August 2002 (2)

今月の御題目

400000ヒット記念感謝プレゼント
(class30リニューアル&BVC日記10000ヒット記念&リアル・ワイン・ガイド掲載記念)

 2002年8月25日、お蔭様で40万ヒットを迎えることができました。本当にいつもありがとうございます。

 これを機にclass30も少しリニューアル! 新着ワインをどんどん紹介できればと思っています。(トップページのブドウの葉にマウスを乗せると、更新情報がすべて表示されます。)

 そして、バッド・ヴィンテージ・クラブも沢山の方にご入会いただき会員数も350名となりました。人気コーナーである「ワイン日記」のページで、私も少しづつがんばって書いていますが、こちらもなんとか1万ヒットを達成しました(笑)。

 さらに今月創刊された「Real Wine Guide」にclass30のインタヴュー記事が掲載されています。写真も出ていますので、少々恥ずかしいですが、ためになるワイン情報誌ですので、皆様是非ご覧になって下さい。

 ということで、今回のプレゼント企画。せっかく今年はブルゴーニュを旅したのですから、ちょっと気になるブルゴーニュ・ワインをプレゼントしちゃいます。


「道を隔てれば味が変わる」
ブルゴーニュ雑感

 ブルゴーニュを語る人々の間で、よく「道一本隔てたら、ワインの味が変わってしまう」なんて言われます。これって本当でしょうか?

 ブルゴーニュワインは、うやうやしく「畑名」がラベルに記され、その畑の格によってワインの価格も大きく変わってきます。こうした畑の格を決定する原産地呼称は1930年代に施行されたのですが、今から考えると、よく当時の生産者(畑の所有者)が承諾したものだと思います。「自分の持ってる畑は一級なのに、目の前の畑は特級になった」なんてこともある訳ですから。

 まぁ、その当時にこのAOC法がどこまでの効力を発揮するかは、当のブルゴーニュ人にとっても分からない部分が多かったのでしょうね。施行当時は、一級と特級の価格差は今ほどではなかったと聞きますし、法の影響力の大きさをほとんどの人が予測できなかったのかもしれません。

 それはラマルシュ家のラ・グランド・リュ注1が近年までグラン・クリュに格付けされなかったことにも伺われますし、今の時代に畑の線引きをする事が難しいのは、現在のアルザスの状況注2を見ても想像がつきます。

 確かにブルゴーニュにテロワールはあると思います。畑の場所によってワインの味わいが変わるというのは本当だと思います。ただしテロワールというのは、ブルゴーニュだけでなく、世界のワイン産地ならどこでもある。テロワールという言葉がブルゴーニュの特権のように語られますが、これはキッチリとした線引きが出来ているからという理由によるもの。いづれはカリフォルニアやオーストラリア、ニュージーランドでもテロワールが語られる時が来るかも。

 だけど本当は「道一本隔てた」だけで、そんなに大きく変わるはずはないでしょ? ワインの質が変わってくるのは、道を隔てれば生産者が変わりますし、樹齢や栽培法の問題だったり、醸造法の問題だったり、その方が大きく影響してくると思います。

 という事で、プレゼントのワインはヴォーヌ・ロマネ村。偉大なグラン・クリュから道一本隔てた畑のものです。

注1 : 写真がラ・グランド・リュの畑。原産地呼称制定時に特級格付けを拒んだために最近まで一級格だった。この道一本隔てた右側がロマネ・コンティの畑。市場の価格差にして20倍以上も違う。)
注2 : アルザスではグラン・クリュ制度に対して、賛成派と反対派の生産者に分かれている。反対派はグラン・クリュと認められるものでも、ラベルに記していない。)




プレゼント・ワイン
Vosne-Romanee Aux Reignots 1999 / Domaine Robert Arnoux
ヴォーヌ・ロマネ・オー・レニョ / ドメーヌ・ロベール・アルヌー
 今回のプレゼントはヴォーヌ・ロマネで200年以上続く名門、ロベール・アルヌーのワイン。現当主のパスカル・ラショー氏は、先代ロベール・アルヌーの娘婿で元薬剤師。1985年、アルヌーからブドウ園で働くように頼まれ、結婚後に栽培と醸造の学位をとったという。そんな短いキャリアながら、低収量、100%の除梗、発酵温度の管理、新樽の増加、清澄と濾過をしないという誠実なワイン造り。個人的にも好きな造り手で、いつもはずさない。果実の旨さと落ち着きのあるしなやかなワインだと思っています。ちなみにパーカー氏は [****/*****] と最近では最上級の評価をしています。

