![]() |
![]() |
![]() |
Vosne-Romanee |
ブルゴーニュの象徴、ロマネ・コンティを飲めるという幸運。ただし94年は90年代で最も難しいと思っているヴィンテージで、実際に頂くまでは、ロマネ・コンティへの期待とヴィンテージへの不安が交錯していました。 |
94年 : やはり94は熟成が早いようで、ルビーがやや白っぽい色合い。すでにケモノ香、ドライなバラの香りが出始めており、時間が立つとうっすらとバニラ香を感じる柔軟な印象。しかし果実自体はDRCとしては物足りなく、乳酸っぽい味わいの後、酸が主体となる。 |
89年 : エッジにようやくオレンジが見える程度の深いガーネット。レッドベリーとプラムのコンフィ、ザクロ、樹の植物的なアロマ。時折まざる動物的な熟成香もわずかで、気の強い女性といったところ。しかし太目の酸がきっちりと主張する骨格、堂々としたストラクチャー。まだまだ熟成させたい状態。 |
98年 : 非常に艶やかなガーネットをした98年は、濃縮感のある赤から黒の果実を中心に、トースト、バターといった樽からのアロマ、そして紫の花とミネラルの交じる食欲をそそる香り。果実の奥に甘さを備え、酸とタンニンのバランスがきっちりとした輪郭を与え、余韻もきれいにまとまる。芳しさと強さも兼ね備えた偉大なサン・ヴィヴァンになるような気がします。 |
Grands Echezeaux 72のブルゴーニュは好印象のものも多いのですが、このグラン・エシェゾーは難しいワイン。状態は悪く思わなかったのですが、ブーケ、味わいともにややリーン。時間が経つとイチヂクのような甘さもありましたが、DRCとしては印象がうすかった。 |
98年 : あるワインバーでサービスされたこのワインにはちょっと困惑した。ジンファンデルのような梅っぽい甘酸っぱさを持ち、若いヴィンテージなのにリキュール的でふくらみを感じない。「あまりDRCぽくないですね」というと「そうなんですよ」とソムリエ氏もおっしゃっていた。閉じた時期かもしれないけど、ちょっと?マーク。 |
![]() |
||
今月のワイン 目次 | ||
今月のワイン 前回 | 今月のワイン 次回 |