福山阿部藩
藩主
誠之館
先賢
福山藩
関係者
誠之館
歴代校長
誠之館
教師
誠之館
出身者
誠之館と
交流した人々
誠之館所蔵品
関係者
誠之館同窓会
歴代役員
阿部正弘
あべ・まさひろ
備後福山藩藩主(第7代)、藩校誠之館創設者
阿部正弘


経 歴
生:文政2年(1819年)10月16日、江戸西丸下老中役宅生まれ
没:安政4年(1857年)6月17日没 ≪『続徳川実紀』では6月27日≫、享年39歳
天保7年(1836年) 18歳 伊勢守
天保7年(1836年)12月25日〜
 安政4年(1857年)6月17日
18〜
39歳
藩主(在任期間20年6ヶ月)
天保9年(1838年)9月1日〜
 天保11年(1840年)11月8日
20〜
22歳
奏者番
天保11年(1840年)11月8日〜
 天保14年(1843年)閏9月11日
22歳 寺社奉行
天保14年(1843年) 25歳 従四位下
天保14年(1843年)閏9月11日 25歳 老中(以後14年間)
弘化元年(1844年) 27歳 侍従
弘化2年(1845年)2月22日〜
 安政2年(1855年)10月9日
27〜
37歳
老中首座
安政3年(1856年)3月 38歳 日米和親条約


生い立ちと学業、業績
「阿部正弘」   福山誠之館同窓会歴史資料室学芸員 鐘尾光世
名は正弘。幼名は正一・剛蔵・主計。称は主計頭・伊勢守。字は叔道・叔卿、号は裕軒・学聚軒。
阿部正弘公は、文政2年(1819年)10月、前々藩主5代
阿部正精の6男として江戸藩邸で生まれた。母は側室高野具美子。
10歳のころより柴山敬蔵や
門田朴斎らに儒学を学び、馬術・槍術も修練し心身を鍛えた。天保7年(1836年)18歳のとき兄の第6代阿部正寧の養嗣子となり、この年福山10万石の藩主となった。天保8年一度だけ福山に帰藩している。奏者番、寺社奉行兼任、そして天保14年(1843年)には25歳の若さで老中に抜擢され、翌弘化元年江戸城本丸造営総奉行を命じられ、弘化2年(1845年)に老中首座となり、幕政を主導する立場となった。その後、日光東照宮の修繕、海岸防衛、嘉永5年(1852年)には江戸城西の丸造営などが賞されて1万石の加増となった。嘉永6年(1853年)6月のペリーの浦賀来航、翌安政元年(1854年)3月の日米和親条約の締結にいたる開国問題を老中首座として指揮した。正弘は安政4年(1857年)まで老中の座にあって、英・露・蘭の三か国との和親条約、下田条約の締結を行い、安政4年(1857年)6月に39歳の若さで病没した。正弘の治政は20年余で、この時期は天保改革の挫折による政治不安という内憂と、欧米列強の開国要求の外患と、内外とも激動の時代が続き、福山藩においても財政難など諸問題は山積していたが、幕閣の責任者としてこの難局に対処するようになってからは藩政に直接に眼を向ける時間は少なくなっていった。正弘の幕政に関わる施策の意義についてみると、第一に、寛永鎖国令以来200余年間の旧習を破って欧米列強と開国への道を歩んだ事は大きく評価されてよい。第二は徳川斉昭、松平慶永、島津斉彬などと連携をとり、衆論を採って幕政・外交に当たったこと。第三は人材を登用し、幕府政治においてもまれにみる清新の気風を起こしたこと。正弘によって登用された人物には勘定奉行の川路聖謨、同じく水野忠徳、大目付の筒井政憲、目付の堀利煕と永井尚宗と大久保忠寛と岩瀬忠震、箱館奉行の竹内保徳、下田奉行の井上清直また江川太郎左衛門や高島秋帆もその才力を用いられ、勝安房海舟も登用されたのである。