 ところでこの「オー・レニョ」という畑、プルミエ・クリュなんですが、あまり話題にならないですよね?実はあの「ラ・ロマネ」の斜面上部に接している畑です。
 アルヌーが持つオー・レニョについてパーカー氏が書いたものを読むと「ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)のリシェブールの畑から3m足らずのところにある区画からつくられる」とある。この言葉を冷静に理解すると、地図上の★の部分になるんですよね。つまりラ・ロマネとリシュブールに接するということになる。

 ワインは、そのポテンシャルの高さを証明するかのように、高い新樽比率で熟成。他の畑、ショームが50%、スーショとエシェゾーでさえ60%なのに対し、オー・レニョには70%の新樽をあてがう(ロマネ・サン・ヴィヴァンは新樽100%)。オー・レニョの持ち区画は0.23haと、アルヌーが所有する畑の中で最小、多分年産で1000本あるかないか・・・

「ほら、飲んでみたくなったでしょ!」(笑)
 ラ・ロマネとリシュブールから道一本隔てた畑。ヴィンテージは当然お気に入りの「きゅっきゅぅ」(笑)。多分美味しいと思いますよ。私もまだ飲んでいないのですが。




応募方法

 「Vosne-Romanee Aux Reignots 1999」「Real Wine Guide」をそれぞれ1名の方にプレゼントします。

 応募フォームに、このサイトの感想や意見(なんでも結構です)と御自分が好きな0から9までの数字を書き込んで下さい。応募の際に、名前はハンドル名でも結構です。当選者だけに、後でメールにて、ご本名と郵送先をお伺いします。

 応募していただいた方全ての「お好きな数字」を加算した合計数の「1の位」「10の位」を当選番号とします。1の位の賞品を「Vosne-Romanee Aux Reignots 1999」、10の位の賞品が「Real Wine Guide」とさせて頂きます。ただし、当選者が重複した場合、class30の独断で決定させて頂く事があります。ご容赦下さい。(発表は後日当ページ上で。)

 9月10日までを、応募期間とします。皆さんに、40万ヒット(BVC日記1万ヒットも、笑)に感謝を込めて・・・ ご応募、お待ちしております。

 応募は9月10日にて締切らせて頂きました 


400000ヒット記念感謝企画
プレゼント当選者発表!


以下の方々にご応募頂きました。本当にありがとうございました。

数字

応募者名(応募順)
人数 数字×人数
0 ミホプリオさん、whodynさん、マンショニャッガーマークTさん、artnekoさん、Rikoさん 5 0
1 店長さん、一如さん、ひらがなたけしさん、ひろさん、imarukoさん、みかりん(アイ夫婦)さん、カリ王さん 7 7
2 arrauさん、nobuさん、junko-tさん、rouge-mayさん、ろびんさん、tarkunさん、カサブランカさん、Seagulさん、つーじーさん 9 18
3 SMOKEYさん、ひろたんさん、craneさん、Up State New Yorkさん、まっくさん、sorapさん、So-senさん、calm-sさん、BACKNさん、きのっぴーさん、CFGさん 11 33
4 hidetaroさん、まいこさん、4423LHMさん、Marcusさん、kouhei hiramatuさん、フランツヨーゼフ2世さん、MIKIKOさん、49ermaniaさん、B.V.C.会長ほげちゃん、平泉夕斎さん 10 40
5 そらさん、jordanさん、fujitouさん、shinさん、“3630”さん、PONさん、みきみきさん、megumeguさん 8 40
6 ナパさん、Andyさん、トトロさん、yasuさん、やさかさん、大塚さん 6 36
7 F. YAMAMOTOさん、トモさん、マイティージョーさん、MAMI-Fさん 4 28
8 isourouさん、コリドーレさん、ツブ抹さん、眠らぬ羊さん、chefさん 5 40
9 MAshさん、Takeさん、keiさん、マーク大佐さん、にゅぶさん、よう子さん、mikodebuの親爺さん、やっぺさん 8 72
総計   73 314

抽選方法、当選者

計73名の方々から応募頂きました。本当にありがとうございました。

当選者が重複した場合は、最も長いコメントを書いて下さった方という選考基準でした。その結果

「Vosne-Romanee Aux Reignots 1999」
「4」と書かれた10名の応募者の中から

hidetaroさん

「Real Wine Guide」
「1」と書かれた7名の応募者の中から

imarukoさん

に決定しました。おめでとうございます。

皆さん、本当に多数の応募ありがとうございました。多くの心温まるコメントや感想を頂き、本当に感謝しております。そして惜しくもはずれてしまった皆さん、ごめんなさい。また次回をお楽しみに。これからもよろしくお願いします。

9/15/2002 class30 -Takeshi-


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