May 2002

ヴァーチャル・ブルゴーニュ・ツアー
シャンボール・ミュジニー

Chambolle-Musigny Les Amoureuses '91
Chambolle-Musigny 1er Cru '96 '99
Musigny '90
Bonnes-Mares '93
Chambolle-Musigny Les Cras '97
Bourgogne Rose '00
Bonnes-Mares '97
Chambolle-Musigny Les Amoureuses '99
Chambolle-Musigny Les Fuees '99
Chambolle-Musigny Les Sentiers '99


Chambolle-Musigny


Chambolle-Musigny Les Amoureuses
シャンボール・ミュジニィ・レ・ザムルーズ
シャンボール・ミュジニィ 赤 (PN,Pb,PL)
('91 \12,500)

Chambolle-Musigny 1er Cru
シャンボール・ミュジニィ・プルミエ・クリュ
シャンボール・ミュジニィ 赤 (PN,Pb,PL)
('96 \8,000位)('99 \8,000位)
 シャンボール・ミュジニー村において最も重要視されるのがコント・ジュルジュ・ド・ヴォギュエ。このドメーヌについては、お題目にて詳しく紹介しています。
 レ・ザムルーズ91 : 「恋人たち」の意味を持つプルミエ・クリュ、アムルーズをボギュエは0.5ha所有しています。しっとりとした質感の中に、果実の旨味を感じさせるワイン。飲み頃を思わすシルキーな舌触り、艶かしささえ感じる酒躯。時間をかけてゆっくりと。
 プルミエ・クリュ96、99 : ミュジニーの若木から造られるとされるボギュエのプルミエ・クリュ。96年は淡いルビー、未だ静とした硬さを持つワインは、ポテンシャルを感じさせながらも打ち解けてくれない。しかし、99年はうれしくなるような美味しさ。透明感のあるラズベリーとライトなバニラ。ミネラルの詰まった果実にふっと現われる甘ささえ気品がある。手放しで嬉しい☆
(ドメーヌ・コント・ジュルジュ・ド・ヴォギュエ : Domaine Comte Georges de Vogue)グラン・クリュ


Musigny
ミュジニィ
シャンボール・ミュジニィ 赤 (PN,Pb,PL)
('90 \50,000位)

Bonnes-Mares
ボンヌ・マール
シャンボール・ミュジニー 赤 (PN,Pb,PL)
('93 \20,000位)

Chambolle-Musigny Les Cras
シャンボール・ミュジニィ・レ・クラ
シャンボール・ミュジニィ 赤 (PN,Pb,PL)
('97 \7,000位)

Bourgogne Rose
ブルゴーニュ・ロゼ
ACブルゴーニュ ロゼ (PN,Pb,PL)
('99,'00 \5,000位)
 ジョルジュ、ジャン・マリー、クリストフと3代続く、シャンボール村の高名なドメーヌ、ジョルジュ・ルーミエ。この村のグラン・クリュ「ボンヌ・マール」「ミュジニー」、プルミエ・クリュの「レザムルーズ」「レ・クラ」の他、他村にも「クロ・ド・ヴージョ」「コルトン・シャルルマーニュ」というグラン・クリュも所有しています。
 82年にディジョン大学を卒業したクリストフはすぐに父親の跡を継いでワイン造りをはじめました。以後平均的に、1ha当たり29hl以下という厳しい収穫制限と選別を実践、ドメーヌの評価を不動のものとしています。
 ミュジニー90 : ルーミエが持つミュジニーの畑は0.1haであり、その年産はたったの500本前後。ドメーヌに行ってもバレル・テイスティングさえさせないという、ワインマニア垂涎の一本。新樽は50〜67%。
 ビッグ・ヴィンテージである90年を頂ける幸運。やはり良き年の個性でしょう、純粋な赤い果実が熟れた紫に色づき妖艶な姿に。ミュジニーをイメージさせる繊細さよりも、緩やかな曲線を描く親しみやすい優しさ。果実の中心にある強さと甘さ。凝縮度、アルコール感、インターナショナルな華やかさを持つワインはやはり絶品。
 ボンヌ・マール93 : もう一つのグラン・クリュ、ボンヌ・マールは1.8haを所有、新樽は35〜50%。やや暗いルビー色のワインは、フラワリーなアロマ、滑らかでしっとりとした酒質。大きくはないものの、タンニン、酸、果実のバランスが良く飲み頃を思わす一本。
 レ・クラ97 : プルミエ・クリュのワインには新樽を35%使用。レ・クラには比較的広めの1.6haを所有しています。97年はプラム系の赤から黒のベリーが伸びやかな酸とマッチしたワイン。しなやかでいてグリップがあり、シャンボールの良さを表現した素晴らしいプルミエ・クリュ。
 ロゼ : あまり知られていないのですが、ルーミエにはロゼもあります。これは収穫量の多かった年にグラン・クリュとプルミエ・クリュのセニエ・ジュースで造っているもの。幸い二度頂いたことがあるんですが、これはまさにシャンボールのロゼという感じがします。軽やかでいて華やかさのあるロゼは、まるで香水のよう。余韻でのアルコール感も素晴らしい。見つかれば試してみて下さい。
(ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ : Domaine Gorges Roumier)


