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Vougeot |
利酒騎士団の本拠地、シャトー・ドゥ・クロ・ヴージョは有名ですが、このシャトーから東に数十メートル下ったところに、もう一つの小さな城があります。これが1890年に建設されたシャトー・ド・ラ・トゥールの醸造所で、クロの内側でワイン造りが行える唯一の生産者。斜面中腹に5.5haもの区画を持つクロ・ド・ヴージョ最大の所有者。かつては最高のクロ・ド・ヴージョと謳われたワインも1970年代には品質が低迷。オーナーのラベ家は、1987年から1992年まで醸造コンサルタントのギイ・アッカを起用します。 |
フランス革命前からヴォーヌ・ロマネでワインを造ってきた名家、ジャン・グリヴォー。現在は5代目当主、エチエンヌ・グリヴォーの手によりリシュブール(0.3ha)、エシェゾー(0.6ha)等のグラン・クリュを含む評価の高いワイン数多くを生み出しています。クロ・ド・ヴージョには斜面下部に1.9haと比較的大きなパーセルを持っています。 |
ブルゴーニュのグロ一族と言えば、高品質のワインを生産することでは有名。「アンヌ・グロ」「ミッシェル・グロ」「A.
F. グロ」そしてこの「グロ・フレール・エ・スール」。ギュスターヴ・グロとコレット・グロが営んでいたドメーヌは、ふたりに子供がなかった為、現当主である甥のベルナール・グロに譲渡されました。 |
Clos de Vougeot ブルゴーニュの伝説的な醸造家、アンリ・ジャイエは1945年からカミュゼ家のワインを造ってきました。大学では醸造学ではなく経営学を学び銀行に勤めていたジャン・ニコラ・メオが、ドメーヌを預かったのは1989年、当時25歳。1988年にアンリ・ジャイエと結んでいたメタイヤージュの契約が切れ、それからほどなくしてブドウ畑のほとんどが戻ってきた。経験の浅いジャン・ニコラはアンリ・ジャイエをコンサルタントに置き、片腕となるクリスチャン・フォーロワとともに15haのドメーヌを切り盛り、現在ブルゴーニュでも最上の評価を受けています。 |
200年以上続くヴォーヌ・ロマネ村の名門ロベール・アルヌー。現当主のパスカル・ラショー氏は、先代ロベール・アルヌーの娘婿で元薬剤師。1985年、アルヌーからブドウ園で働くように頼まれ、結婚後に栽培と醸造の学位をとったという。そんな短いキャリアながら、低収量、100%の除梗、発酵温度の管理、新樽の増加、清澄と濾過をしないという誠実なワイン造りにより、ワイン界の注目を集めはじめています。
12haの所有畑のうち、クロ・ド・ヴージョには丘の上部、シャトー背後に0.45haを持っています。新樽は70%。 |
ブルゴーニュトップのネゴシアンであるルイ・ジャド。斜面下部から中部にかけて約3haの広めの区画を自社で持っているようです。 |
100年余りの歴史を誇るネゴシアンのポール・レイツ。契約農家から果汁ではなく新鮮なブドウを購入して、伝統的・古典的なバランスのよいワイン造りをしている一方で、オスピス・ド・ボーヌのオークションで落札した樽ワインを熟成・瓶詰め生産していることでも有名。 |
ニュイ・サン・ジョルジュ村に本拠を構えるデュフルール家は、16世紀から続く古いネゴシアン。このメゾンの廉価なラインは日本にも輸入されていましたが、一級畑以上のものは未輸入だったという事。村名以下の商品は契約栽培者の葡萄を買って醸造しますが、自社でも畑を所有しており、このクロ・ヴージョも斜面上部の好位置に1.5haの持つ。ラベルには「Domaine
Jean Dufouleur」と記されています。 |
シャルル・ヴィエノもニュイ・サン・ジョルジュに本拠をおくネゴシアンで、ブルゴーニュを中心に数多くの銘柄をリリースしています。 |
レリティエ・ギュイヨは、1845年ディジョンに創設されたメゾンで、ワインメーカーであると同時にフランスでもトップクラスのクレーム・ド・カシスの製造者。クロ・ド・ヴージョ、レ・クラ、レ・クロ・ブランに計11haとヴージョ村に多くの畑を所有しています。プルミエ・クリュであるクロ・ブランの区画は、同社の単独所有で、ニュイとしては珍しく白ワインのみを生産しています。このクロ・ブラン・ド・ヴージョは、名前は知られていても、あまり見かけない一本でしょう。 |
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