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California / Napa Valley |
![]() ![]() Caymus Cabernet Sauvignon Napa Valley ケイマス・カベルネ・ソーヴィニオン・ナパ・ヴァレー ナパ・ヴァレー 赤 (カベルネ・ソーヴィニオン主体) ('97 \7,500位) ![]() ![]() Caymus Zinfandel Napa Valley ケイマス・ジンファンデル・ナパ・ヴァレー ナパ・ヴァレー 赤 (ジンファンデル) ('98 \3,300位) | |
1972年、ナパのラザフォードに設立され、卓越したカベルネの生産者として名高いケイマス。創設者のチャールズ・ワグナーは、長い間ナパでブドウの栽培に携わってきた人物。当初、リースリングやピノ・ノワールも手がけていたが、80年代までにカベルネ・ソーヴィニヨンに焦点を絞り、カベルネのスペシャリストとしての地位を築きあげました。1986年までは、ランディ・ダンがワイン・メーカーとして活躍、現在はチャールズの息子チャックがワイン造りを手がけている。「スペシャル・セレクション」はカリフォルニア好き憧れのスーパープレミアム。 カベルネ : 1997年のカベルネはカベルネ・ソーヴィニヨン88%、メルロー10%、カベルネ・フラン2%。ブドウは、セントヘレナ25.95%、ラザフォード52.15%(自社畑)、 アトラスピーク15.84%、はマウントヴィーダー6.06%と、ナパの各アペラシオンからのブレンドだということ。カシスの詰まったアロマはヴァニラやスパイスの溶け込んだ、熟度の高い甘さとアルコール感。凝縮した重量感のあるボディはさすがにカベルネの王様。 ジンファンデル:甘いバニラやカラメルの第一印象を持つ、ミルキーでフレンドリーなアロマ。心地よさのある明るくパッと広がる果実は、カリフォルニアの太陽のようなジンファンデル。 (ケイマス・ヴィンヤーズ : Caymus Vineyards)ラザフォード |
1981年、ジョン・ウイリアムスがパートナーであったラリー・ターリーとともに、2台のオートバイを売り払って始めたというワイナリー。今では52haの畑を所有し、すべての畑に有機栽培を実践し、一切の化学肥料を拒否。彼は意識的に畝間に豆科の植物を植え、刈られた草が土に返って窒素となり、残された草は害虫を駆除し、テントウ虫などの昆虫を宿らせるといいます。実際、彼の畑の土中には、フィロキセラを消化する微生物の数が、他の畑の10倍にもなると言われます。 |
![]() ![]() Turley Zinfandel Moore Earthquake Vineyard ターリー・ジンファンデル・ムーア・アースクエイク・ヴィンヤード ナパ・ヴァレー 赤 (ジンファンデル) ('98 \8,500位) ![]() ![]() ![]() Turley Zinfandel Hayne Vineyard ターリー・ジンファンデル・ハイン・ヴィンヤード ナパ・ヴァレー 赤 (ジンファンデル) ('99 \15,000位) ![]() ![]() Turley Zinfandel Old Vines ターリー・ジンファンデル・オールド・ヴァインズ カリフォルニア 赤 (ジンファンデル) ('97 \4,500位) | |
オーナーのラリー・ターリーは、偉大なワインメーカー、ヘンリ・ターリー(マーカッシン、コルギン、ブライアント・ファミリー等、数々のプレミアム・ワインを手掛けている)の弟であり、フロッグス・リープの共同設立者でもあった人物。1993年にフロッグス・リープを離れ、ワインメーカーのアレン・ジョーダンと共にワインを造り始め、最上のジンファンデルの生産者として瞬く間に頂点に登りつめた。一つ一つのヴィンヤードから、わずか数百ケースの生産量(1998年の時点で12あるラインナップの合計が約5000ケース)のため現地でも入手困難。別格の人気を誇るワイナリー。 アースクエイク98 : 濃縮された色合い通り、グラスに湧き上がるジャミーな黒果実。紫蘇や黒胡椒。肉づきの良い甘く熟した果実味は外向的で、今飲んでも美味しいが、もし手元にあったらもったいなくて開けるのをためらうと思う。 