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Leroy - Negociants |
今回はネゴシアン物について特集。ネゴシアン・ルロワは年により買い付けるワインが違うため、毎年同じ銘柄があるとは限りません。 |
Chambertin ![]() シャンベルタン ジュヴレイ・シャンベルタン 赤 (PN,Pb,PL) ('73 \30,000位) ![]() ![]() Gevery-Chambertin ジュヴレイ・シャンベルタン ジュヴレイ・シャンベルタン 赤 (PN,Pb,PL) ('86 \13,000位) | |
ルロワによるジュヴレイ・シャンベルタン村のワイン。マダムはこの村のワインを大切にしているのか、比較的多くのラインナップを持っているように思われます。 シャンベルタン73 : 幸いにも2度目となるこのワイン。エッジはオレンジが入る明るめの色合い。アタックにしなやかな果実は残っているものの、酸の強さを考えるとバランスがいまひとつ。何故か余韻にミネラル分が多いが、コート・ド・ニュイ随一のグラン・クリュとしての迫力には欠ける。やはりヴィンテージの小ささでしょうか? ジュヴレイ・シャンベルタン86 : 完全なブラインドで頂いたもの。優良な生産者によるニュイのワイン、80年代のやや弱いヴィンテージとまで判別できる個性。パーカー氏は「優良なACジュヴレイ・シャンベルタンも、果熟味があり、しなやかかつスパイシーで、近いうちにも飲み頃になる。」とリリース当時にコメントしてますが、オフの年にも堅実なワインを選択するルロワならではの模範的な村名ワイン。 (ルロワ : Leroy) |
![]() ![]() Chapelle-Chambertin シャペル・シャンベルタン ジュヴレイ・シャンベルタン 赤 (PN,Pb,PL) ('80 \20,000位) ![]() ![]() ![]() Beaune-Touron ボーヌ・トゥーロン ボーヌ 赤 (PN,Pb,PL) ('80 \9,000位) ![]() ![]() Savigny-Les-Beaune サヴィニー・レ・ボーヌ サヴィニー・レ・ボーヌ 赤 (PN,Pb,PL) ('80 \8,000位) | |
あえて一緒に紹介したいルロワの80年ヴィンテージ。比較的注目されない年だと思いますが、今本当に飲み頃の美味しいワイン達。 シャペル・シャンベルタン80 : 茶からサビ色がかかった年月を感じる色合い。ドライフルーツ、無花果、旨味のある海苔というブーケ。老齢ながらも姿勢を崩さない紳士、やさしい表情の中にも内実が読み取れ、余韻に伸びていくワイン。 ボーヌ・トゥーロン80 : 基本的にはシャペルに似てる。ボーヌのワインらしくグラスを覗き込んだ瞬間の人懐っこさは一段上で、ひつこさのないラズベリージャムの甘さが素晴らしい。CPを考えるとこのワインに☆をつけたい。 サヴィニー・レ・ボーヌ80 : 上二本を一回り小さくした可愛さ。ただ果実感は健在で赤いチェリーが揮発香に交ざる。味わい全体はちょっと雑だけど、かえってそこが愛らしいサヴィニー。 (ルロワ : Leroy) |
「キュヴェ・マドレーヌ・コリニョン」はオスピス・ド・ボーヌが、ニュイ地区にはじめて取得した畑で、オークションにかけられたのは1977年産から。1.58haの区画はレ・マジ・オー(マジの中の上部)に位置します。 |
ピーター・ツーストラップによるルロワの古酒。ロゼのごとく明るく澄んだルビー色のワインは、ほうじ茶、タクアンといった和的な熟成香。柔らかく舌に染み入るような果実、繊細な趣からぱっと広がる口中の華やかさ。余韻での繊細なタンニンの広がりがいかにもシャンボール的。村名格でここまでの熟成力に脱帽の一本。きっちりした生産者を選ぶなら72はボルドーよりブルゴーニュが良い気がする。 |