病臥した阿部正弘は、藩医伊澤伯軒に看取られた。諡は良徳院高誉信義節道大居士。墓は東京都台東区谷中墓地にある。
室は越前藩主松平越前守治好の女・謹子、継室は糸魚川藩主松平日向守直春の女。
第8代藩主には、
阿部正教[正弘の実兄阿部正寧(第6代)の子]がついた。
関連本として、
濱野章吉編『懐旧紀事 阿部伊勢守事蹟』、渡辺修二郎著『阿部正弘事蹟』、福地源一郎著『幕末政治家』、徳川齊昭著『新伊勢物語』、杉享二著『史談会記事 阿部伊勢守』などがある。


誠之館所蔵品展示品
管理 氏  名 名  称 制作/発行 日 付
00013 阿部正弘 書 五言対句「桃符呵筆寫」 天保7年(1836年)
t0700 阿部正弘 書 書「無皇曰今日耽楽」 天保12年(1841年)
t0030 阿部正弘 書 扁額「潮音」 弘化元年(1844年)
t0020 阿部正弘 書 七言長律「数日陰晴」 嘉永2年(1849年)
00014 阿部正弘 書 扁額「誠之館御諭書」 嘉永7年(1854年)
00015 阿部正弘 書 論語格言一則「以不教民」
00016 阿部正弘 書 拾遺和歌集一首「亭子院屏風歌」
00017 阿部正弘 書 試筆「功徳山」
04877 阿部正弘 画 日本画「布袋図」
t0010 阿部正弘 書 書「仁義」
t0850 阿部正弘 書 七言絶句「市厘民俗」
00019 五姓田芳柳 油彩画「阿部正弘公肖像画」 明治30年ごろ
00319 吉田洞谷 日本画「阿部正弘肖像画」(複写)
00246 徳川齊昭 和本『新伊勢物語』 弘化2年(1845年)〜
嘉永6年(1853年)
03929 濱野章吉 『懐旧紀事 阿部伊勢守事蹟』 吉川半七 明治32年
03928 渡辺修二郎 著 『阿部正弘事蹟』 渡辺修二郎 明治43年
03198 日本史蹟研究会 著 『日本大名100選』 秋田書店 昭和46年
07110 茨城県史編さん幕末維新史部会 編 『茨城県史料 幕末編T』 茨城県 昭和46年
03052 森本繁 著 『青年宰相 阿部正弘』 佐々木印刷出版部 昭和52年
03200 岡谷繁実 著 『徳川名君名臣言行録』 新人物往来社 昭和56年
02216 福山城博物館 編 『阿部氏十代展−福山の藩政と教育−』 福山城博物館 昭和56年
00358 福山城博物館 編 『開国へのあゆみ−阿部正弘とペリー−』 福山城博物館 昭和60年
03051
福田禄太郎
和田嘉郎
『「阿部正弘公」とその著者霽涯福田禄太郎先生伝』 和田嘉郎 昭和61年
03199 泉秀樹 著 『幕末維新人物100話』 立風書房 昭和62年
02062 石ノ森章太郎 著 『マンガ日本の歴史41 激動のアジア、日本の開国』 中央公論社 平成5年
02197 上條俊明 著 『開国のとき 小説阿部正弘』 東洋経済新報社 平成8年
02202 新人物往来社 編 『阿部正弘のすべて』 新人物往来社 平成9年
03201 檜山良昭 著 『幕末の官僚』 光文社 平成10年
02104 土居良三 著 『開国への布石 評伝・老中首座阿部正弘』 未來社 平成12年
02155 NHK取材班 編 『その時歴史が動いた(4) 』 KTC中央出版 平成13年
03202 祖父江一郎 著 『阿部正弘 日本を救った幕末の大政治家』(PHP文庫) PHP研究所 平成14年
02067 井上勝生 著 『日本の歴史 第10巻 開国と幕末変革』 講談社 平成14年
05558 松本健一 著 『地の記憶をあるく 盛岡・山陽道篇』 中央公論新社 平成14年
03234 福地桜痴 著 『幕末政治家[阿部正弘]』 岩波書店 平成15年