ハイン99 : 黒々としたワインのアロマは、ブランデー、アジアのスパイス、ミネラルの溶け込んだブラックベリーの圧倒的な凝縮感。まだ若いワインではあるけれど、ブドウのエッセンスをギュッと握り固めたような強烈なエキス分。引き締まった肉体に17度超というアルコールの高さが気にならないほど。こんなワインを飲むと、他のワインが赤ちゃんのように思えてしまいます。 オールド・ヴァインズ97 : ターリーのスタンダートなラインとされるオールド・ヴァインズですが、これも樹齢55年から100年以上の古樹からのもの。この中では最もジンらしい梅しそ香とチャーミングな甘さ。やや熟成の入った赤い果実は滑らかで、上2本と比べると強くはないがジューシーな美味しさ。 (ターリー・ワイン・セラーズ : Turley Wine Cellars)セントヘレナ |
タイタスは前回紹介したシャペレー・ワイナリーでワインメーカーを勤めるフィリップ・コラーロ・タイタス氏が個人的に経営するワイナリー。セント・ヘレナの北に位置するシルヴァラード・トレイルの自社畑で収穫されたブドウから。 |
![]() ![]() Robert Mondavi Cabernet Sauvignon Reserve ロバート・モンダヴィ・カベルネ・ソーヴィニオン・リザーヴ ナパ・ヴァレー 赤 (カベルネ・ソーヴィニオン) ('94 \12,000位) ![]() ![]() Robert Mondavi Fume Blanc Reserve ロバート・モンダヴィ・フュメ・ブラン・リザーヴ ナパ・ヴァレー 白 (ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン) ('98 \4,200位) |
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もう説明の必要はないと思うほどのカリフォルニアの代表的なワイナリーであるロバート・モンダヴィ。このワイナリーについては以前に掲載したお題目でも少し紹介しています。「今月の御題目1999年6月:カリフォルニアワイン」 カベルネ94 : モンダヴィのカベルネの中でも、このリザーブ94はパーカー氏が98点をつけ「偉大なワイン」と呼ばれるもの。現時点ではエッジにやや熟成が入り、少しドライになったバラやよく溶けた樽香、カシスとプラムの強くとも柔らかな香り。よく熟したタンニンがふわっと旨味に変わる美味しさを持つカベルネ。ただ全体的に見ると熟成の端境期といった感じで、どこか曖昧な印象も受ける。ストックに一本あるのですが、いつ開けたらよいかと悩んでいます。 フュメ・ブラン98 : カリフォルニアにおいてソーヴィニヨン・ブラン種のことを「フュメ・ブラン」と言う名前で販売し、浸透させたのもロバート・モンダヴィ。花梨や柑橘のフレッシュさに樽のバニラが加わるアロマ。味わいはやや強めの酸味がスッキリと爽やか。もう少し練れた感じが出た頃の方が好み。 (ロバート・モンダヴィ・ワイナリー : Robert Mondavi Winery)オークヴィル |
![]() ![]() ![]() Kongsgaard Chardonnay コングスガード・シャルドネ ナパ・ヴァレー 白 (シャルドネ) ('99 \10,000位) ![]() ![]() Arietta Red Wine アリエッタ・レッド・ワイン ナパ・ヴァレー 赤 (カベルネ・フラン60%、メルロー40%) ('99 \13,000位) |
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ワイン・スペクテーターは五つ星ワイナリーの評価、そしてカリフォルニアでも鬼才と言われる、今をときめくワインメーカー、ジョン・コングスガード氏。一家は長くナパでブドウ生産者であり、彼はニュートンやリヴィングストン、ルナ等のワインメーカーも務めていました。 シャルドネ99 : デビューとなった1996年から一躍トップに踊り出たシャルドネは、ハドソン・ヴィンヤードのブドウを27%使用、野生酵母による樽内発酵、12ヶ月に及ぶ樽熟成。無清澄、無濾過。舌の上でぷるぷる踊るほどの粘性を感じて、ミネラルのギュッと詰まった、カラメル、オレンジ、ナッツ。