00 \2,200位) |
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オーストラリアの中でも高い評価を受けるトレヴァー・ジョーンズは、何故か長靴がトレード・マーク。パーカー氏は「将来性の高いバロッサ・ヴァレーのスター」と言い、彼のワインを「フルーツ爆弾」と表現する。 ヴァージン・シャルドネ : このワインは、オーク樽を使わないシャルドネ。通常そんなワインを「UNWOODED」とも呼びますが「VIRGIN」というネーミングが洒落てますね。 このワインにパーカー氏は91点をつけたという事ですが(現在では2001ヴィンテージまでリリースされています)噂以上に素晴らしい。アン・オークながら、果実感は十分。メロンやトロピカル・フルーツのオーストラリアならではの豊かさが詰まっています。ボリュームが大きくなりすぎる感のあるオーストラリアのシャルドネですが、このワインは本当にピュアで、ブドウ本来の美味しさを感じます。大きなボトル、センスの良いゴールドの外観、2000円代としては、かなり楽しめるシャルドネ。 ブーツ・グルナッシュ : オーストラリアワインの先駆者、グレートフル・パレット社のダン・フィリップ氏との共同プロジェクトにより、世界レベルの市場を意識したワインだという。その目的が「個性的でありながら適正価格のワインを造ること」。 樹齢80年のグルナッシュの古木を主体に、カベルネ・フランとメルロをブレンド。 赤みの強いキレイな色あい。甘くジャミーで、イチゴのショートケーキや紅生姜っぽさのあるユニークなアロマ。高いアルコール感、陽気で気さくな親しみの持てるグルナッシュ。晴れた休日に、オープンカフェで飲みたい気分。 日本に来た時もトレヴァー・ジョーンズ氏は長靴を履いていたそうですが、ご本人の畑を大切にする意思が表現されているような二本のワイン。 (トレヴァー・ジョーンズ : Trevor Jones) |
日本ではまだあまり話題にのぼらないけれども、現地ではコレクターズ・アイテム的なワイン達。パーカー氏はすべてのワイナリーに5ッ星をつけています。 |
■ Australia / South Australia | 9/1/2002 |
マクラーレン・ヴェールの新たなスーパースターとされるフォックス・クリーク。1995年から大学教授をしていた著名な博士(内3人は大学教授)が集まって始めたベンチャー・ビジネスで、葡萄栽培はワッツ家の協力のもと、高評価のワインを続出している。このシラーズ・リザーブ(パーカーポイント96点)を筆頭にカベルネ・ソーヴィニオン・リザーブ、JSMブレンドなどを造っています。 |
![]() ![]() Torbreck "Run Rig" Barossa Valley トルブレック "ラン・リグ" バロッサ・ヴァレー バロッサ・ヴァレー 赤 (シラー97%、ヴィオニエ3%) ('99 \19,000位) ![]() ![]() ![]() Torbreck Woodcutter's Red トルブレック・ウッドカッターズ・レッド バロッサ・ヴァレー 赤 (グルナッシュ主体、シラーズ、マタロ) ('99 \2,000位) |
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日本にも輸入されるようになり話題を集めているトルブレックのワイン。オーナーのデヴィット・パウウェルは彗星のように現れたローヌ風ワインをつくり出す天才といわれている醸造家。ワイナリーを経営する親戚がいたが、彼自身は全て独学でワインを学び、1994年からワインを造り始めました。きっかけになったのは、ポール・ジャブレのエルミタージュ・ラ・シャペルとジャン・ルイ・シャーヴのエルミタージュに触発されたのだという。 ラン・リグ : トップキュヴェのラン・リグは95年95P、96年96P、97年98P、98年99Pという驚くべきポイントをパーカーがつけているスーパーOZ。シラー97%を30ヶ月オーク樽で熟成、瓶詰めの直前にヴィオニエ3%をブレンド(伝統的なコート・ロティもヴィオニエを少量加えている)。バロッサ・ ヴァレーの複数の畑から、ラン・リグのために特定のキャラクターのブドウのみを選別しているため、非常に数が少ない。 光を通さないほどの黒々とした色合い。OZの押しの強いアロマを想像していたのですが、意外とクールで、ミント系のハーブ、ユーカリ、ブラック・ペッパー、炙った肉、樽からのバニラは裏に隠れている。さすがに味わいは十分に濃密、キャラメルの甘さ、継ぎ目のない舐めるような質感に舌先を刺激する酸がアクセント。ミネラルや酸のレベルさえあるので、これは熟成を期待したいワイン。 ウッドカッターズ : トルブレックというワイナリー名は、スコットランドでキコリ(Woodcutter)の仕事をしていたときに、夫人と出会った森の名前に由来。このワイナリーのスタンダードとなるウッドカッターズは、まさに「オレのワイン」的なネーミング。深い赤紫で赤い花や甘草。余韻ではグルナッシュの乾いた感覚がバランスをとり、比較的爽やかに感じるのですが、ボディ自体はかなりの重さ。この価格としては十分すぎる出来! (トルブレック : Torbreck) |