04873 村上篤美 編 『幕末政治家[阿部正弘]解説』 村上篤美 平成15年
06770 三谷博 著 『日本歴史叢書 ペリー来航』 吉川弘文館 平成15年
04146 広島県立歴史博物館 編 『阿部正弘と日米和親条約』 広島県立博物館 平成16年
04423 NHK取材班 編 『その時歴史が動いた(31) 』 KTC中央出版 平成17年
04610 三谷博 著 『Escape from Impassse The Decision to Open Japan』 長銀国際ライブラリー叢書 平成18年
04817 福山城博物館 編 『阿部正弘と誠之館−没後百五十年記念−』 福山城博物館 平成19年
05493 半藤一利 著 『幕末史』 新潮社 平成20年
06771 福山城博物館 編 『大阿部家展−その流れと武家文化の粋−』 福山城博物館 平成23年
06942 NHK 「NHKプレミアム 英雄たちの選択 開国 阿部正弘 不屈の外交戦略」 NHK 平成26年
07109 徳川齊昭 『新伊勢物語』(写真) 福山城博物館友の会古文書部 平成26年
07165 今井絵美子 著 『群青のとき』 株式会社KADOKAWA 平成26年
07173 NHKエデュケーショナル CD「知恵泉 先人たちの底力 阿部正弘 鎖国やめます 阿部正弘 常識をひっくり返せ」 NHKエデュケーショナル 平成26年
07271 福山城博物館 編 『福山阿部家展−受け継がれた武家資料−』 福山城博物館 平成27年


出典1:『阿部氏十代展−福山の藩政と教育−』、78頁、福山市立福山城博物館編刊、平成7年4月8日
出典2:『福山阿部家展−受け継がれた武家資料−』、福山城博物館編刊、平成27年9月19日
出典3:『明治維新人名辞典』、33頁、日本歴史学会編、吉川弘文館刊、昭和56年9月10日
出典4:HP「福山城博物館」
出典5:『備後人物風土記−歴史をつくった人々−』、336頁、村上正名著、歴史図書社刊、昭和52年10月31日
出典6:『福山の今昔』、109頁、濱本鶴賓著、立石岩三郎刊、大正6年4月26日
2005年2月22日更新:所蔵本の追加修正・関連情報●2005年3月2日更新:所蔵本追加●2006年2月21日更新:経歴●2006年4月6日更新:タイトル・所蔵品・所蔵本●2007年1月25日更新:経歴・本文・所蔵品・関連情報・関連資料●2007年4月20日更新:所蔵品●2007年10月9日更新:経歴・誠之館所蔵品・関連情報●2007年10月10日更新:誠之館所蔵品●2007年12月10日更新:本文・誠之館所蔵品・関連情報●2007年12月21日更新:本文●2008年1月23日更新:本文・誠之館所蔵品●2008年3月26日更新:誠之館所蔵品・関連情報削除●2008年12月1日更新:関連資料●2008年12月8日更新:誠之館所蔵品●2009年6月23日更新:誠之館所蔵品●2010年3月10日更新:経歴・本文・関連情報●2010年10月20日更新:誠之館所蔵品●2010年11月1日更新:誠之館所蔵品展示品●2011年11月1日更新:誠之館所蔵品展示品●2011年11月2日更新:誠之館所蔵品展示品●2011年11月22日更新:誠之館所蔵品展示品●2014年7月15日更新:誠之館所蔵品展示品●2014年7月17日更新:誠之館所蔵品展示品●2014年8月2日更新:誠之館所蔵品展示品●2014年8月7日更新:誠之館所蔵品展示品●2014年12月27日更新:誠之館所蔵品展示品●2015年2月19日更新:誠之館所蔵品展示品●2015年12月8日更新:レイアウト・誠之館所蔵品展示品・出典●