占部敏昭 候補 百万都市構想に立った合併論議 ―略歴― 占部敏昭(うらべとしあき)  ▽出身地=昭和七年水呑町に生まれる▽学歴=誠之館中学、葦陽高校、同志社大学▽市会議員活動=昭 和三十八年より連続八期当選、議長、副議長、総務委員会その他委員長歴任。福山市監査委員(二期)勤 務、その他各種委員▽その他の活動=青年運動(地元青年団長、福山青年連盟議長、広島県青年連合会会 長)、教育・スポーツ関係(PTA・同窓会会長、副会長、私立幼稚園理事、市立保育所理事、女子高校 評議員、福山市立幼稚園園長会顧問、福山サッカー協会顧問、県東部サッカーリーグ会長)、民生関係(立 正佼正会福山教会市民生活相談講師)、農業関係(福山市農業委員会、農振会議議長、福山市箕島釣々端 新涯工区理事)▽表彰=市会議員勤務三十年特別表彰受彰  ――四月から、地方分権一括法が施行され、明治以来形成された中央集権型行政システムから、住民や 地域の視点に立った多様と分権の新しい行政システムが構築されることとなりました。議会は、行政の監 視システムとしての機能だけでなく本来の政策立案機能が重要視されることとなりますが、議員最古参の 貴方を第一回として、有志の方に、二十一世紀の福山に就いて、語って頂きたいと考えます。  ――一括法によると合併推進体制を整備していますが、備後の中枢福山市と周辺市町との合併について のお考えは。  今回の分権ですが、国は屋台骨がぐらついてきだしたから荷になるものを、財源を伴わずに、地方に渡 すといった構図が読み取れます。  合併に就いてですが、財政的に駄目だからとか、福山と格差がついたから合併するというのは賛成でき ません。  町は、町の財政実態と将来の展望を示し、合併したらそれがどうなるのかを町民に示し、その意思を十 分確認して、態度を決定すべきです。福山市には事業所税、都市計画税も有り町民は増税となります。  一方福山市民から見ますと、合併後には、旧町民サイドから、福祉、道路、教育、上下水道等の格差是 正要求が必ず出てきます。  普通交付税の算定特例、合併特例債の創設等格差是正措置は創設されており、この辺も十分詰めて市民 の意思を確認したいと思っています。  それから合併と関係が有りますが、人口五十万は、都市規模としては、中途半端で小手先の合併を目指 すのではなく、百万都市を目指した青写真を作りその上に立った合併構想を議論すべきです。福山はその 可能性は十分有ります。  ――公教育の正常化方策は。  悲しいことに、福山市の教育は、日本一に悪いと言われており、福山に転勤する人は子供を一緒に連れ てこない。その理由は、教育程度が他に比べて大きく落ちるし、青少年犯罪が際立って多いからです。  学校が、国の指導要領に反する現場になっていて是正指導を受けたとの報道は、市民として、あきれ果 てるし、この実態に就いて、関心を持つ必要が有ります。  議会も、常時市民の意見を取り上げて、議論を深めます。  国旗国歌も法律が出来ましたが、これを認めないとする学校教員が福山市の場合、他地区と比べて多い ことも、市の教育にとって重大なこととして、今後の政治課題です。  ――商店街活性化策は。  この前ある商店街で話しました。商店街の人は、自ら活性化しようと言う気持ちが無い。全部市や商工 会議所に頼っている。行政、政治に対して意見を発表するのは選挙の時ですが、商売をしているから、中 立ですと言う。これでは立候補者が応援するわけが無い。存亡の危機にある時、自らの立場を明確にする べきです。  中心街の発展は、繊維ビルと伏見町の再開発が出発点です。市は平成大学に七十六億円補助しましたが、 若し本気で中心街の活性化に力を注ぐのであれば、この程度の金は補助したらどうでしょう。例えば、上 層階に市営住宅を設置すると、再開発の促進効果が出るし、入居者の利便性、固定資産税等税収も見込め ます。各商店街への配慮は、市全体の繁栄と活力を生み出す基です。  ――その他の二十一世紀の福山の青写真は。  二十一世紀に、市町村の合併が進めば進むほど、都道府県は不用になり、道州制に移行するでしょう。  そうなると福山市は、瀬戸内海沿岸地帯では広島市、岡山市、下関市とともに、百万都市構想に基づく 主要拠点都市に成長し、市職員の事務能力も高まり、住民の多様な価値観に対応できることとなっていま しょう。  ――有難うございました。(聞き手・宮長)