これも72年のワイン。30年目のワインとは思えないほどのしっかり感のある色と香り。奥行きはないものの、いちじく、黒から赤のチェリーといった果実味は十分。ただし、このワインは当日持ち込まれた分、味わいに翳りがあったように思います。このワインに透明感があればどれだけ印象が変ったか・・・そう思うと少し残念。 |
このワインは通常のものと少し変わっっています。ルロワは栽培農家からブドウ又はワインを買い付け、自社で瓶詰めしているのですが、このボーヌ・ブランは、瓶詰されたものに関してオファーが来たらしく、その品質をマダムが承認し購入したということ。よってコルクには「Leroy」の刻印がありませんが、贋物ではありません。本年日本初リリース。 |
あまり良い年とはいえないものの、心地よいワインの多い87年。このワインもネゴシアン・ルロワの良さでしょう。15年を経た明るいルビー色のワインは軽やかでいて華やか。ワインのストラクチャーよりも細やかな質感と熟成感を料理と共に味わいたい一本。 |
Meursault-Charmes ![]() ムルソー・シャルム ムルソー 白 (Ch,PB) ('69 \20,000位) ![]() ![]() Meursault Les Narvaux ムルソー・レ・ナルヴォー ムルソー 白 (Ch,PB) ('79 \15,000位) | |
ルロワのムルソーは非常に評価の高いワイン。そして1969年というブルゴーニュのビッグ・ヴィンテージ。1979年も優良な作柄、人気が高い。 ムルソー・シャルム69 : まさに期待度満点のムルソー。しかし熟成を感じさせない若い色は淡くグリーンが入っているようにさえ見える。そのアロマは硬く閉じた印象。味わいもついていかない。 このワインに関して、同席した専門家の方は、「亜硫酸(保存料)の入れすぎだろう」ということ。確かに昔は亜硫酸添加に関して、量が多かったというのは聞いていましたが、多分その通りだろうと思いました。マダムと言えども無欠ではないという一例。 ムルソー・レ・ナルヴォー79 : 上記のワインを体験した後は、古いヴィンテージのワインが若いと、どーしても亜硫酸量が気になるのですが。このナルヴォーも年を考えるとやや若すぎる気もしますが、こちらは常識範囲内でしょう。ワインの熟度を感じるねっとり感、カシューナッツ、スモークのアロマ。抜栓時はやや無機質に感じるので、開くまでゆっくりと時間をかけたいワイン。 (ルロワ : Leroy) |
Chassagne-Montrachet Morgeot 94年のルロワの白は硬いのでしょうか?当初は香りもたたず、押し黙っている。シャサーニュのフルーツ香も控えめで、ガッシリとしたミネラル、鉱物的なワインはルースリングのような印象さえ。そのポテンシャルには興味あるものの、今開けるには厳しすぎるワイン。 |
94、97と頂いたことのあるモンタニー・プルミエ・クリュ。2000年ヴィンテージもいいですね。輝きのある黄緑色。熟したリンゴ、白桃のフルーツ香。以前のヴィンテージに比べてゆったりとした果実は緩さもありますが、そこがかえってフレンドリーだと思う。食事のアペリティフとして最適な安心感と爽やかさのあるワインです。 |
定評あるルロワのACブルゴーニュ。97年はややレンガの見える熟成の入った外観。ザクロやフランボワーズの軽い赤果実のアロマ。ボディ全般のバランスのよさはルロワらしく、クレーム・ド・カシスの甘味。余韻の終わり方がやや雑だけど、そこまで求めたくなるのはルロワだからこそ・・・飲み手の我儘。 |
最後にルロワのボージョレ。2000年のプリムール(ヌーボー)を最近頂きました。リリース当時のヨーグルトっぽい香りはなくなっていましたが、落ち着いて飲んでみると南ローヌに通じるスミレ香、黒砂糖の甘さが増したよう。ボディは依然フレッシュで綺麗な印象。少し置いて飲むボージョレも良いです。 |
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