Bonnes-Mares
ボンヌ・マール
シャンボール・ミュジニー 赤 (PN,Pb,PL)
('97 \7,800位)

 ドルーアン・ラローズは1850年創設、所有している15haの自社畑のうち半分がグラン・クリュというジュヴレイ・シャンベルタン村の裕福なドメーヌ。ボンヌ・マール(2ha)を所有、そして96年にはミュジニー(0.13ha)を取得。ワイナート誌のテイスティングでは、98年ヴィンテージが双方とも一位を獲得し、注目を集めました。
 これは本当にアンダースローなワイン。抜栓後の物静かな佇まいから、深みのある果実が新樽と共にのし上がってくる迫力。隙の無い淑女のようなワインは、まさしくブルゴーニュの個性。もう少し先が楽しみ。
(ドメーヌ・ドルーアン・ラローズ : Domaine Drouhin-Laroze)グラン・クリュ


Chambolle-Musigny Les Amoureuses
シャンボール・ミュジニィ・レザムルーズ
シャンボール・ミュジニィ 赤 (PN,Pb,PL)
('99 \8,000位)

 シャンボール・ミュジニーにおいて良心的な生産者とされるドメーヌ・ベルトー。特級ボンヌ・マール(0.34ha)、一級のシャルム(0.66ha)、そしてこのアムルーズ(0.32ha)などを所有しています。
 鮮やかなルビー色。スミレの花、石灰を感じる上品さと、余韻にギュッと詰まったミネラルの味わい。傑出した特徴はないものの「恋する乙女」らしい粛々とした個性が好ましいアムルーズ。
(ドメーヌ・ベルトー・エ・フィス : Domaine Bertheau et Fils)プルミエ・クリュ


Chambolle-Musigny Les Fuees
シャンボール・ミュジニィ・レ・フュエ
シャンボール・ミュジニィ 赤 (PN,Pb,PL)
('99 \7,500位)

 ミュニエ家はこの村でヴォギュエ家に次ぐ大地主。偉大なる3つの畑、ミュジニー(1.13ha)、ボンヌ・マール(0.35ha)、アムルーズ(0.52ha)を持ち、現在は5代目となるフレデリック・ミュニエにより精力的に運営されています。このフュエには0.71haを所有。新樽は約25%ということ。
 ボンヌ・マールの隣に位置する畑ということを十分に表現するかのように、力感、密度のある果実の甘味が美味しい。現時点で非常に一体感のある味わい、内実を感じる好みの一本。
(ドメーヌ・ジャック・フレデリック・ミュニエ : Domaine Jacques-Frederic Mugnier)プルミエ・クリュ


Chambolle-Musigny Les Sentiers
シャンボール・ミュジニィ・レ・サンティエ
シャンボール・ミュジニィ 赤 (PN,Pb,PL)
('99 \4,500位)

 モレ・サン・ドニに本拠を構えるベルナール・セルヴォーは、シャンボールにも畑を持っていてアムルーズ(0.28ha)他、堅実なワインを作りだしています。
 99年のサンンティエは美味しそうな苺色。熟れた果実の甘さ、若干のハーブやスコッチのピート香に似たアロマ。ゆるやかな曲線を帯びるさらりとしたボディ、やや軽めのフィニッシュながらイヤミのない落ち着けるシャンボール。
(ドメーヌ・ベルナール・セルヴォー・エ・フィス : Domaine B. Serveau et Fils)プルミエ・クリュ


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