高級なシャルドネに求める香りがガラスの箱に閉じ込められている。やはり凄いシャルドネ。 アリエッタ99 : コングスガード氏とオークション会社として有名なクリスティーズの支配人であるフレデリック・ハットン氏が共同で造るワインがアリエッタ。シュヴァル・ブランの美味しさに惚れ込んで造ったというワインは当然のようにカベルネ・フランとメルローのブレンド(別にメルロー100%のキュヴェもあります)。ハドソン・ヴィンヤードのブドウを使用。紫の花、オリエンタル・スパイス、ベジタブルな感覚。どこかまだ閉じた風情は、シュヴァル・ブランの柔らかな雰囲気には遠いかな? もう少し置いて様子を見たい。 (コングスガード・ワイン : Kongsgaard Wine)オークヴィル |
今ではカリフォルニアのカベルネ・フランの人気も高まってきていますが、ラング
& リードはカベルネ・フラン専門という異色のワイナリー。1996年までコッポラでコンサルタントをしていたジョン・スカフニィがオーナー&ワインメーカー。あのトニー・ソーターがアドヴァイスしているとか。生産量は約2000ケース。 |
カリフォルニア・メルローのパイオニア的存在。1976年に元銀行員のダン&マーガレット・ダックホーン夫妻がはじめたワイナリー。徹底した品質管理を行ない、最初は家族経営だった小さなワイナリーは、その質の良さから世界に知られる存在となっています。メルローで知られていますが、現在ではカベルネ・ソーヴィニオンやソーヴィニヨン・ブランの評価も高い。 |
1964年にピーター・ニュートン率いるスターリング・インターナショナル・ペーパー・カンパニーが興したワイナリー。当初から多くのツーリストを招くワイナリー設計をしたという事で、大規模な敷地にはケーブルカーで谷をまたいで到着、ワイナリー見学が出来るという事。1977年、コカ・コーラがこのワイナリーを買収し規模を拡大、そして1983年にはシーグラムの手に渡った。近年では350haという広大な自社畑を所有し、高品質なワインつくりを目指しているという事。 |
「モンロー」と「メルロー」をかけたユーモアを持ったワイン。コルクを抜くとマリリンのキスマーク(ちゃんとホクロも付いている芸の細かさ)が刻印されてるという茶目っ気。1985ビンテージのリリース以来、ボトルはマリリンの写真で飾られ、毎年マリリン・モンローの誕生日である6月1日にリリースされる。ワイン愛好家だけでなく、世界のマリリンファンにとってもコレクターズアイテムになっています。 |
オーナーのトニー&ジョー・アン・トルチャードは1974年、カーネロスに土地を購入してぶどうの栽培を始めました。当初ワイン造りは行わず、ブドウ栽培農家としてのスタートでしたがその高い品質が認められる事となりダックホーンやアケイシアと言った一流ワイナリーがここのブドウを使用。1989年に自家醸造を開始し、高い品質のブドウに支えられたワインの評価は高く、現在ではほぼ全てのワインがワイン・スペクテーターで4〜5ッ星を獲得しています。 |
カリフォルニア通さんからブラインドで出して頂いたワインは、なんとナパのテンプラニーリョ、それもオークション・ロット。貴重な物をありがとうございます。 |
クロッカー&スターは、1991から1996年までスポッツウッドでワインメーカーを務めた女性ワインメーカー
Pam Starr がサンフランシスコ在住の実業家と共同で設立したプロジェクト。カベルネ・フランを中心に年産1600ケースのワインを造っている。ソーヴィニヨン・ブランは1999年が初ヴィンテージ。セントヘレナにある自社畑のブドウの他、有名なハイド・ヴィンヤードの買付けブドウも用いています。 |
国定記念建築物に指定された瀟洒な石造りのワイナリーとラザフォードベンチに位置する自社畑を買い取ったギル・ニッケルが設立したファー・ニエンテ。外部は建築当時そのままに内部を大改造して最新の醸造設備を誇る超近代的なワイナリーへと生まれ変わらせ、瞬く間にカリフォルニアのトップ・グループに入るカベルネとシャルドネを造りだしました。このドルチェはファー・ニエンテが造る甘口貴腐ワイン。ナパでも最も名の知られた、かつ高価なデザートでしょう。 |
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