ヌーンも日本の市場ではほとんど見かけない銘柄ながら、現地では知られた新たな生産者。父親のワイナリーを継いだドゥルー・ヌーンが産み出すシラーズ・リザーブ、カベルネ・ソーヴィニオン・リザーブ、エクリプス(グルナッシュ+シラーズ)等が話題を集めています。非常に印象的なボトル・デザインが秀逸。 |
■ Australia / Victoria | 9/1/2002 |
オーストラリアでは地味な存在のシャルドネ。パーカーがOZでたった二つシャルドネに5ッ星を与えているのが、このニコルソン・リヴァーとバラットというワイン。ラベルのイラストがとってもお洒落。 |
■ Australia / South Australia | 9/1/2002 |
![]() ![]() Barratt Pinot Noir Piccadilly Valley バラット・ピノ・ノワール・ピカデリー・ヴァレー アデレード・ヒルズ 赤 (ピノ・ノワール) ('99 日本未輸入:現地価格\3,500位) ![]() ![]() Barratt Chardonnay Piccadilly Valley バラット・シャルドネ・ピカデリー・ヴァレー アデレード・ヒルズ 白 (シャルドネ) ('99 日本未輸入:現地価格\2,700位) |
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夕闇の畑が描かれたクールな外観のバラット。1993年に設立された新しいワイナリー。1990年に購入したピカデリー・ヴァレーの畑5.2haからのブドウは他のワイナリーにも供給されている。ピノ・ノワール、シャルドネ共にパーカー氏は「傑出」の五ッ星評価を与えており、地元アデレード・ヒルズのワインショーでは、金賞、銀賞を獲得しているが、日本には入ってきていない。日本でも著名なジェフリー・グロセットと親しく助言を受けながらワイン造りを行っているよう。 ピノ・ノワール : 総生産量は200ケース足らずで、新樽50%にて約11ヶ月の熟成。鮮やかなガーネット、印象的な香りで、甘さのあるチェリー、スモモに、タールと少しのセメダイン香が混ざる。若さがありながら口当たりの良い柔和な果実。かつ大柄すぎず安心感のある味わい。最初は、カリフォルニアの優れたピノ・ノワールに似ていると思ったが、飲み終えると何故かトラディショナルな印象。 シャルドネ : 深い黄金色でオーストラリアらしいフルーツ系のアロマ。肉厚なマンゴーやアボガド、メロンの甘さと爽やかさのカンロ飴。ミネラルや渋みが全体を引き締め立体感はあるが、まだ果実と調和していない風。ちょっと熟成されたものを飲んでみたい白で、現時点ではピノ・ノワールに軍配。 (バラット : Barratt / Lindsay & Carolyn Barratt) |
■ New Zealand / Martinborough |
首都ウェリントンの北にある北東の東南部に位置するワイララパ地区でクライヴ・ペイトン氏によって1980年に設立されたアタ・ランギ。この地の土壌は排水性のよい粘土ローム質、沈積土、沈泥ローム質で構成され、気象条件はフランス・ブルゴーニュ地方南部に類似した比較的冷涼な気候。そのため、主にピノ・ノワールやシャルドネが適しているとされます。アタ・ランギのピノ・ノワールは、最近評判のワイン。NZ産のピノは、カリフォルニアとフランスの中間に位置するニュアンスだと思うのですが、アタ・ランギがそれを表現していると思います。 しかし、ここのロゼワインも美味しい。 カベルネとピノから造られる面白いロゼは、写真のように鮮やかなバラ色。ラズベリー香やミルキーな甘さが心地よい。味わいにもふくよかさがあっていいんです。名前は「夏のロゼ」だけど、今の季節、花見に持って行きたい一本。 |
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